2013年の結成以来、清涼感のあるサウンドで中毒者を急増させているロックバンド「sumika」(スミカ)。
ライヴツアーも即完売という大人気バンドに成長した彼ら。
突飛なファッションや炎上覚悟の過激な言動で注目を集めるミュージシャンも多い中、“普通に良い曲”を真摯に紡ぐ「sumika」の佇まいは逆に新鮮さを感じるほど。
「sumika」というシンプルなバンド名は、住む場所を意味する「住処」が由来となっています。
そこで今回は、独断と偏見でチョイスした「sumikaの冬に聴きたい曲」を5つご紹介します。
聴き心地のよい冬らしいミディアムバラード「チョコレイト」
2022年9月にリリースされた4枚目のオリジナルアルバム「For.」に収録されています。
冬らしいミディアムバラードの落ちついたしっとりとした曲調で、バレンタインや冬のスイーツと言えばチョコレイトと、冬にぴったりのナンバー。
曲名は可愛いですが、歌詞の内容は切なく胸がギュッとなります。
Happy Valentine’s Day.☺︎
朝から脳内再生されるのは
チョコレイト♪
韻踏む片岡さんの歌声が心地よい⋆*
sumikaの音楽の好きなところのひとつ。今年もアイツ(花粉)がやって来て
粘膜やられ始めています。
寝不足な朝。
水木金…指折り数えてがんばろう。みなさま素敵なバレンタインデーを…☺︎ pic.twitter.com/olBIHGpSR1
— Rii// (@1103NRKT) February 13, 2024
サビの「チョコレイト 溶けないと」と他でもたくさん韻を踏んでおり、聴いていて面白いし聴き心地の良い歌詞です。
昔想っていた人がくれたチョコレイトをやっと食べたけど、僕はまだ変わられなくて1人のままだよと少し暗い歌詞ですが、メロディはとても聴きやすく、薄暗いときに散歩するとエモーショナルな気持ちになります。
出典:sumikainc
何気ない日常をファンタジックに彩る「まいった」
2017年7月にリリースされた1枚目のオリジナルアルバム「Familia」に収録されています。
「寒いね」から始まる歌詞がもう、冬に聴くのにぴったりのナンバー。
その他の歌詞にも、冬を連想させる歌詞が散りばめられ、昔気になってた人のことを思う、そして連絡してしまうという、きゅんとして誰でも一度はやってしまう、共感出来る歌詞。
sumikaには「まいった」という冬の名曲がございまして。 pic.twitter.com/VnUvcFbaIj
— たる (@mknsoasot) November 1, 2023
また「液晶なぞれば」とスマートフォンを連想させる現代のリリックとなっていて、状況をリアルに連想できるような歌詞なので、より一層感情移入できます。
メロディも冬らしいしっとりとした曲で、寒い帰り道に1人で聴くとグッときます。
出典:sumikainc
自分が帰る場所の大切さを改めて考えさせられる「オレンジ」
2016年12月にリリースされた1枚目のEP「SALLY e.p」に収録されています。
「家(自分の居場所)に帰る」というのがコンセプトのナンバー。
サビで「ただいま」という歌詞が何とも暖かくて、寒くて心まで冷え切っているときに聴くと曲の暖かかさに涙が出そう。
メロディは柔らかく明るくなるような曲調。
タイトルのオレンジというように、心が暖かくなる曲です。
『オレンジ』は今回のCMの話を頂いてから書いた新曲です。
小川作曲、片岡作詞です◎
「ただいま」「おかえり」が響き合う場所の大切さを、あらためて考えながら、感じながら作りました。
自分が帰る場所を大事にしながら、新しいスタートを。#ふんわりルームウェア https://t.co/0zdTBCZuo4
— 片岡 健太(sumika) (@sumikaken) October 7, 2016
帰る場所は、家だけではなく「自分の居場所=ライブハウスやsumikaのライブ」でもあり、ライブでオレンジを聴くと、本当におかえりと言ってもらえているようでグッときます。
sumikaのライブでは、普段会わない友人ともライブで再会して待ち合わせ場所になるようなところ。
sumikaやファンみんなが歌詞にあるように「ただいま、おかえり」という関係でバンドとファンにとっても特別な曲です。
出典:sumikainc
「JR SKISKI キャンペーン」テーマソング「ホワイトマーチ」
2019年3月にリリースされた2枚目のアルバム「Chime」に収録されていて「JR SKISKI 2018-19キャンペーン」テーマソングでした。
灰色の街から飛び出して、まだ何色にも染まっていない真っ白な場所で自分自身の温度を確かめながら、何色に染めていくか、染まっているか、を考えながら過ごす冬、そして春を迎えるという曲とのこと。
歌詞にも「雪」というワードが出てきたり、冬のために作られた曲。
sumika、新曲“ホワイトマーチ”が松本穂香&伊藤健太郎W主演「JR SKISKI 2018-19」キャンペーン・テーマ・ソングに決定#sumika#ホワイトマーチ#松本穂香#伊藤健太郎#JRSKISKI #タワレコオンラインニュースhttps://t.co/P1f7j6tC9u pic.twitter.com/UvpFllufAw
— タワーレコード オンライン (@TOWER_Online) December 20, 2018
冬はしっとりバラードの落ち着いた楽曲が作られがちですが、この作品は明るいアップテンポの曲で、聴いていてとても明るく前向きな気持ちになれます。
イメージでいうと、キラキラと明るい真っ白なゲレンデを駆け回っているイメージ。
CMでも大学生らしき男女がスノーボードを楽しんでいるCMになっています。
冬の寒い朝にテンションを上げるのにピッタリ。
出典:Oricon
テレ朝系ドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」主題歌「願い」
2019年12月にリリースされた6枚目のシングル「願い/ハイヤーグラウンド」に収録されています。
2021年3月にリリースされた3枚目のオリジナルアルバム「AMUSIC」にも収録されていて、テレビ朝日系ドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」主題歌でした。
明るくてポップなsumikaお得意の曲調ながらも、少し切ない、でも暖かい言葉で描かれた歌詞が特徴的。
そのギャップみたいなところにハマってしまうようなバラードソング。
暖かく包み込んでくれるような曲なので寒い日のBGMにピッタリ。
このドラマの為に書き下ろしされた曲で、ドラマが冬に放送していたのもあり、冬らしくバラード調のナンバー。
バラード調ではありますが、サビでは少し力強い歌い方のようにも感じます。
吉田鋼太郎さん演じる黒澤武蔵のキャラの強い気持ちも感じ取られます。
おっさんずラブ in the sky は見てなかったんだけどAmazon Primeにきてたから見始めちゃった😆
前作よりもぶっ飛んだ展開になってるけど、やっぱりこんな無防備なのが近くにいたらって思っちゃうねw
しかし学生時代に似たような経験したことあったな🤔
あの人はバイだったのか今では知るよしもなくw pic.twitter.com/VZy541CbcM— 裏Kǒujiao既 (@binmara110) March 21, 2020
MVも、ニットを着たメンバーやスノードームが出てきたりと、冬仕様のMV。
ドラマの内容に沿っているので、叶わぬ恋のことが歌われている歌詞になっています。
冬らしく切なくて、ドラマのことを抜きにしても、一度は経験したことあるような気持ちが描かれているので共感できる人は多いのではないでしょうか。
sumikaのライブでも、冬では定番の曲になっており、高確率で演奏されています。
出典:sumikainc
まとめ
いかがでしたか。
ついに日本を代表するロックバンドのひとつにまで成長した「sumika」。
ヴォーカルの片岡がフジテレビ系「めざましテレビ」のマンスリープレゼンターに抜擢されるなど、お茶の間への進出も着々と進んでいます。
キャリアに裏打ちされた細部にまで気配りの行き届いたソングライティングとアレンジ、そして確かな演奏力で聴く者の心を揺さぶる彼らの世界に、是非足を踏み入れてみてください。