エレファントカシマシと聞くと、主に30代~40代の方は「今宵の月のように」がヒットした印象が強いのではないでしょうか?
息の長い活動を続けていると共に、最近ではメディアでの露出も増えるなど、見聞きする機会も増えています。
エレファントカシマシを語る上で欠かせないのが、ボーカル宮本浩次の独特の世界観、キャラクターが注目されます。
正に天才肌と呼ばれるような感性をお持ちなので、エレファントカシマシの曲には俗に言う「尖った」曲も多数見受けられます。
そんなエレファントカシマシが送り出す、泣ける曲・歌詞を知ると、その魅力がより鮮明に感じ取れると思います。
ここでは、そんな魅力的な泣ける曲を5曲、ご紹介していきます。
テレビドラマ「月の輝く夜だから」主題歌「今宵の月のように」
いきなり、ドメジャーなところから来てしまいましたが、やはりこの曲は欠かせないでしょう。
1997年にリリースされた15作目のシングルです。
キャー!
拓哉〰💓👩❤️💋👨#FNS歌謡祭2019 #木村拓哉 #エレファントカシマシ#今宵の月のように pic.twitter.com/2Fz2lKXKwK— たくみん (@BellMippy) December 4, 2019
フジテレビ系ドラマ「月の輝く夜だから」主題歌として作られたこの曲は、エレファントカシマシを一躍、世間に広める代表曲となりました。
「下らねぇと呟いて 醒めたツラして歩く~」
と、自虐的なフレーズから始まる同曲は、
「いつの日か輝くだろう 今宵の月のように」
と、不本意な環境に置かれた自身を慰めるような、励ますような歌と言えるでしょう。
電気屋さん行ったら、4Kテレビ全部エレカシ。たくさんのお客さんが足を止めてエレカシに釘付けになってた。せっかくなのでボリュームMAXにしてきた(≧∇≦)#エレカシ#エレカシ紅白#今宵の月のように pic.twitter.com/ZuiKW7DmT7
— ダンちゃん (@reikodance) January 1, 2018
また、「月」をテーマとした代表的な歌謡曲に挙げられるように、耳に馴染むと「月夜」に聴きたくなる曲になることでしょう。
仕事帰り、月夜を見上げて、ふと「エレカシ聞きたいなぁ」と思わせる一曲で、月の持つ不思議な魅力と相まって、感情を揺るがしてくれる一面も持っています。
宮本の遺言的曲「昔の侍」
不思議な題名の曲ですが、こちらも出だしは、
「昔の侍は自ら命を絶つことで 自らを生かす道を知ってたという~」
から始まる、刺激的な歌詞です。
1997年にリリースされた9作目のアルバム「明日に向かって走れ-月夜の歌-」に収録されています。
いっぱい寝れた╰(*´︶`*)╯♡
今朝の脳内再生 #昔の侍 #エレファントカシマシ メロディの移り変わりが気持ちいい pic.twitter.com/59cS2DnFqt— えれん@なでなでしたげるね (@elen915myk) August 12, 2017
自身の名声や肩書・プライドを気づ付けないために命を犠牲にするという、封建的なイメージを表しているのですが、全体的に哀愁漂う情景とバラード調が、仕事や家庭など社会の中で様々なものを背負っている私達の琴線に訴えかけるようなものがあります。
ふと漠然と不安になる時、先が見えなくなった時、進むべき道を示してまではくれませんが、寄り添ってくれるような感覚に陥る優しいバラードです。
テレビドラマ「集団左遷!!」主題歌「俺たちの明日」
前2曲とは対照的に、元気をダイレクトに発信してくれるアップテンポな曲です。
2007年にリリースされた34作目のシングルです。
ハウス食品「ウコンの力」CMソングをはじめ、様々なテレビ番組で引用されるなど露出も高く、世間に広く知られている曲だと思います。
エレファントカシマシ
「俺たちの明日」 (2008)#エレファントカシマシ #俺たちの明日 pic.twitter.com/4gVmiPeuHD— 翔 -ALONG THE ROAD since 2017- (@ShogoHamada2002) 2019年7月6日
曲の内容は、少し離れてしまった旧友との絆、互いに頑張っていることへの賞賛を謳っています。
曲中、10代~20代~30代~のそれぞれを振り返る表現が、様々な経験を経て次第に大人になってきた自分と重なり合う部分があり、「今」を頑張る自分へのエールがよりグッと来るものになっていると思います。
エレファントカシマシ自身も、レコード会社移籍第一弾の記念すべき節目の曲で、移籍を契機に、以降メディアへの露出も積極的になったような気がします。
今までにない落ち着きと壮大なスケール感「大地のシンフォニー」
またまた、バラードに戻ります。
2012年にリリースされた43作目のシングルです。
出だしが「孤独な心に届いた手紙」から始まる歌詞は、自身の人生をふと振り返るキッカケになるようなエピソードを盛り込んだ、喪失感を含みつつも温もりを与えてくれる1曲です。
タイトルに「大地」とあるように、壮大な曲調に語りかけるようなボーカルが、不思議と心を穏やかにさせてくれます。
先に喪失感を書いたのは、どこかで落としてしまった、忘れてきてしまった何かを含めて「今の自分がある」ということを教えてくれるが故です。
ドラマチックな歌詞に聴き入ってしまう「リッスントゥザミュージック」
最後にご紹介するのは、恋愛(失恋)をテーマとしたバラード。
2008年にリリースされた18作目のアルバム「STARTING OVER」に収録されています。
私自身、あまりラブソングでは響かないのですが、この曲は少し異質な雰囲気があり、惹きつけられるものがあります。
別れを前にしたカップルを捉えており、お互い好きだけど未来を描けないという情景を、切なくも淡々と歌い上げる部分に注目して頂きたいです。
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ボーカル間の間奏で、バイオリンをメインにした箇所が、気持ちの高まりをさらに揺さぶってくるポイントもあります。
個人的には、ライブのオーケストラの生演奏で、この曲を聴いた時の鳥肌ものの感動がいまでも忘れられません。
まとめ
いかがでしたか。
以上、エレファントカシマシの泣ける曲5選を紹介させて頂きました。
泣くと言っても「悲しくて、嬉しくて」というよりも、感情を揺さぶられる要素が強いと思います。
エレファントカシマシは、ロックバンドという部類なのでしょうが、その型にとらわれず、様々な表現でアプローチする特徴があると思います。
個人的には、ボーカル宮本さんの破天荒ぶりから一転、ド直球の感情・情景描写がより感動の要素を強めているのだと思います(普段怖い人から優しくされると、より優しさが際立つといった感じでしょうか?)。
その辺りの背景も含めて触れて頂けると、より共感して頂けるのではないでしょうか。