日本人はもともと、きれいな肌をしているといわれています。
その秘密は魚、野菜、海藻、穀物などを基本とした、和食にあるのではないでしょうか。
もちろん、スキンケアの影響もありますが、毎日摂取する食事の影響は少なくありません。
敏感肌は、体の中の問題が影響をしている可能性があります。
毎日の食事を見直してみませんか。
敏感肌とは
敏感肌とは病気の名前ではなく、肌の状態を示す呼び方です。
実際に、血液検査などをしても敏感肌が数値として表せるものではありません。
敏感肌は、わずかな刺激にも敏感に反応をしてしまい、肌がヒリヒリしたり赤みがでる状態のことをいいます。
このような状態になるのは、肌のバリア機能が低下をしているからです。
肌表面の角質層は、わずか0.02mmほどと薄いのですが、この角質層にはホコリや過分などの外部刺激から守り、肌内部の水分蒸発を防ぐ役割があります。
バリア機能が働いているからこそ、肌の健康が守られています。
ところが、敏感肌はこのバリア機能が低下をしているため、化粧品や衣服などの刺激に敏感に反応をしてしまいます。
敏感肌が摂りたい食事
バリア機能を回復させるためには、肌のターンオーバーを整える必要があります。
肌細胞を作るには、さまざまな栄養が必要です。
まず重要なものが、タンパク質です。
肌、爪、髪、筋肉、内臓など、さまざまな体の部位は、タンパク質からできています。
体は、重要な部位に優先的に栄養を回すので、生命維持に大きく関係をしない肌には、後回しになってしまいます。
そのため、十分な量のタンパク質を摂取することが重要となります。
タンパク質が多い食品は、肉、魚、卵、乳製品、大豆などです。1食あたりで手のひら1枚分のタンパク質が多い食品を食べることが目安です。
なるべく、毎食で、タンパク質を摂取するようにしましょう。
つぎに、傷ついた肌の修復に必要な栄養素が、ビタミンAです。
ビタミンAには、健康な皮膚や粘膜を作る働きがあり、乾燥肌の予防にもなります。
ビタミンAが多い食品は、卵黄、うなぎ、レバーなどです。カロテンから、体内で作ることもできます。カロテンが多い食品は、ほうれん草やモロヘイヤなどの緑黄色野菜です。
肌細胞は、細胞膜というもので包まれています。
細胞膜を作るために必要なものが脂質です。脂質の中には、体内で合成できないので食事から摂取する必要がある、必須脂肪酸があります。
不足しがちな必須脂肪酸が、オメガ3です。肌や髪をツヤツヤにしてくれます。
オメガ3が多い食品は、クルミ、魚、亜麻仁油、しそ油などです。
酸化しやすいので、亜麻仁油やしそ油は加熱調理には使わず、サラダや納豆などにかけて食べてください。
敏感肌が避けたい食事
パスタ、ラーメン、菓子パンなどの単品メニューは、栄養バランスを取りにくい食事で、炭水化物に偏っていて、タンパク質、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどが不足をしています。
また、パスタやパンなどは、小麦を使った食材ですが、小麦にはアレルギーを起こしやすいグルテンというタンパク質が含まれています。
ライ麦や大麦にも、グルテンが含まれています。
近年、グルテンフリーが注目されていて、グルテンフリーの食材を購入できるようになってきました。
体が冷えると血流が悪くなり、肌の代謝が悪くなってしまいます。
冷蔵庫から出したばかりの飲み物やサラダなどは、体を冷やす原因です。
飲み物は、常温かハーブティーなど温かいものにすると、冷えの予防になります。
カフェインは血管を収縮させてしまい、肌代謝を悪くします。カフェインが含まれている飲み物は、コーヒー、紅茶、緑茶などです。
まとめ
いかがでしたか。
食事は毎日するものなので、体に大きな影響を与えます。
敏感肌が、食事の影響を受けている可能性もあるので、毎日の食事を見直してみましょう。