汗を多くかく季節やスポーツをするときは、体臭が気になってくるのではないでしょうか。
体臭と普段口にしているものには、関係があります。
では、どのような食事が体臭予防に役立つのでしょうか。
腸内環境を整える
体臭を抑えるためには、腸内環境を整えることが大切です。
「腸内環境が悪い」とは、腸内で悪玉菌が増えている状態です。
腸内で悪玉菌が増えると、アンモニアやインドールなど、ニオイが強い物質が悪玉菌によって作られます。
これらの物質は腸壁から吸収されて、血液にのって全身を巡り、汗とともに排泄されます。
そして、体臭を悪化させるのです。
腸内環境を整えるために摂りたい食品は、食物繊維を多く含むものと発酵食品です。
食物繊維には、腸の働きを活発にする作用があります。
便通がよくなることで、腸内環境が整うことが期待できます。
また、便とともに体内の老廃物が排泄されます。
食物繊維が多い食品は、野菜、海藻、きのこ、果物、未精製穀物などです。
「野菜をたくさん食べています」という方もいますが、サラダばかりということが少なくありません。
サラダはカサがあるので、たくさん食べたように感じますが、実際はそれほど食物繊維を摂れていません。
野菜を加熱することで、カサが減ってたくさん食べられるようになり、食物繊維を多く摂取できます。
腸内環境を整える発酵食品には、ヨーグルト、納豆、漬物、キムチ、味噌などがあります。
乳製品は、日本人の体質に合わないといわれているので、ヨーグルトを食べても腸内環境の変化を感じられないようなら、納豆や味噌など、日本人が昔から摂取してきたものを食べるとよいでしょう。
口から摂取した乳酸菌や納豆菌は、腸内に定住しないので、毎日摂取することが腸内環境を整えるポイントです。
抗酸化成分を摂取
皮脂が酸化をすると、酸っぱいようなニオイがします。
体内の抗酸化作用が低下をしていると、皮脂が酸化をして体臭の原因になると考えられます。
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミンやポリフェノールには、抗酸化作用があり、体内の脂質の酸化を抑制してくれます。
ビタミンAが多い食品は、レバー、うなぎ、卵黄などです。
カロテンをもとに体内で作ることもできて、カロテンは人参、かぼちゃ、モロヘイヤなどに多く含まれています。
ビタミンCが多い食品は、レモン、イチゴ、キウイ、パセリ、赤ピーマンなどです。
ビタミンEが多い食品は、かぼちゃ、アーモンド、オリーブオイルなどです。
ポリフェノールとは、植物に含まれる香りや苦み成分のことです。
カカオ、緑茶、ワインなどに、ポリフェノールが豊富に含まれています。
体臭を悪化させる食べもの
動物性食品には、飽和脂肪酸が多く含まれています。
脂質の摂りすぎは、皮脂の分泌を増やすことになり、皮脂が増えて酸化をすれば体臭が強くなります。
肉類、チーズ、牛乳などは、飽和脂肪酸を多く含んでいます。
スナック菓子や揚げ物は、植物性の脂質を主に使用していますが、植物性の脂質でも摂りすぎれば、皮脂の分泌量を増やすので気をつけましょう。
お酒を飲んだ翌日に、体臭が強く感じた経験がありませんか。
お酒にはアルコールが含まれていますが、アルコールが体内で分解されると、アセトアルデヒドという物質が作られます。
アセトアルデヒドは、尿からだけでなく汗からも排泄されます。
これが体臭を強くします。
ニンンクやねぎを食べると口臭が気になりますが、体臭の原因にもなります。
アリシンという成分が、体内に取り込まれて分解される際に、強い臭いが発生します。
まとめ
いかがでしたか。
体臭を軽減するためには、デオドランド製品を使用するだけでなく、体の中から整えていくことが大切です。
普段口にしているものに、少しだけ意識を向けてみてはどうでしょうか。