憧れの的になりやすい「帰国子女」と呼ばれる人たちは多種多様 ~帰国子女ならではの苦労や悩み~

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今の時代、「帰国子女」と言う言葉は、誰が耳にしても、どういう人たちのことを言うのか知られています。

知られている、とは言っても「理解」されているわけではありません。

しかし、だいたい「海外で何年間か生活して日本に帰国した子ども」という定義は、何となく誰の頭の中にもあるはずです。

ドラマにも、定期的にお嬢様やお坊ちゃまキャラとして出てくることがある「帰国子女」ですが、帰国子女に対するイメージや偏見などは、長年そこまで変わっていないのではないでしょうか。

滞在国や滞在年数、滞在していたときの年齢、学校や環境などの要素を考えると、帰国子女とは無限大の種類とタイプが存在すると言えます。

日本人のイメージや偏見の中の帰国子女とは

恐らく「帰国子女」と言えば、多くの日本人の人たちのイメージの中では、

「長年アメリカで育った、英語が得意な、少し気取った感じの裕福な家庭出身の女の子」

という像が、浮かぶのではないでしょうか。

もちろん、極端に膨張したイメージですが、ドラマに出てくる帰国子女は、そういった感じに描かれがちではあります。

「子女」とは、男女ともに含まれるにも拘わらず「女」の響きが強いのでしょう。

そして、語学堪能な帰国子女の女子アナのイメージも強いのでしょう。

もちろん、英語圏に滞在する人は多いですが、中国語圏や英語以外のヨーロッパ言語の国に滞在する人も多くいます。

そして、現地校に行く人もいれば、日本人学校に行く人もいますし、日本人学校に通う人もいます。

大まかな傾向ですが、中国語圏や東南アジア圏、中東の国などに滞在する場合、子どもは、日本の学校とシステムがほとんど変わらない日本人学校に通う場合と、英語で授業を行うインターナショナルスクールに通う場合が非常に多いです。

従って、中国語や韓国語、タガログなどが母語になって帰国する帰国子女は、少なからずいますが少数ではあります。

英語圏に滞在する場合は、現地校に通うケースが多いです。

アメリカでも、ニューヨークなどの大都市には日本人学校も存在するので、アメリカ滞在でも、ときには日本人学校しか通っていなかった帰国子女も存在します。

現地校に通った場合は、週に一、二回、現地校とは別に日本語補習校や塾に通う子も多くいます。

滞在年数や年齢によって語学力は様々

「帰国子女」と聞くと外国語、それも多くの場合は英語の方が、日本語よりも得意というイメージを持つ人もいます。

それと同時に、英語はあくまでも「得意」な程度で、母語はあくまでも日本語と思いたがる人たちもいます。

これは恐らく「日本人はどこに行っても日本人」という血統主義を支持する日本国民の特徴の一つでもあるのかもしれません。

しかし、これも人によってそれぞれです。

生まれたときから、或いは物心がつく前から海外で育ち、10代後半まで滞在して現地校に通った人は、高確率で現地の言葉の方が日本語よりも堪能で、日本語は苦労する人になりがちです。

逆に、帰国したときに年齢が小学校低学年以下の場合、また、海外に渡ったときの年齢が10歳過ぎてからの場合は、海外の言葉を習得しても訛りがあったり、堪能になっても多少の不自由が残ったりします。

でも、大抵の場合は、駐在員の海外での滞在年数は5年前後の場合が多いので、無理矢理「正確な典型的な帰国子女象」を作り上げるとしたら、

「日本語は母語として確立した後に海外に渡り、あくまでも『海外経験』として海外に5年前後滞在した、日本育ちの子どもよりは英語がはるかに上手い子」

と言えるかもしれません。

日本育ちの人たちにとっては、流暢でネイティブな英語に聴こえても、実際には文法に間違いがあったり発音に訛りがあったりします。

日本の帰国子女アナウンサーには、こういったタイプの人がいがちです。

帰国子女と日本社会

ちなみに、元駐在員の子どもは、サラリーマン家庭の子がほとんどなため、決して特別裕福とは限りません。

身に付いた語学力などで、将来収入が良い仕事に就くという可能性はあっても、親は決して企業の社長並みに稼ぎが多いわけではない場合がほとんどです。

どうであれ、帰国子女とは日本社会に貢献できるものがたくさんあると同時に、ときには外見が日本人なため、受け入れがたい違いが目立つこともときにはあるかもしれません。

しかし、日本育ちの人たちも一人一人家庭の事情や育った環境が違ったりするように、帰国子女も一人一人違うことを忘れてはいけません。

今となっては、例え地方の小中学校や高校でも、クラスに一人ぐらいは「帰国子女」と言われる生徒が、在籍していることが多いのではないでしょうか。 ...

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