設備投資でお金が必要な時は、よくローンが検討されています。
しかし、ローンの場合は、もちろんお金を返さなければなりません。
審査もあります。
このため最近では、「ファクタリング」という商品を検討している企業も増えてきました。
ファクタリングとは、売掛金を売却する金融商品です。
今回は、そのファクタリングをご紹介します。
企業は早くお金を回収したい
企業が、何らかの生産活動をすれば、基本的にはお金を受け取ることになります。
取引先のために生産活動した時には、報酬などを受け取る事になる訳です。
その報酬によって、企業は利益を得ています。
このような「支払い予定の報酬」は、売掛金と呼ばれています。
ところで、取引先からの報酬は、必ずしもすぐに支払われるとは限りません。
取引先の都合があって、支払われるのは時間がかかるケースも多いです。
即日に支払われるのではなく、半年先や9ヶ月先になってしまう事もあります。
資金が必要な企業としては、半年先になってしまうと大変困ります。
例えば、急ぎで設備投資したい時などは、どうしても早めに資金が必要です。
急ぎでお金が必要なのに、半年もかかってしまうのは少々困ります。
急いでお金を確保したいなら、一応はローンという選択肢もあります。
一部の金融業者は、速やかにお金を貸してくれるサービスも提供しているからです。
しかし、ローンであれば、もちろん金利手数料も支払う事になるので、コストも高く付いてしまう傾向があります。
しかも、金融会社に返済する義務が生じますから、プレッシャーを感じている方も多いです。
ファクタリングのメリット
資金をスピーディーに確保できる
上記のような状況になった時は、ファクタリングという金融商品も、前向きに検討してみると良いでしょう。
いわゆる、売掛金売却の商品です。
金融会社によっては、売掛金を買い取ってくれる事もあります。
回収できる確率が高いと見込まれる売掛金なら、金融業者によっては買取りも可能なのです。
そのサービスには、早さに関するメリットがあります。
急ぎでお金が必要な時は、前向きに検討してみると良いでしょう。
金融会社が売掛金を買い取った後は、基本的には速やかに支払ってくれます。
ある意味、買取店に似ているのです。
買取店に物を売れば、たいてい即日で支払ってくれるでしょう。
売掛金の場合は、即日ではなく数日ぐらいかかるケースも多いですが、それでも半年や9ヶ月もかかってしまう事はありません。
ローンのように返済する必要はない
それと、ファクタリングは、お金を借りるサービスではありません。
たまに誤解されていますが、決して金融会社から融資を受ける訳ではないのです。
あくまでも、売掛金を売却するサービスになりますから、金融会社に対して返済する義務は生じません。
ローンを借りている法人の方々は、しばしばプレッシャーを感じています。
所定の期日までに支払いを済ませないと、色々面倒な事になる可能性もあるからです。
しかしファクタリングという商品は、そのプレッシャーもありません。
ファクタリングのデメリット
手数料がかかる
ただし、ファクタリングというサービスは、無料ではありません。
売掛金を売却することにはなりますが、満額支払われる事はまず無いと考えて良いでしょう。
例えば売掛金が1,000万円であり、金融会社に売却することになりました。
その場合、実際に支払われるのは800万円台や900万円台になるケースが多いです。
つまり金融会社は、その手数料によって利益を得ている訳です。
まとめ
いかがでしたか。
金融会社に手数料を支払う事になっても、ファクタリングを検討している法人は多いです。
設備投資などで急いでお金が必要な時は、たとえ手数料を支払ってでも、速やかに資金を確保したいからです。
お金を借りる訳でもありませんし、急いで予算を確保したいなら、ファクタリングは前向きに検討してみる価値はあります。