私は、40代半ばのサラリーマンです。
仕事は、経理をしています。
経理というと、地味で細かいといったイメージがあるかもしれません。
確かにそういった側面はありますが、実際は会社の全体の状況を数字で把握しているので、経営層への報告をするなど、かなりやりがいのある仕事です。
その経理を行うために必須となる知識が、簿記になります。
簿記の資格として有名なのは、日商簿記検定になります。
3級だと経理をする上での最低限の知識、2級だと経理を行う上での基本的な知識が網羅されているので、転職活動をする際の企業側の募集要綱に、簿記2級を要件としている企業が多いです。
そして、1級になると、かなりのエキスパートになります。
範囲も簿記2級の3倍ぐらいあり、一気に難しくなります。
したがって、経理の仕事に就きたい方は、まずは簿記の2級を取得することをお勧めします。
また、経理に就きたい方だけでなく、簿記の資格を取得することは、ビジネスマン全般にお勧めします。
なぜなら簿記は、企業が行った取引を貨幣価値に換算したものだからです。
言い換えれば、自らが行った取引を、数値で把握することに他なりません。
その中でも、簿記の基本を習得できる簿記2級について、紹介します。
簿記2級の範囲
簿記2級の範囲は、大きく二つに別れます。
一つは商業簿記と言われる範囲です。
商業簿記については、主に商品を仕入れて販売する企業の簿記です。
昔は、商業簿記については、本支店会計といった、本社と支店の内部利益を付加した会計や特殊商品販売といった、その名の通り特殊な商品販売に関する会計が主な論点でした。
ただし、最近では、本支店会計や特殊商品販売などの論点は出題されなくなり、最近の実務で必須となる連結会計が毎回のように出題されるようになりました。
したがって、より実務に直結した内容で資格の価値が上がっています。
そして、もう一つの範囲が工業簿記、原価計算と言われる分野です。
商業簿記に対して工業簿記は、ずはり製品を作って販売する企業の会計です。
その中でも、工業簿記は取引の記録の仕方や、記録した取引を集計した報告書の作成方法を学ぶものであり、それに対して原価計算は、ずばり製品の価格を計算すること、言い換えれば製品の金額の決め方を学ぶものになります。
工業簿記、原価計算は特に新しい論点は最近ないですが、財務報告だけでなく、企業内部への内部報告、つまり経営者の意思決定に係る内容も含まれるので、財務会計とは違った面白さがあります。
学習方法
お金と時間にゆとりのある方にお薦めは、やはり専門学校に行くことです。
やはり資格に関するエキスパートであり、合格のために必要となることを効率よく教えてくれます。
ただし、社会人になり、家庭をもちお金にゆとりがない方、また専門学校に通う時間がない方は、独学になります。
お勧めの勉強方法は、どの会社の本でもいいので、自分が見易いと思ったテキストと問題集を一冊ずつ購入して、ひたすら繰り返すことです。
よくあるパターンとしては、教材や問題集を複数購入したが、量が多く感じ、やめてしまうことです。どの教材も最近は優れているので、選んだ教材を繰り返し解けば、大丈夫です。
なお、試験は過去からの傾向があるので、過去問だけは、3年分位を解いてください。
最後に
いかがでしたか。
簿記2級の合格率は最近波がありますが、大体2割から3割位が合格できます。
年に三回試験もありますので、継続して勉強すれば必ず合格できる試験です。
なお、70点が合格点なので、満点をとる必要はありません。
まんべんなく問題を読んで、確実に解けるところを、確実に解いてください。