公開中の劇場版の映画が、日本の歴代興行収入記録を更新したことでも話題の「鬼滅の刃」ですが、
「そんなニュースはよく見聞きするものの、一度も見たこともない。」
という人も居るでしょう。
ここでは、
「にわかながらも、その話題についていける。」
「それについての話の内容がある程度は分かる。」
ように、ポイントを絞って解説していきます。
そもそもどんな話なの?
鬼滅の刃とは、家族を「鬼」に殺害されてしまい唯一生き残った妹の竈門禰豆子(かまどねずこ)を、その鬼の仲間にされてしまった竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、家族の仇を討つと共に、禰豆子を人間に戻す為に、鬼の総大将と言える鬼舞辻無惨を倒しに、剣士として立ち上がったところから始まります。
炭治郎はそれまで全く戦闘経験はありませんでしたが、「鬼殺隊」(きさつたい)という鬼を退治する為に結成された組織に入り、どんどん腕を上げていきます。
禰豆子は鬼になってしまっていますが、精神力で人間としての自我を保っており、人間を襲うことなく、炭治郎と共に行動し、時には相手の鬼を攻撃します。
ネタバレになりますが、最後はその無惨を倒して禰豆子は人間に戻れる、といった終わり方です。
メディア展開について
この作品の原作は、少年ジャンプに連載されていた漫画で、コミックスで23巻にて完結しています。
それを元にしたアニメが2クールの26話放送され、そちらはコミックスの7巻途中の新たな任務に向かうところで終わっています。
話題の映画は「無限列車編」と付いているように、炭治郎がその任務で仲間と共に無限列車に乗り込んだ後を描いており、アニメの直接の続編です。
よって、これだけを観てもよく分からないと思うので、注意してください。
主題歌も人気です!
作品だけでなく、アニメの主題歌だったLiSAの「紅蓮華」(ぐれんげ)、映画の主題歌である「炎」(ほむら)は、共に街中で聞かない日はないほどの人気となっており、後者は2020年のレコード大賞を受賞しました。
メインキャラクターとその特徴
主人公の炭治郎は、緑と黒の市松模様の羽織を着ているのが特徴で、禰豆子はピンクの着物を着て口に竹を咥えています。(これは鬼として人を襲わないようにです)
共に戦う仲間の我妻善逸(あがつまぜんいつ)は、黄色の髪の毛と羽織で、雷の呼吸を使います。
もう1人の嘴平伊之助(はしびらいのすけ)は、イノシシの被り物をしていて、上半身はほとんどの場面で裸なので、すぐにそれと分かります。
使う呼吸は、我流の「獣の呼吸」(けだもののこきゅう)です。
鬼とはどのような生物?
鬼と呼ばれる生物は、全てが元は人間です。
禰豆子がそうなってしまったように、鬼の血が体に入るとその人間は鬼になってしまい、これによって無惨は鬼を増やしています。
ただし、どんな鬼の血でもいい訳ではなく、位が十二鬼月(じゅうにきげつ)以上の鬼が、その人間を鬼にしようと思った上で血を与えないと鬼になることはありません。
鬼の弱点とその他の特徴
無惨を含む全ての鬼は、太陽の光を浴びるとその場で体が崩れて死んでしまいます。
それ以外には、日輪刀で首を斬られる(もしくはそれと同じ材質の武器で同様に首をもがれる)と死んでしまいますが、それ以外の攻撃の傷は、腕や足を斬られたとしても、たちまち回復してしまいます。
よって、日差しがない日や夜間にしか外で行動できません。
ある程度以上の鬼になると、自分なりの血鬼術(けっきじゅつ)を会得しており、それを使って人間を襲います。
鬼の唯一の食料は人間の血で、その為に人間を襲っています。
覚えておきたい用語
作品中に出てくる独特の用語をいくつか紹介します。
これらは、ファンの間では普通に使われることも増えている為、意味を覚えておくと、鬼滅の刃の話をしているということが、すぐに気付くことができるでしょう。
鬼殺隊(きさつたい)
先にも書きましたが、鬼舞辻無惨を始めとする鬼を退治する為に結成された組織ですが、政府からは非公認の為、堂々と帯刀している姿をあまり人前では見せないように、といったような普段の生活における制限があります。
希望すれば誰でもそれに入れるという訳ではなく、それには「最終選別」を受けないといけません。
柱(はしら)
上の鬼殺隊における階級の中で一番上の位になり、作中では9人が登場します。
使う呼吸(剣技の流派)によって呼び方があり、水の呼吸を使う柱は「水柱」(みずばしら)のように呼んでいます。
全集中の呼吸(ぜんしゅうちゅうのこきゅう)
人間が、身体的にそれに勝る鬼と戦う為に確立された呼吸法で、これを使えないと鬼殺の剣士として一人前とは言えません。
上のように流派があり、主人公の炭治郎は「水の呼吸」ですが、話が進むに連れてそちらより「日の呼吸」(ひのこきゅう、ヒノカミ神楽)を使うようになります。
継子(つぐこ)
柱の階級の剣士が自ら育てている後継者のことで、才能を認められないとそれになることはできず、基本的には柱が直接スカウトします。
作中では、蟲柱(むしばしら)の胡蝶しのぶが、栗花落カナヲ(つゆりかなを)をこの継子にしていました。
育手(そだて)
鬼殺の剣士になることを希望する人間に、最終選別を受けられる実力がつくまで、剣士としてのあらゆる基本を教える役目です。
元の柱だった人間がほとんどで、炭治郎は水の呼吸の柱だった鱗滝がこの役目だった為、自然と水の呼吸を使うようになりました。
日輪刀(にちりんとう)
鬼を倒すことができる唯一の武器です。
鬼は、体のどこを斬ってもすぐに再生してしまいますが、これで首を斬ると倒すことができます。
鬼殺隊の中には、この刀を作る為の専門の刀鍛冶職があります。
十二鬼月(じゅうにきげつ)
鬼の中でも、無惨直轄の精鋭12体のことで、強さで上から上弦6体、下弦6体に分かれています。
映画で、炎柱(えんばしら)の煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)と戦ったのは「上弦の参」で、全ての鬼の中でもかなり上の地位の相当な強さの鬼でした。
まとめ
いかがでしたか。
簡単ではありますが、これくらいを知っておけば、鬼滅の刃の話についてそれなりにいくことができるでしょう。
詳しくは、コミックスを全て読むのが一番なので、興味が沸いた人は是非それを読んでみてくださいね。