かしこまったシーンで着用されることの多いスーツですが、その種類は様々です。
そのため何も考えずに購入すると、場違いな印象を与えてしまいます。
では、スーツの種類、そして着用できるシーンについて見ていくことにしましょう。
ブリティッシュスタイル
これは、最もオーソドックスなスタイルです。
ジャケットは、3つボタンのシングルジャケットで、ラペルと呼ばれる襟が緩やかにロールしているために、一番上のボタンは使用しません。
ウエストには絞りが入っており、背面の下方にはベントと呼ばれる切れ目が2つ入っています。
スラックスには、内側に向かって2本のプリーツが施されており、裾はダブルにするのが一般的です。
出典:MEN’S NON-NO
また、さらにこだわったものですと、ベルトではなくサスペンダーを使用して着用するデザインとなっており、内側にサスペンダー用のボタンがつきます。
最近では流行を取り入れ、細身で2つボタンのジャケットを着用しているものが、メインとなっています。
また、伝統的なブリティッシュスタイルのスーツはチョークストライプ柄ですが、就職面接や、かしこまった場で着用するのであれば、無地がお勧めです。
シャツはワイドカラーのものを合わせ、ネクタイのノットを正三角形にするのが基本です。
アメリカンスタイル
ジャケットは、シングルの3つボタンです。
しかし、段帰りと呼ばれるスタイルであり、見た目はシングルの2つボタンジャケットのようです。
つまり、襟がしっかりと折り返されている部分に、第一ボタンが付けられており、これはいわゆる飾りとなります。
ジャケットには絞りがなく、背面のベントはセンターに1本です。
出典:MEN’S NON-NO
スラックスはプリーツのないもので、ベルトを使用して履くモデルです。
全体的に真っ直ぐなシルエットを醸し出すスーツです。
流行に左右されないデザインであるために、派手な印象を与えずに様々なシーンで活躍するスーツです。
また、ジャケットに絞りが入ってないことから、がっちりとした体格の人が着用すると、かっこよく見えます。
合わせるシャツは、ボタンダウンカラーのもので、ネクタイのノットは縦長にするのが基本です。
イタリアンスタイル
イタリアンスタイルを言葉で説明するのは、容易ではありません。
なぜなら、このタイプは最も流行に左右されやすく、明確に定義することができないからです。
現在、このスタイルのスーツは細身であり、ジャケットのラペルも細くできています。
出典:MEN’S NON-NO
スラックスは股上が浅く、ノープリーツです。
細身であるために、裾をシングルにすることで、すっきりとした印象を与えるモデルであると言えます。
非常におしゃれなスタイルのスーツであるがゆえに、逆に砕けた印象を与えてしまうこともあります。
そのため、就職面接や服装に厳しい職場などでは、受け入れられないこともあります。
ダブルスーツ
スーツの中でも、特にかしこまった印象を与えるのが、ダブルのスーツです。
そのため、結婚式などの特別な場で着用されることの多いモデルです。
これは、ジャケットの前方が重なり合うようにデザインされているものです。
合わせるシャツやネクタイの締め方の基本は、ブリティッシュスタイルと同様です。
日本ではどちらかというと、若い人よりも落ち着いた年齢に達した人たちに、より着用されることが多いために、ダブルのスーツはダンディーな男性のトレンドマークと考えている人もいます。
まとめ
いかがでしたか。
スーツには様々なタイプがあり、なおかつ合わせるシャツやネクタイの締め方も異なります。
しかし最近では、オリジナリティーを重視したファッションが一般的となっているために、このような常識にとらわれなくても問題ない、というケースがほとんどです。
それでも大切なシーンでは、スーツのチョイスが結果に大きく影響することもありますので、ここで考慮した点が参考になれば幸いです。