上辺だけの歴史授業ではわからない、歴史の舞台裏などを知れる「大河ドラマ」は、とてもタメになりますよね。
また、意外な俳優さんが出演していたり、着物姿が美しい女優さんなど見所も多く、見る者を飽きさせません。
今回は、独断と偏見で選んだ「大河ドラマ」5選をご紹介します。
「コメディー大河」とも言われた三谷ワールドが全開「新選組!」
2004年(平成16年)に放送された第43作目の作品で、江戸時代末期、京都守護職下の警備組織として知られる新選組を題材とした、近藤勇が主人公の作品です。
脚本は三谷幸喜で、既存の歴史小説を原作としない、史実と異なる大胆な創作を盛り込んだオリジナル作品となっています。
これまでにDVD化された大河ドラマの中では、最高のヒットとなり、若い世代へのファン層拡大に寄与したと言われています。
幕末に颯爽と登場し、動乱の時代を駆け抜けた男たちの物語で、とても格好良く、面白いと思います。
農民から武士になるという快挙を成し遂げましたが、時代の波に翻弄されて散っていったというのも、儚くて興味深いポイントです。
今から10年以上も前だなんて信じられない……。ほんとにこのキャストでの新選組大河は素晴らしかったなぁ。永倉新八がぐっさんとか斎藤一がオダギリジョー、土方歳三が山本耕史とかハマり役すぎてほんとに凄かった。今また見たい👏( ‘ω’ ) pic.twitter.com/YVgUJOAQwT
— 💎まじん🌸 (@majinYM) December 31, 2015
そして、近藤勇役の香取慎吾さんなど、豪華俳優さんが出演していて見所も多いです。
その中でも、鬼の副長である土方歳三を演じていた山本耕史さんがハマり役過ぎて、格好良さが爆発しています。
豊臣秀吉の軍師である黒田官兵衛の生涯を描いた「軍師官兵衛」
2014年(平成26年)に放送された第53作目の作品で、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉を支えた、縁の下の力持ちである黒田官兵衛を主人公にした物語です。
歴史的には表に出てこない人物を主役に添えていて、派手さはないですが、最高に面白いと思います。
なんといっても、役に入り込んで、全力で演じきっている岡田准一さんの演技が素晴らしいです。
そして、頭も良くて人柄も良い官兵衛が、裏切られ捕らえられて長い間監獄に入れられたり、有能さゆえに、主君である秀吉にも不信感を持たれたりと、報われない感じも描かれていて、人間関係の難しさも描かれていて勉強になります。
きょう12/9 ひる12時
大河ドラマアンコール #軍師官兵衛
(37)「城井谷の悲劇」
長政は一揆を起こした宇都宮鎮房のわなにはまり命からがら帰還、官兵衛に叱責される。各地の一揆を鎮圧した官兵衛は宇都宮家と和睦 平和共存を図るが秀吉は帰参を許さず苦悩を深める。#岡田准一 https://t.co/9NedrTOeoI pic.twitter.com/uezO4gzDDO— hasu* (@junloveaoi) December 8, 2018
官兵衛の母親役で出演していた戸田菜穂さんが、綺麗すぎるのも見所です。
「ソーシャル大河」と呼ばれSNSを中心にファンを獲得「平清盛」
2012年(平成24年)に放送された第51作目の作品で、松山ケンイチさん演じる平清盛の生涯を中心に、壇ノ浦の戦いで平家が敗れるまでの平家一門の栄枯盛衰を、岡田将生さん演じる源頼朝の視点を通して描いた物語です。
2005年(平成17年)「義経」以来の平安時代を描いた作品です。
また、1972年(昭和47年)「新・平家物語」以来、40年ぶりに平清盛を主役とした作品です。
SNSを中心に、熱狂的なファンを獲得した作品でもあり、「ソーシャル大河」と呼ばれました。
一般的には、鎌倉幕府を開いた源氏が正義で、源氏に滅ぼされた平氏が悪者という感じがしますが、この作品を見ればイメージが覆ると思います。
平清盛は、実は、神戸の港を整備していたり、貨幣の流通の基礎を作ったりと、後世に残るような色々な事業をしていたというのも勉強にもなり、興味深いです。
また、文化的にも、広島の厳島神社を立てたことなど、偉大な業績があることがわかります。
埋立地を作るとき、それまでは一般的とされていた人柱を使用せずに、石にお経を書いて埋めたりと、優しい人柄も魅力的です。
平清盛での松山ケンイチ
#ふり幅広すぎ選手権 pic.twitter.com/KCeWHwmKG6
— sheilan K (@KSheilan) January 18, 2020
物語の舞台である平安時代末期の京都は、藤原道長が栄華を誇った雅なイメージとは異なり、荒廃した都で、多くの庶民や武士たちが泥臭く生きていました。
主人公の平清盛を演じている松山ケンイチさんも、役に入り込んで、とても良い演技を披露しています。
やっぱり松山ケンイチは清盛のとき推し。#平清盛 は松山はじめ窪田正孝、井浦新、玉木宏、岡田将生などなど当代きっての美貌がざくざくと、抜群の照明の絵づくりでたたみかけてくる変態大河。
#これを見た人は美しい俳優の画像を貼れ pic.twitter.com/nOxyHljxvJ
— sasanqua (@lahelixal) May 23, 2018
なお、松山ケンイチさんの大河ドラマ初主演作です。
また、深田恭子さんの着物姿が美しいというのも見所です。
出典:チャンネル銀河
戦国を生き抜いた女の激動の生涯を描く「おんな城主 直虎」
2017年(平成29年)に放送された第56作目の作品で、戦国時代に、女でありながら男の名で家督を継いで井伊家の当主となり、波乱万丈な激動の生涯を送った女領主「井伊直虎」を主人公とした物語です。
安政の大獄を行った天下の極悪人として知られている、井伊直弼の先祖の物語ということで、一見近寄りがたく敬遠しそうになりますが、とても面白くて良いと思いました。
なんといっても、戦国時代で城主が女性というのが、インパクトがあります。
ちなみに、上杉謙信は実は女性説がありますが、直虎は男性説もあるようです。
柴咲コウさんは神々しかったなぁ✨
でも、脳内で直虎さんで変換されてしもた。#おんな城主直虎 好き💕#エール pic.twitter.com/mqVFYLzp9G— shiho (@shihorin0321) April 8, 2020
柴咲コウさんさんが、変に力まない感じで自然体で演じているのも、見やすくて良いです。
ストーリー的には、戦国の荒波の中で大国に囲まれながら、なんとかして生き延びようとする感じですが、その中で最愛の人を殺されたり出家したりと、波乱万丈で面白いです。
奄美言葉に日本語字幕が付いていた「西郷どん」
2018年(平成30年)に放送された第57作目の作品で、徳川の世を終わらせ、明治維新を成し遂げた西郷隆盛が主役の物語です。
原作は、林真理子さんの小説「西郷どん!」で、脚本は中園ミホさんが担当、2018年が「明治維新から150年」にあたることから企画されました。
今まで「新選組!」などの大河ドラマでは、なんとなくトロくてはっきりせずに、卑怯者という感じで描かれていた西郷隆盛のイメージが、一変する作品です。
なんといっても、人への義理や人情をとても大事にする西郷どんの人柄が、素晴らしいと思います。
入水自殺を図ったり、何度も島流しにされていたりするのは、新しい発見でした。
西郷を演じている鈴木亮平さんが役に入り込んでいて、役作りも完璧で引き込まれます。
この16ヶ月、全国の皆さんからの熱いメッセージやお手紙に何度奮い立たせられたことか。
西郷どんを愛してくださった皆さん
そして、西郷どんを一度でも観てくださった全ての方々へ
心の底から 万感の思いを込めて
あいがとさげもした
また会う日まで鈴木亮平
(2/2) pic.twitter.com/P7yoH7Dx0q— 鈴木亮平 (@ryoheiheisuzuki) December 16, 2018
また、物語の舞台が奄美大島に移動した第18回から、二階堂ふみさん演じる島の女性「とぅま」たちが奄美の言葉を使用しているシーンでは、日本語字幕が導入されました。
まとめ
いかがでしたか。
三谷幸喜さんが脚本を担当した「新選組!」以降は、それまでは古臭いと思われていた大河ドラマの作風が変わって、見やすくなったと感じています。
また、歴史上の人物をテーマにしているので、偉人の知恵や苦労なども知れて、興味深く見れますので、皆様もぜひ一度ご鑑賞くださいね。