突然ですが、皆さんは株式投資について、どの様なイメージをお持ちですか?
なんだかよくわからないからやめたほうがいい、投資した金額が一夜にして0円になる、一日中パソコンに張り付いていなければいけない、などなどでしょうか。
確かに、何も知らないまま株式投資の市場に飛び込むのは無謀ですが、そこまで恐ろしいものでも無く、あっけなく投資デビューできるものなのです。
今は銀行にお金を預けているだけでは、受け取れる利子が数十円程度なので、投資をするには追い風であるといえます。
私の4年程度の経験で、「ほとんど失敗しない」無難な方針を紹介したいと思います。
これからご紹介するのはあくまで個人的な方針であり、結局は自分で考えて決断をするというのが大前提になります。
ただ、四六時中考えなくてはいけないというものでもなく、ゆるくリターンが得られたらいいなというスタンスでありますので、そのつもりで見てみて下されば幸いです。
投資対象は日本企業の株式
これは、単純に自分があまり知らない会社の株は、買わないほうが良いということです。
上場したての企業も狙い目ではありますが、基本的には誰もが知っている企業の株をリストアップするのが無難です。
リストアップとは、たった1つの銘柄をたくさん買うのではなく、ポートフォリオとして複数の銘柄を選定することです。ポイントは、ポートフォリオ内の銘柄を全て買う必要は全くなく、値動きをだいたい把握していれば良いということです。
1週間単位での値動きの幅(例えば1000円から1200円など)を、ざっくりとでも把握していれば、盛り上がっているかどうかが感覚でわかります。
誰もが知っている株や、売買代金が高い(取引参加者が多い)銘柄は、値動きが安定傾向にあります。ニュースなどによって、乱高下することはありますが、すぐに落ち着きます。
例えば、自動車メーカーの日産を例にとると、ここ5年間は900円から1300円の中で推移しています。平均的に見ても、1100円前後で安定している期間が多いので、売買計画が立てやすい銘柄です。
短期間で乱高下しているような銘柄だと「このタイミングで買っても大丈夫かな」という疑問が大きくなります。それはどんな銘柄にもある悩みなのですが、値動きが安定していればすぐに持ち直すだろうと考えられます。
みんなが売っている時に買い、みんなが買っている時に売る
基本的に、国内企業で値動きが安定している銘柄は、デイトレードのようなスタイルには向きません。
デイトレーダーは、為替や今熱い業界の銘柄などに、集まる傾向があります。
安定株は中長期保有するのが普通なので、短期間で売買しないような旨味が必要です。私はそれを配当金だと思っていて、配当金が高く株価は1〜2000円くらいで、過去3年は値動きが安定している銘柄を探し出して、ポートフォリオに組み込んでいます。
それでも、自分が買った価格から100円以上値上がりすることがあり、そういった時は一旦売却して利益確定させます。
例えば、配当金が年2回合計5000円だと仮定すると、100円値上がれば10000円の利益確定が出来るということなので、売ったほうが確実だと思います。
そして、別のポートフォリオ内の銘柄を買ったり、購入計画を立てます。
売買には手数料がかかるので、数千円の利益確定だと手数料が割高になりますが、そこはあらかじめ自分で設定しておいて、その状況になったら必ず決めていた行動を取ること。
この心構えが大切だったりします。自分の投資方針を決めておいて、ブラさないで守ることが重要です。
一気にたくさんの単元を買わない
通常、株は100株で1単元(購入可能単位)として取引します。
購入した価格からさらに下がっていく可能性もあるので、最初に買いすぎないようにしましょう。
場合によっては半年近く待ってから、買い支える方が戦略としてはまともです。
例えば、1株1000円で1単元買ったは良いものの、半年後には900円だったとします。900円で、もう1単元購入すれば評価額は慣らされて950円になります。
最初に、2単元購入していれば評価額は1000円なので、よっぽど自信がない限りは少しずつ買うのが良いと思います。
取引は手軽に最小限の経費で行う
まず、経費とは取引にかかる手数料、利益が出た時の税金、そして自分が費やす時間です。
ネットに強い証券会社なら、スマホ1台ですぐに取引できます。
また、そういった証券会社なら、全てネットで管理するのが前提になるので、管理費用がとても安いです。
安いところでも1回の約定で、だいたい150円くらい(買って売った場合は2回の約定なので300円)かかりますが、口座管理費用や現金を引き出す手数料がかからなかったりするので、調べた上で口座開設するのをお勧めします。
また、NISA(少額投資非課税制度)を活用すれば、税金の支払いをカットできます。通常は利益分の約20%強が、税金として払わなければいけないのですが、取引区分をNISA口座として行う事で非課税となります。
最大、5年間で120万円まで非課税なので、投資の入り口には大変助かる制度です。登録すれば証券会社のアプリケーション内などで、購入の枠(通常やNISA枠など)を選ぶだけで出来るのでとても楽です。
予約注文、逆指値注文をフル活用する
リアルタイムで株式の売買ができるのは、平日の9時〜11時30分と、12時30分から15時までの時間帯なので、多くの人は画面に張り付いて見守ることが出来ません。
しかし、あらかじめ注文時に「〜〜円になったら売却(購入)」や「1ヶ月以内で〜〜円より下がったら売却(購入)」といったように、条件付き予約ができるので、これを設定しておきます。
これがとても便利である反面、あらかじめその条件を決めておく必要があります。
自分の投資スタイルや信念、方針と重なるテクニックなので、学びながら固めていく必要があります。私の場合は何となくデイトレードで失敗し、ギャンブル的な銘柄の購入で肝を冷やし、そして国内有名安定株のスイングトレードに行き着きました。
ギャンブルが当たれば一番リターンも大きいですが、現在のスタイルの方が方針を決めやすく、予想外の展開はほとんどありません。
自分が売ってからもっと上がり続けても、後悔しないで切り替えて、別の銘柄にシフトするような切り替えも重要です。
しかし、安定株の場合はほとんどの場合でまた揺り戻してくるので、下がってきたタイミングで買い直すこともあります。良くも悪くも値幅が安定しているので、売買計画が立てやすいのが良い点だと思います。