現代の日本音楽シーンに欠かせないトップアーティストである「Perfume」
今ではその活躍の場は海を越え、アジアやヨーロッパ、北米でのツアーを成功させるなど、世界的に人気を獲得しています。
Perfumeとは
Perfumeは、2007年にリリースされた、ある1曲を皮切りに、テクノポップアーティストとして一気に人気を爆発させました。
その当時、既にグループを結成して約7年を迎えていた彼女達が初めて出会ったのは、故郷である広島です。
広島アクターズスクールの第1期生として入学した、かしゆか(樫野有香)・のっち(大本彩乃)・あ~ちゃん(西脇綾香)の3名は、小学生からレッスンに励み、地元で「ぱふゅ〜む」として活動していました。
夢を追い続けて、中学生で上京した彼女たちに待っていたのは、仕事のスケジュールはほとんど空白の理想とはかけ離れた日々。
しかし、中学、高校という青春の時間を全てPerfumeに捧げ、諦めずに努力を続けていた彼女達に、ある転機が訪れます。
それが、Perfumeの代表曲としてその後知られることになる「ポリリズム」のとの出会いです。
電子楽器と彼女達の声が合わさった、新しくキャッチーなメロディとサウンドは、人々の心を掴み、翌年の2008年に発売された2ndアルバム「GAME」は、初のオリコンウィークリーチャート1位を獲得します。
長年、夢に掲げていた武道館ライブ、NHK紅白歌合戦の出演をも果たし、一気に日本のトップアーティストへの階段を駆け上がりました。
Perfumeを支える人々
Perfumeを語る上で欠かせない人物、それが音楽プロデューサーである中田ヤスタカさんと、彼女達が長年先生と慕う、振付師のMIKIKOさんです。
中田ヤスタカさんは、Perfumeのほぼ全ての曲の作詞作曲を手掛け、テクノポップの流行を再来させたといわれています。
その音楽センスは、他の有名音楽プロデューサーを嫉妬させるほどズバ抜けており、Perfumeを語る上では欠かすことのできない人物です。
Perfumeが、初めて中田ヤスタカさんと出会ったのはまだ中学生の頃で、当時テクノポップの魅力の理解に苦しんだ彼女達は、戸惑ったと言います。
アクターズスクールでは、いかに感情を込めて歌唱力を表現するか練習を重ねてきたのに対し、求められたのは感情を込めずに歌い、歌唱力ではなくサウンドを重視するスタイル。
初めこそ、彼女達は半信半疑だったと言いますが、そのプロデュース力によってPerfumeは他に類を見ないテクノポップアーティストとして、独自の地位を築きました。
この独特のサウンドは、世界的にも注目され、過去にはポリリズムが「CARS2」の挿入歌として起用されるなど、その勢いはとどまるところを知りません。
そしてもう1人、振付師のMIKIKOさんは、Perfumeが「4人目のメンバー」と呼ぶほどの重要人物です。
グループとは、広島アクターズスクール時代からの付き合いであり、メンバーのあ〜ちゃんとかしゆかが、生まれて初めてダンスを教わったのは、MIKIKOさんでした。
彼女は、Perfumeのほぼ全ての曲の振り付けを行なっており、ライブ演出も担当しています。
MIKIKOさんの活動の幅はとても広く、大流行した「恋ダンス」の振付や、2016年に行われた夏季オリンピック閉会式でのフラッグハンドオーバーセレモニーの演出を手掛けるなど、今や日本を代表する演出家です。
Perfumeのアリーナやドーム公演といった広い会場でも、他のダンサーを入れることなくメンバー3人で「魅せる」演出を実現できているのは、Perfumeを誰よりも理解している彼女だからこそ成せる技といえます。
Perfumeのこれから
いかがでしたか。
少女の可愛らしさから大人の美しさへと変化し、未だ成長と挑戦を続ける「Perfume」
彼女達は、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでのライブ公演実現という夢を掲げるなど、トップアーティストとなった今もなお、目標に向かって努力し続けています。
彼女達を支え続けている人々や経験が、今後どんな景色を見させてくれるのか、楽しみにせずにいられません。