ニンテンドー3DSソフトとして、2017年に発売されたRPGの「アライアンス・アライブ」は、RPGファンならハマること間違いなしの良作ゲームです。
そこで、このゲームのおもしろさや魅力とはいったいどんな点なのか、特徴的な部分を中心に紹介していきます。
キャラやスキルの成長が、レベル制ではなく熟練度制
このゲーム最大の特徴といっても過言ではないのが、キャラやスキルの成長システムが熟練度制である点です。
最近のRPGは、ほとんどがレベル制の成長システムを採用しています。
ドラクエが代表的ですが、レベルが1つアップすると各ステータスも上昇していく、そしてレベルアップにともない、新しい技や呪文を覚えていくというものです。
最近では、スキルポイントを割り振ることによって、技や呪文を覚えていくケースもありますが、それでもキャラのHPやMPの向上はレベルアップが基本です。
しかし、このゲームにレベルは存在せず、バトルを繰り返すことで、キャラのHPなどが上昇していきます。
このため、キャラの成長がなかなか読みにくく、どう育てていけば良いのかが悩ましいです。
レベルというわかりやすい基準がないわけですから、それは当然です。
ですが、レベルがないからこそ、プレイヤーにどうするのか委ねられている自由さがあります。
街の周辺でしばらくバトルし続けて、地道にステータスアップを狙うも良し、ストーリー進行に合わせてどんどん進んでしまうも良しです。
中ボスや大ボスとバトルするとなれば、やはり最低限のステータスアップは必要ですので、無理やり進んでも、おそらくどこかで詰んでしまいます。
ただそれでも、レベル上げというRPGではおなじみの作業に、しばられる必要はありませんので、工夫次第によってはある程度無茶な進行もできます。
このレベル制ではないという点が、このゲームのオリジナリティになっていることは、間違いありません。
新しい技は、覚醒によって覚える
このゲームで新しい技を覚えたければ、バトルを繰り返すことの閃き、覚醒によって覚えることがノーマルな方法です。
最初は、1つしか技を使えないのが標準ですが、使っていくうちに使える技がどんどん増えていきます。
それは、1つの技を基本にして、次々と枝分かれしていくようにいろいろな技を覚えますので、その発見がとても新鮮で刺激的です。
どんな技を覚えるのかは、とにかくバトルを繰り返さないといけないです。
使い続けてもまったく覚醒しないこともあれば、ボス戦で連続で覚醒してその技がボスを倒すために役立つ、ということも場合によってはあります。
段階的に技を覚えていくことには違いないですが、それが規定通りに決まっているわけではありません。
ですので、いったいどれだけの技があるのか発見していくだけでも楽しいですし、それがバトルのおもしろさになっています。
陣形やポジションで、バトルのやり方が大きく変わるおもしろさ
最初のうちは、陣形やポジションを何となく組んでいても能力差で勝てるのですが、ストーリーを進めていって強敵とのバトルになると、なかなかそういうわけにいかなくなってきます。
バトルで大事なのは陣形とポジションで、これをよく考えないと倒せないです。
陣形では前列中列後列を決め、ポジションでは攻撃防御支援を決めます。
これらを上手く組み合わせることにより、主に敵を攻撃してダメージを与えていくアタッカー、敵の攻撃をしっかり防御してダメージを減らすガード、傷ついた仲間を支援するサポートと、バトルの役割分担ができます。
ただ、必ずしもこのようにバランス良く、陣形とポジションを決めることが最良だと決まっているわけではなく、バトル参加メンバー全員が前列で攻撃していく、オールアタッカーの布陣にすることもできます。
それで攻撃しまくって、敵を殲滅させることも不可能ではないはずで、防御無視の超攻撃的な布陣も敷けます。
このあたりは、人によって個性が出るところでしょうし、自分なりの正解をみつけていくのがこのゲームのおもしろさです。
古き良きRPGを彷彿とさせる王道のストーリー
まるで、ファミコンやスーパーファミコン時代のRPGを思い起こさせるような王道のストーリーも、このゲームに惹き込まれる理由の1つです。
最初は、2人から3人単位でバラバラにストーリーが進行していきますが、それらの仲間たちが徐々に一堂に会していくという展開で、とても自然なストーリーです。
また、今時逆に珍しく、キャラに声優はついていないのですが、それもまたプレイヤーに声を想像させるのに一役買っていて、想像力をかきたてられるようなゲームになっています。
このあたりも、どこか懐かしさを感じる理由となっているのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか。
「アライアンス・アライブ」は、システムがかなり特徴的ですが、その反面王道のRPGでもあります。
最初のうちは、システムになじめずちょっと入り込めないかもしれませんが、理解できてくると一気におもしろくなります。
ですので、もしも3DSで王道の本格RPGをプレイしたいなら、このゲームはとてもおすすめです。