子供から大人まで楽しむことができ、宝探し感覚で充実した時間を過ごすことができるビーチで1年中楽しめるアクティビティ「ビーチコーミング」
徐々に、ビーチコーミングを行う方が増えており、今では全国でもビーチコーミングスポットが数多く紹介されています。
今回は、そんなビーチコーミングについて、ご紹介します。
ビーチコーミングへ行こう
「ビーチコーミング」
それは、ビーチで様々な宝物を探して拾うこと。
英語のビーチと、櫛を意味するコームが合わさった言葉で、ビーチを櫛ですくように宝物を探すことです。
例えば、貝殻、波に洗われて丸くなったシーグラスや陶器のかけら。それから、ウミウチワやカニの甲羅など、生き物のかけら。
他にも、古いビンや流木。
それらをよく見てみますと、まるで宝物のように美しいのです。
近くの海はどんな海?
ビーチといっても、実に様々な地形をしていますし、気候も日本は北海道と沖縄では全く違います。
なので、ビーチコーミングで得られる宝物は、その場その場で全く違います。
これも、ビーチコーミングの楽しみの一つです。
砂浜のビーチ、波の荒い砂浜では、貝殻などは砕けてしまって、完全な形のものは少ないです。
しかし、割れてしまった貝が柔らかい形に削られて、小さく丸くなった欠片に出会うことが出来ます。
また、かっこいい流木も流れ着いていたりします。
波が穏やかだったり、沖縄のようにサンゴ礁に囲まれていたりする砂浜ビーチでは、微小貝が多くいます。
小さいものでは3,4ミリ。割れていることも少なく、小さくも、その完全な美しさに目を見張ることでしょう。
岩の多い浜では、巻貝の姿が多く見られます。
ですが、同時にアワビ、サザエなどの漁のために立ち入り禁止になっているところも多いので、注意が必要です。
小石が沢山の砂利浜では、シーグラスによく出会います。
石も美しいですが、石の中で光るように落ちているシーグラスもまた、美しいものです。
ビー玉やおはじきが、波に洗われて打ち上げられたものは、特に人気があります。
海流が近くを通っているような外海では、漂流種子が打ちあがります。
ココヤシの実だったり、藻玉だったり。どこか南のビーチから流れてきた、と思うだけで、すごくロマンがありますね。
他には、瑪瑙や石英、水晶といった鉱物が拾えるビーチもあります。
ウミガメの骨、サメの歯、海鳥の頭蓋骨、などと出会える所も。
海の顔はよく変わる
海は季節によって、様々な顔を見せてくれます。
貝殻がよく打ちあがるシーズンは、秋から冬、春にかけて。
また、台風や荒れた後は、海底がかき回されるため、珍しいものが打ちあがります。
戦前、戦後のガラス製の目薬ビンや、化粧品のビン。
時に、泥に埋まっていたものが打ちあがりますと、オーロラ色に銀化して、美しいです。
季節の変わり目などは、海の様子も変わるので、面白いと思います。
宝物を持ちかえったら
さあ、どんな宝物が手に入りましたか。
洗剤や漂白剤で汚れをおとし、真水で塩抜きした後は乾燥させます。
巻貝は、奥まで砂が入り込んでいることが多いです。
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そうしましたら、宝箱にしまうのもいいですが、貝殻はアクセサリーに、シーグラスをマクラメ編みで包んでみたり、流木はタペストリーの材料に...など、沢山の楽しみ方があります。
これからの地球を考えて
ビーチコーミングでは、忘れてはいけない事があります。
それは、ゴミ拾い。
近年、ますます海洋汚染が叫ばれています。
釣り糸に絡まった海鳥や、プラスチック片を飲み込んでしまったクジラなどは、テレビでも見たことがあると思います。
外国からのゴミも、流れ着きます。
マイクロプラスチックの問題は、とても深刻です。
恵みをくれる海に、ゴミを返してはいけません。
一つでもいいから、ゴミを見つけたら拾う、自分にできることから一歩ずつ。
未来に、美しい海を残さなければいけないのは、現代を生きる私たちの義務なのです。
まとめ
いかがでしたか。
時には、海に行って、広い空の下、じっと足元を見つめてみるのもいいものです。
時折、大海原を眺め、潮騒に耳を傾けながら。
そうして、海がそっと置いて行ってくれる宝物を手にする。
実に豊かな時間が流れることでしょう。
さあ、海へ行ってみませんか。