目尻や口元にできやすい「小ジワ」
「シワは40代、50代になってからできるもの」という印象があるかもしれませんが、小ジワは20代でもできることがあります。
額にできるくっきりとした深いシワとは違い、目立ちにくいので放置している方もいますが、放置をしていると、深いシワになってしまうことがあります。
でも、どうして小ジワができてしまうのでしょうか。
また、小ジワができないようにするには、どのようなケアをしたらよいのでしょうか。
小ジワができる原因
小ジワのことを知るに、まずは皮膚の構造を知っておきましょう。
皮膚は、表面から表皮・真皮・皮下組織で構成されています。
表皮の最上層は角質層で、わずか0.03mmほどの角質層ですが、外部の異物が肌内部に侵入しないように守るバリア機能の役割を果たしています。
出典:ネイカーホワイト
真皮には、コラーゲンやエラスチンなどが存在していて、肌の弾力・ハリ、潤いを保っています。
皮下組織は、ほとんどが脂肪でできていて、体を衝撃から守るクッションの役割をしています。
角質層は、皮溝という細かい網目状の溝と、皮丘という盛り上がりで構成されています。
皮溝と皮丘でできる模様を皮紋といい、この模様が整っている肌をキメが整っているといいます。
ところが、紫外線の影響や肌の乾燥などで皮紋が荒くなり、皮溝が深くなって、目に見える小ジワとなります。
乾燥が原因
皮紋が崩れてしまうのは、主に乾燥が関わっています。
乾燥してしまう原因には、紫外線の影響、加齢、お手入れ不足、潤いを失うようなケアなどです。
こういったことが続くと、20代でも小ジワができることがあります。
これらが原因なので、小ジワを予防するには、原因に対処することが大切になります。
保湿ケアをする
肌の乾燥は、小ジワの原因となるので、保湿ケアを行いましょう。
目元や口元は乾燥しやすい部位なので、特に保湿ケアが重要になります。
代表的な保湿成分には、ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、リピジュア、スクワランなどがあります。
おすすめは、セラミドです。
出典:SUWAI
セラミドは、肌の水分保持力の大部分を担う、細胞間脂質を構成している成分です。
肌の乾燥が気になる方は、セラミドが不足している傾向があります。
疑似セラミド、動物セラミド、植物セラミドなど、いくつかセラミドには種類があるのですが、浸透力が高く保湿力も高いのは、ヒト型セラミドです。
人の肌に存在するセラミドと同じ構造をしています。
化粧品には、セラミド1、セラミド2など、数字と一緒に記載されています。
ヒト型セラミドは、高価な成分なので、配合量が多ければ製品の値段に反映されます。
紫外線対策
紫外線も小ジワの原因となるので、しっかりと紫外線対策をしておきましょう。
「夏には日焼け止めを塗っている」という方は多いですが、夏以外の季節でも塗っている方は多くはないようです。
しかし、紫外線は夏以外の季節にも地上に届いているので、小ジワを防ぐためには1年中日焼け止めを塗って、紫外線対策をすることが大切です。
曇りの日でも、晴れの日の60%ほどの紫外線が地上に届いているので、曇りや雨の日でも日焼け止めを塗っておきましょう。
そして、日焼け止めは、たっぷりと塗ることが重要です。
SPF測定法基準では、1平方cmあたり2mgを塗ることと定められています。
顔全体に塗ると800mgほど、ローションタイプだと1円玉2枚分ほどの日焼け止めが必要です。
普段、こんなにたくさん塗っているでしょうか。
少ししか塗らないと、記載されている値の力が期待できないので、たっぷりと塗るようにしてください。
汗や摩擦などで取れてしまうので、こまめな塗り直しをします。
2~3時間おきに塗り直しをしておくと、紫外線を防いでくれる力が期待できます。
メイクの上から塗るなら、パウダータイプが便利です。
まとめ
いかがでしたか。
小ジワの対策として、できることは沢山あります。
まずは、今できることを一つずつ実行してみましょう。
小ジワ対策は神経質になりすぎず、少しずつ始めてみてください。