JR6社が発売している企画きっぷ「秋の乗り放題パス」。
春、夏、冬に発売されている「青春18きっぷ」と同じ、普通列車乗り放題の企画きっぷですが、全く同じではありません。
今回は、その「秋の乗り放題パス」をご紹介します。
「秋の乗り放題パス」とはどんなきっぷ?
このきっぷの特筆すべき点としては、
「3日間、全国のJR路線の普通列車、快速列車が乗り放題となる。」
というところではないでしょうか。
さて旅へ#秋の乗り放題パス#最低限の荷物ではたして pic.twitter.com/HqB8K21sbK
— kin (@kin_kin__kin) 2018年10月5日
きっぷの料金は大人7,710円で、1日あたり2,570円で、全国のJRの普通列車に乗ることができます。
全国のJR線の普通列車が乗り放題になるきっぷといえば、毎年春・夏・冬に発売される「青春18きっぷ」が大変有名ですが、この「秋の乗り放題パス」は、18きっぷと似ている点もあれば異なる点も存在します。
「18きっぷ」と「秋の乗り放題パス」の類似点
18きっぷと秋の乗り放題パスの類似点は、いくつか存在します。
まず最も似ている点は、乗り放題になる路線が同じだという点です。
どちらのきっぷも、JR線の普通列車、快速列車など、乗車券だけで乗ることができる列車には乗ることができますが、特急列車、新幹線など、別途特急料金が必要な列車には一部を除いて乗ることができません。
例外的に乗ることができる区間は、特急列車のみ走っていて普通列車が一切走っていないJR石勝線の新夕張~新得間などがあり、利用者の利便性を考慮して、JRが特別に特急に乗ることを認めてくれています。
また、どちらのきっぷも、JR線に乗り放題だとお伝えいたしましたが、一部例外もあります。
例えば、東北新幹線が延伸するまでJR東北本線であった、第3セクター線の「青い森鉄道」線の青森~八戸間は、どちらのきっぷでも乗ることができます。ただし、青森、野辺地、八戸以外の駅では下車することができません。
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また、北陸新幹線が開業するまでJR北陸本線であった「あいの風とやま鉄道」線の富山~高岡間、「IRいしかわ鉄道」線の金沢~津端間に関しても、特別な条件(高岡駅からはJR線の氷見線、城端線が分岐していますが、これらの路線に乗る目的で富山~高岡間を移動する場合など)を満たせば、追加料金なしで乗ることができます。
このほかにも、さまざまなルールがあり、複雑な面もありますが、簡単にいえばどちらのきっぷであってもJRの普通列車に乗り放題になります。
2つ目の似ている点は、どちらのきっぷでも、自動改札を通すことができないということです。
どちらのきっぷも、通常のきっぷよりもやや大きいサイズになっていて、自動改札に通すことができません。
したがって、改札を出入りするには、有人改札を通す必要があります。
有人改札を通るには、駅員の人にきっぷを見せればすぐに通すことができますが、都市部のターミナル駅など、利用者の多い駅では、有人改札が混雑していることもあり、改札を通るのに時間がかかることがあるので、注意が必要です。
3つ目の似ている点は、オプション券が存在する点です。
北海道新幹線の開業以降、北海道と本州を結ぶ旅客列車は、基本的に新幹線しか運転されておらず、どちらのきっぷであっても、本州と北海道の行き来ができないという状態になっています。
この状態を打破するために、JRは2,300円で、北海道新幹線の一部などに乗ることができるオプション券を発売しました。
このオプション券は、どちらのきっぷにも存在しています。
「18きっぷ」と「秋の乗り放題パス」の異なる点
異なる点として、最も大きなものは「18きっぷ」は連続で使わなくても良いが、「秋の乗り放題パス」は、3日間「連続」で使う必要があるという点です。
例えば「秋の乗り放題パス」は、2018年は10月6日~10月21日まで使うことができますが、3日間連続で使う必要があるため、10月6~8日の3連休で使うというのが使いやすいと思われますが、それ以外の日程だと、土日しか休めない人にとっては、なかなか使いにくいというデメリットもあります。
まとめ
いかがでしたか。
「秋の乗り放題パス」は、秋に使うことができるフリー切符で、3日間連続で使わなくてはならないというデメリットもありますが、大変お得で、便利な切符だと思います。
みなさんもぜひ、使ってみてはいかがでしょうか。