NHK「大河ドラマ」女性主人公おススメ5選 ~三姉妹/おんな太閤記/春日局/篤姫/江 ~姫たちの戦国~~ 「映画に負けない日本一のドラマを作る」を合言葉に誕生し、50年以上もの間放送され続けてきた老若男女問わず人気の「歴史ドラマシリーズ」

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「大河ドラマ」というと、戦国武将や将軍など、男性が主人公のイメージが強い人もいるでしょう。

ですが、なかには女性が主人公の作品も多々ありました。

そこで今回は、歴代の大河ドラマから女性がメインの作品を5つご紹介します。

どの作品にも、激動の人生を歩んだ女達の生き様がドラマティックに描かれています。

明治維新100年を記念して制作された「美しくも儚い」物語「三姉妹」

1967年1月から12月にNHKで放送された5作目の作品です。

明治維新100年を記念して制作された作品で、幕末の動乱から明治維新までの時代をとりあげ、旗本永井家の三姉妹と浪人・青江金五郎の運命の変転を軸に描いた。

歴史上の人物、虚構の人物をとりまぜて、時代に翻弄(ほんろう)されるさまざまな人間像が展開します。

大河ドラマ初の女性主役作品で、主人公の三姉妹を岡田茉莉子、藤村志保、栗原小巻が演じて人気を得ました。

なお、架空人物を主人公としたことも、大河ドラマ史上初でした。

行動派の長女「むら」、物静かな次女「るい」、そして明るい三女の「雪」。

旗本家の三姉妹が、幕末から明治へと移り変わる中、それぞれの道を賢明に歩いていく姿が描かれています。

この作品には、勝海舟や西郷隆盛といった有名な人物達も多く登場します。

彼らがメインでない所もまた、この作品の見どころなのです。

架空の人物である三姉妹達や、浪人・青江金五郎の視点を通して、激しい時代の波がリアルに描かれていきます。

叶わぬ恋や、哀しい別れ、そして三姉妹の断ち切れない絆。

このドラマには、歴史の影で生きた名もなき人々の人生が映し出されています。

強くたくましい秀吉の妻「ねね」が主人公「おんな太閤記」

1981年1月から12月に放映された第19作目の作品で、主演は佐久間良子。

豊臣秀吉の正妻・北政所「ねね」の視点で、戦国時代から徳川初期までを描く。

脚本は、大河ドラマ初となる橋田壽賀子。

常に女性の立場、庶民の立場から時代の行く末を冷静に見通した「ねね」の生き方を中心に、変革の時代を女性の視点で描写。

様々な女性にスポットを当て女性たちの心をきめ細かく映し出した、一味違う戦国ドラマです。

女性の視点からの戦国時代の描写は、従来の男性を中心とした戦国時代のファン層の他、主婦層にも幅広い支持を得ました。

木下藤吉郎を時には叱咤し励ます「ねね」は、多くの女性達の共感を得ました。

「ねね」なくしては、木下藤吉郎の出世はなかったでしょう。

時がたつにつれ、次第に非情な権力者へと変わっていく秀吉に胸を痛めながらも、豊臣家を守るために翻弄した「ねね」。

その美しくも強い生き様がたっぷりと詰まった作品です。

数々の名作ドラマを生み出した橋田壽賀子さん脚本というだけあり、その細やかな人間描写が話題となりました。

子供に恵まれず、側室を側に置く秀吉に対して「ねね」がどのような想いでいたのか。

その愛憎もまた、人々の心を掴んだ要因でした。

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家光をひたすら守り続ける「おふく」の生涯「春日局」

1989年1月から12月に放映された第27作目の作品で、主演は大原麗子。

明智光秀の重臣・斎藤利三の娘というつらい境遇にありながら戦国を生き抜き、その力量を徳川家康に見込まれ信頼を得て、のちの3代将軍徳川家光(竹千代)の乳母となって大奥を取り仕切り、将軍の相談役として絶大な権勢を手に入れた春日局(おふく)の生涯を描く。

橋田壽賀子オリジナル脚本の3作目でした。

それまで「強い女、烈女」のイメージが強かった春日局を、平和な世を希求し家光・徳川家を支え献身的に生きた女性として描写。

主演の大原麗子が、家光をひたすら守り続ける春日局の生涯を好演。

歴史上でも「悪女」のイメージが強かった春日局。

その印象をガラリと変えたのが、この作品。

不遇の幼少期を過ごし、やがて将軍家の乳母となる「おふく」。

家康にその才を見出され、やがて将軍の世継ぎを育てるという使命感に目覚めていきます。

夫や子供と離れ、ひたすらに家光を支える「おふく」。

春日局となり、強い女だと恐れられる彼女の心情がこの作品では描かれています。

使命感と母性。

春日局の二面性がこの作品で伝わってきます。

初回は平均視聴率が14.3%と低かったものの、回を重ねるごとに話題を呼び、最高視聴率は39.4%を記録。

悪女として見られていた春日局の人間的な一面にスポットライトが当たった作品です。

「薩摩おごじょ」の波乱万丈の生涯を描いた「篤姫」

2008年1月から12月に放送された47作目の作品で、原作は宮尾登美子の小説「天璋院篤姫」。
篤姫を演じた宮崎あおいは、大河ドラマ史上最年少の主役でした。

鎖国状態にあった日本が、諸外国からの脅威に晒されていた激動の江戸時代末期。

薩摩藩島津家の1万石の分家に生まれながら、徳川十三代将軍・家定に嫁いだ篤姫。

家定の死後は出家して天璋院となり、自らの信念を貫き、江戸城無血開城に大きな役割を果たし力強く生き抜いた「薩摩おごじょ」の波乱万丈の生涯を描いた。

ホームドラマ的要素を強めた作品で、夫婦の日常、さらに篤姫が自分にとって家族の様な存在である大奥の女性達を最後まで守り抜き、その中で一途に平和を願い続ける姿を描写。

それまで視聴率が取れないとされてきた「幕末もの」でありながら、女性層の支持を背景に高視聴率を維持し人気を得ました。

歴史の影で活躍した篤姫の人生をたどり焦点を当てることで、幕府の中枢にいた女性の視点から見た初めての幕末大河ドラマとなりました。

13代将軍・徳川家定に嫁いだものの、その人生は順風満帆とはいかなかった篤姫。

それでも、徳川家の人間として凛々しく生きていく姿が、気高く美しく描かれました。

大政奉還を経験し、その激しい時代の変化に戸惑いながらも、ひたすらに大奥を守り抜いた篤姫。

彼女がいなければ、無血開城もあり得なかったかもしれません。

篤姫は、目立ちこそしませんでしたが、歴史を動かした人物の一人なのです。

自分の人生よりも、大切な人々の平和な人生を考える。

その姿は、これまでにない大河ドラマのヒロインとして注目を集め、平均視聴率も24.5%と高く、特に篤姫の故郷である鹿児島では30%台でした。

三姉妹の末っ子をヒロインに据えた、女たちの戦国絵巻「江 ~姫たちの戦国~」

2011年1月から11月に放送された50作目の作品です。

戦国時代から江戸時代初期を舞台とし、日本史上最も有名な三姉妹の末っ子「江」をヒロインに据えた、女たちの戦国絵巻で、新たな戦国史・女性史としてのドラマが描かれています。

脚本・原作は「篤姫」の脚本を手掛けた田渕久美子、ヒロイン「江」役には、大河ドラマ初出演の上野樹里でした。

織田信長の妹・市を母に、茶々、初、江という三姉妹の三女「江」。

徳川二代将軍・秀忠の正室であり、娘は天皇家に嫁ぎ、息子は第三代将軍となります。

この三代将軍・家光の生母の「江」を、女性の視点から、ホームドラマやラブストーリーの要素をふんだんに盛り込み、本能寺の変、関ヶ原の戦いなど、戦国のハイライトをスケール感たっぷりに描写。

織田信長の妹・市の娘として生まれた三姉妹。

しかし、それぞれの人生は途中で別れてしまいました。

長女の「茶々」は、豊臣秀吉の側室となり後に悲劇的な最期を遂げます。

出家し常高院となり、姉を救おうと力を尽くす次女の「初」。

そして、伯父であり父の仇でもある織田信長に強い憧れを抱く三女の「江」。

三姉妹それぞれの考えは、時にすれ違い相容れない時もありました。

作品の中では、三姉妹の決別や再会が感動的に描かれています。

夫の浮気に怒りながらも、隠し子にもその愛情を注ぐ姿はまさに母の鑑と言えました。

そして、戦国の世の苦しみを知りぬいた「江」は、天下太平を願い江戸城に大奥をつくりあげます。

その大奥の始まりに至るまでの道のりを、鮮やかに華やかにオリジナルなドラマに仕上げています。

まとめ

いかがでしたか。

大河ドラマで描かれる女性達は、時代の流れに翻弄されながらも自らの足で歩き進んでいきます。

その強い姿が、多くの支持を集める事になったのです。

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