「北の国から」や「鶴瓶の家族に乾杯」など、数々のドラマやバラエティのテーマソングで知られるさだまさしさん。
優しいメロディと心を打つ歌詞が魅力的。
そこで今回は「さだまさしさんの癒やしの曲」を5つご紹介します。
仕事や家事で疲れた時には、ちょっと休憩してさだまさしさんの曲で癒やされてみませんか?
遠く離れた家族を思う「案山子」
1977年11月にリリースされた10枚目のシングルで、自身の代表作の一つ。
この曲の舞台は、標高367mの霊亀山の山頂に築かれた山城である津和野城(別名・天空の城)から見下ろした街並みだという。
就職や進学などで、家族と離れて暮らす人もいるでしょう。
元気で暮らしているのか、いつも心配ですよね。
1978年に発売されたアルバム「私花集」に収録された「案山子」は、離れて暮らす家族への愛で溢れた名曲。
案山子を聴いて涙が出る歳になったのかも。。。私詩集、夢供養の時から大好きなさだまさしさん。。。 pic.twitter.com/wRrdpfjbwF
— ノギタ教授 (@Prof_Nogita) June 17, 2023
都会で一人暮らしを始めた弟(もしくは妹)を、兄が心配しているという歌詞が穏やかに紡がれています。
雪の中にポツンと立つ案山子と、自身が一人暮らしを始めた時の情景が重なったそう。
「寂しかないか、お金はあるか、今度いつ帰る」
遠くで頑張る弟(妹)を案じながらも、早く会いたいという気持ちが滲み出ています。
故郷を離れて頑張っている人の、応援歌とも言える一曲。
父親の愛に溢れた「親父の一番長い日」
1979年10月にリリースされた15枚目のシングル。
一人の女性の誕生から結婚に至る人生と、娘の成長に一喜一憂する父親の姿を女性の兄の視点で描いたもの。
演奏時間が12分30秒という異例の長さにもかかわらず、「家族の絆」や「親の愛情」などを実に温かく歌い上げて、大ヒットを記録。
娘を嫁がせる父親の深い愛。
兄の視点から、妹の誕生や成長、そして結婚までが描かれています。
さだまさしさんの
親父の一番長い日
12分
歌われるのも
放送されるのも
すごいなぁ pic.twitter.com/YcmdT2XUa0— 猫野御飯 (@nekonogogan) June 22, 2023
そして、娘を嫁がせる事に葛藤する父親の姿も。
兄として、息子としての心情が手に取るようにわかります。
そして、花嫁となった娘に涙する父親の哀愁もこの曲には感じられます。
さだまさしさんの歌詞の魅力は、そのドラマ性。
曲を聞いた後には、まるで小説を読み終えたかのような満足感があります。
この曲を聴けば、花嫁の父親の気持ちがわかります。
壮大なドラマを感じる映画主題歌「風に立つライオン」
1987年11月にリリースされた32枚目のシングルで、2015年には映画「風に立つライオン」主題歌となりました。
この映画は、アフリカで献身的な医療活動を行なった日本人医師・柴田紘一郎をモチーフにしたさだまさしの同名曲と同名小説をもとにした感動作。
壮大な物語が詰まっているこの曲。
『みんなのさだ』で三浦大知が歌う風に立つライオンを聴いたら見てみたくなった映画『風に立つライオン』。主演が大沢たかお、原作がさだまさしの鉄板タッグ。歌詞そのままの物語で、改めてさださんの曲はミュージカルみたいだなと思った。#風に立つライオン#さだまさし#FOD pic.twitter.com/0FTjv5eBCL
— ハルカ🍋共同親権反対 (@hayuyu09062) October 28, 2023
ケニアに派遣された一人の医師がモデルで、病や命と向き合う心情が描かれています。
大切な人に対して切々と訴える歌詞の中には、困難な状況に屈しない強い心が宿っています。
「風に立つライオンでありたい」というこの一節で、医師の覚悟が伝わってきます。
出典:シネマトゥデイ
切ないメロディと歌詞が涙を誘う「精霊流し」
1974年4月にリリースされた2枚目のシングル。
さだまさしさんの実体験から生まれたこの曲。
さだまさしさんの故郷・長崎ではお盆に精霊流しを行います。
亡くなった人の魂を弔う行事で、お供え物を乗せた船を川や海に流すのです。
『 精霊流し 』 グレープ
作詞・作曲:さだまさし
(1974年4月25日リリース)https://t.co/bcPprA7q70#精霊流し#グレープ pic.twitter.com/abKzMVVp4S— JC☆中西 (@nakanishi_123) August 9, 2023
さだまさしさんは、精霊流しで従兄弟を見送りました。
歌詞の中には、従兄弟との思い出がたくさん出てきます。
仲の良さが窺える歌詞は、聴いていて涙を誘います。
涙をこらえ、船の後をついていくさだまさしさんの後ろ姿が見えるようです。
ヴァイオンの切ないメロディを聴きながら、自身の大切な人に思いを馳せてはいかがでしょうか。
生まれてきた意味を教えてくれる「いのちの理由」
2009年6月リリースの34枚目のオリジナルアルバム「美しい朝」に収録されています。
この曲は、法然上人800年大遠忌(2011年)記念の「法然共生(ともいき)イメージソング」として、浄土宗からの依頼により作られました。
生まれてきたことや、周りの方々への感謝が深まるような大きくて優しい曲で、生きる意味とその尊さが歌われた珠玉の感動作。
「いのち」の根本的な部分や人との縁に気づかされ、人間の弱さも未熟さも全て包み込んでくれるようで、人類愛に満ちています。
どこまでも優しい目線で綴られる歌詞に、さだまさしさんの穏やかな歌声が合わさると、より一層の深い慈愛を感じます。
そして、今までに触れ合った大切な人たちの姿や、共に過ごした様々な想い出が自然に浮かび、心にじんわりとした安らぎが広がります。
生まれてきた意味を考えさせられるナンバー。
生きている中で人は時に、苦しみ悩みを抱えます。
さだまさしさんの
『いのちの理由』
とても良かったです。#さだまさし#いのちの理由 pic.twitter.com/yulzQYciJf— 正弘 (@maimu_star) May 24, 2020
生きている事を辛いと感じる人もいるでしょう。
そんな時には、この楽曲が優しく包んでくれます。
歌詞の中には、生まれてきた意味が綴られています。
家族に会うため、幸せになるために人は生まれてきたのです。
生きている事に疲れた時には、この歌がそっと励ましてくれますよ。
まとめ
いかがでしたか。
さだまさしさんの曲は、常に人の心に寄り添ってくれます。
優しく切ない歌詞には、真心と愛が詰まっています。
さだまさしさんの実体験なども含まれているため、よりドラマティックに感じられるのでしょう。
心が疲れた時には、さだまさしさんの名曲の数々を聴きながら心を癒やしてみてはいかがでしょうか。