人生の節目で、保険の契約を考える機会がきますが、それが頻発するのは結婚そして妊娠、出産の間でしょう。
結婚をすると、相手に対して責任ができますから、生命保険に入ろうと考える方が多いですし、妊娠すると、万が一の事態に備えて、医療保険に入る女性はたくさんいます。
そして、出産を迎えると、その子の学資を確実にためる為にと、学資保険を検討する夫婦が多いものです。
では、学資保険は必要なのでしょうか?
学資保険はあくまでも「保険」である
生命保険でも医療保険でもガン保険でも、支払いすべき事柄にならない限りは、給付金は貰えません。
ですから、保険というのはあくまでも万が一の備えであり、基本的には「儲けるもの」ではないと知っておきましょう。
学資保険に関してはその目的が貯蓄であるため、この事実を忘れてしまいがちなのですが、学資保険もあくまでも保険商品です。
例えば、学資保険は、親が契約者で子供が被保険者になります。
特約で医療をつけている場合には、子供が病気や怪我で入院や手術を受けるときには給付金が出ますし、医療特約をつけていなくても、契約者で保険料支払い者である親が、高度障害や死亡をしてしまった場合、契約満了期間まで、以後の保険料支払いはなしで契約を続けることができます。
その点では便利であり、子供を育てるにあたって、安心材料を手にいれることができるのです。
ただし、特約をつけるとその分お金が必要になりますので、積み立て部分の利率は減ってしまいます。
学資保険が必要な人
では、どんな人に学資保険はおすすめでしょうか。
まずは、自力で貯金をする自信がない、という夫婦にはおすすめです。
契約によって違ってきますが、毎月必ず、定額が銀行口座から引き落としされますので、子供が18歳の時には確実に、契約した時に約束された満期金額は手に入れることが出来ます。
人生は波乱万丈で、いい時もあれば悪い時もありますから、余裕がある今は貯金出来てるから必要ないわという方でも、5年後は子供の為の貯蓄どころではないかもしれません。
きっちり、しっかりと確実に用意していたい、という方には学資保険は良いでしょう。
そして、資産運用の一環として、お金を増やしたいと思っている人にもおすすめです。
学資保険は、保険会社が運用して利益を増やす商品です。運用の結果次第では満期が来た時に最初の予定よりも増えていた、ということもありえます。
契約した時の金利にもよりますが、基本的には銀行よりも利率はよいものが多いので、銀行に積み立てしていくよりはお金が増えるわけです。
それに加え、契約者に万が一のことがあった時には、以後の支払いは免除になるのです。
ちなみに、一番リターンをよくしようと思うのであれば、契約する前に還元率が一番いい保険会社の学資保険を選ぶこと。そして、医療特約など一切の特約をつけないシンプルなプランを選ぶこと、が大切です。
なおかつ、契約前にある程度貯金がある方なら、最初に一括で保険料を納めることで、更に利率はよくなるのが普通です。
学資保険だけじゃない学費の貯め方
学資保険は、子供の教育費に特化した商品ですが、同じ期間(例えば18年間)で子供のために使うお金を貯めようとするのであれば、学資保険にこだわる必要はありません。
例えば、父親が契約者で、終身保険に入る方法もあります。
昔から、終身保険は利率が高い商品が多く、年々積立金が加算されていきます。終身保険であればある程度の期間を超えると貯まりが大きくなりますし、いつ解約してもよし、またその目的が学資である必要もありません。
例えば、500万円の終身保険に払いこみ期間15年で入ったとすれば、15年後の満期の後は、使うなら解約をして解約返戻金を学資に使うことも出来ますし、解約の必要がないのであればそのまま持っておき、更に解約返戻金を増やしていくこともできます。
まとめ
いかがでしたか。
子供の為の貯金と言えば、学資保険が思いつく方も多いと思いますが、同じ保険に加入するのであれば他の方法もあります。
また、現在お金に困っておらず将来が安泰という方は、学資保険に加入する必要はないでしょう。
自分で毎月貯金をしていく自信はない、という方にはおすすめですが、保険を契約する際には学資保険と決め付けずに、色々と担当営業と相談してみることです。
ファイナンシャルプランナーへの相談もおすすめです。
きっと、たくさんの方法を教えてくれますよ。