1983年にシンガーソングライターとしてデビュー後、音楽番組、ラジオパーソナリティと多彩に出演。
また、テレビドラマの俳優とミュージシャンの兼業を得てから、40代で日本を離れ単身渡米。
アメリカのニューススクールを卒業後、同国でジャズピアニストとして活動中の「大江千里」。
自身で作詞作曲された曲の数々が90年代を中心にして好評でした。
新聞記者の息子として誕生した大江千里ですが、真面目で特有の情景歌詞と、その歌い方には定評があります。
実はジャズピアニストになりたかったという彼。
デビューのきっかけは関西学院大学時代のスカウト。
ジャズピアニストよりも道が開きやすいからという経緯で残した名曲の数々をご紹介します。
多くのアーティストにカバーされている大江千里の代表曲「rain」
1988年7月にリリースされた7枚目のオリジナルアルバム「1234」に収録されていて、槇原敬之や秦基博など多数のアーティストによってもカバーされています。
大江千里の恋愛への心情を歌詞に表現された「rain」。
少ししゃがれた歌い出しから、サビに向かって高音で中性的な声へと変化してゆく美しさのあるナンバー。
大江千里 Rain pic.twitter.com/sf4ejWs4gp
— ぷれいぐ (@Jk41u0sNivzPr1J) July 1, 2023
未練を含む歌詞と、rainのタイトルで力強く歌うので、失恋さえ受け入れてゆくポジティブさが体験できます。
「行かないで 行かないで」
の素直な歌詞に、心揺るぶられてしまうかもしれません。
出典:Sony Music
歌謡丸出しなピアノリフが大人気なポップナンバー「サヴォタージュ」
こちらも、1988年7月にリリースされた7枚目のオリジナルアルバム「1234」に収録されていて、歌謡丸出しなピアノリフが大人気なポップナンバー。
大江千里と言えば、ピアノ。
出だしのピアノ、歌い出しの調子、「東京で見た海は、深いインクの色してた」の歌詞と、
大江千里の飛び抜けた感性と才能を体験することができる一曲。
いきなり「結婚もする 子供も作る ありあまる情熱」
何故か次男が大江千里の1234を持って来たので聴いてる。これ、マジで名盤。大江千里は評価が低すぎる。一度、このアルバムを聴いてみて欲しい。特に「Rain」「サヴォタージュ」は超名曲です。 pic.twitter.com/qSlD8FEfVo
— masakismile。 (@masakismile) July 9, 2015
この歌詞に大江千里の心中、アイデンティティを感じることができます。
情景に心模様を映し出しているサヴォタージュ。
「この街をあきらめたくない」
何度も登場する孤独感と期待、希望を語る力強さが現れています。
ポジティブなナンバーで人気「GLORY DAYS」
1988年6月にリリースされた14枚目のシングルで、1988年7月にリリースされた7枚目のオリジナルアルバム「1234」にも収録されています。
90年代に音楽番組での出演も多かった大江千里。
中でも、この曲を笑顔で歌う姿が印象的。
#3 GLORY DAYS/大江千里
彼の歌声ってクセになりますよね pic.twitter.com/c68T98oCTU
— 少年A (@furr123) March 11, 2021
ポジティブな曲だけに「かっこ悪いふられ方」同様、人気の曲です。
当時、好青年として歌う大江千里の映像も残されていますので、ぜひ若かりし頃の大江千里と共に聞いてみたい作品です。
TBS系ドラマ「結婚したい男たち」主題歌「格好悪いふられ方」
1991年7月にリリースされた23枚目のシングルで、TBS系ドラマ「結婚したい男たち」主題歌でした。
10枚目のオリジナルアルバム「HOMME」にも収録されています。
音楽番組での放映の力もあり、すっかり有名となった名曲。
「結婚したい男たち」も懐かしいですね
片岡鶴太郎さんと布施博さんと風間トオルさんが出演したドラマです。女優陣は、とよた真帆さん、山口智子さん、南果歩さんが出演してました。
主題歌は、大江千里さんの「格好悪いふられ方」だった気がします。 pic.twitter.com/v6eApNERzy— レパード アルティマ ターボ (@LEOPARD_ultimat) June 11, 2021
インパクトの強いタイトルと、切実な心模様を力強く歌う魅力。
まさに、ジャズピアニストのようなスピードで歌いピアノを弾いてゆく、大江千里の才能を感じることができるはず。
全ての鬱屈を晴らすかの様な勢いとエネルギーに満ちた「ジェシオ‘s BAR」
こちらも、1988年7月にリリースされた7枚目のオリジナルアルバム「1234」に収録されています。
大江千里といえば「ジェシオ‘s BAR」。
眩し過ぎるパーティーチューンのイントロから始まる、ポップでポジティブな名曲として人気を博し、ライブの終盤の定番曲でした。
数字の曲と言えば、大江千里さんの「ジェシオ’S BAR」かなあ。アルバム「1234」の最後の曲で、最後に「1! 2! 3! 4!」って掛け声が入ってるんです。コーラスに渡辺美里さんも。 #キススマ
— linusnoopy i7 8650U (@linusnoopy) November 11, 2022
当時、メガネとスーツ姿で社会人としての苦悩を歌う大江千里の若い姿が革命的でした。
アルバムの最後に収録されていて、最後に全ての鬱屈を晴らすかの様な締めたバランス感が最高でした。
まとめ
いかがでしたか。
男性に限らず女性ファンも多かった90年代。
そして、2023年現在、アメリカにてジャズピアニストとして活躍し、製作活動にも取り組んでいる「大江千里」。
アメリカから、SNSも発信し続けています。
大江千里は1960年生まれで、現在は既に60代という年齢層ですが、彼の残した名曲は今でも私たちの元に届いています。
しっかり、しっとりと聞かせる作品、おススメですよ。