イタリアの伝統と歴史ある高級革製品ブランド「ボッテガ・ヴェネタ」。
イタリア・ヴェネト地方の熟練した革職人の伝統、クラフトマンシップに深く根ざした最高品質のアイテムを展開しています。
それは、バッグ、小物、アクセサリーなど高級皮製品を中心に、ウェアまでのトータル展開。
そこで今回は、イタリアのファッションブランド「ボッテガ・ヴェネタ」をご紹介します。
ボッテガ・ヴェネタの「始まり」
ボッテガ・ヴェネタは、元々は職人が作りあげた革細工の製品を売り出す会社として1966年にイタリアで生まれました。
イントレチャートという手法を編み出したことにより、この会社は飛躍的に邁進します。
当時、革製品の主流は機械を使用した機械編みが主流でしたが、あえて手で革を編み込むことで複雑な模様を作ることに成功したのがこの会社です。
機械編み以外の手法というものは当時、量産が主流となる革製品においては真逆の道を進む手法でしたが、革の細工の細かさや美しさから次第に手法が認められ、次第に鞄以外の革製品においても使用される技法となり会社は拡大をします。
ですが、ボッテガ・ヴェネタは2001年に経営難に陥ります。
その理由は、これまで多くの著名人やファッションモデルが好んだボッテガ・ヴェネタの製品は革製品でしたが、ブランドにロゴを採用し、次第に革の製品とは関係ないものに入れ、ブランドを浸透させる方向に舵を切ったため、多くの著成人の方やファッションモデルの方々の心がボッテガ・ヴェネタが販売している商品から離れてしまって経営難に陥ります。
これは、1990年代には既に高級なブランドとして定着していたブランドを、さらに浸透させるために革製品とは関係ないものにもロゴを使用し、ブランドを周囲に認知させようとした動きに反して、高級なブランドのイメージが壊れてしまったということです。
その後、経営難を救ったのが、同じ高級ブランドであるグッチのグループ会社で、この後にボッテガ・ヴェネタは、旧来の手編みに沿ったデザインに商品を改めて変更します。
ボッテガ・ヴェネタの「魅力」
ボッテガ・ヴェネタの魅力は、革を接着剤で引っ付けるのではなく、革通しを編み込む手法で製品を作り上げます。
この革同士が組み合わさる模様が多くの方から支持を得て、ブランドにロゴが入っていなくても、どこの財布であるとか、どこの製品であるかが、分かる人にはわかるデザインをしています。
このことが、ブランドのロゴをデカデカと使用していないのにお洒落な外見であることから、多くの方に支持を得ているブランドが、ボッテガ・ヴェネタです。
その証拠に、ロゴを財布に入れたり、ロゴを使用し革製品以外を販売していた際には、売り上げを大きく落としています。
また、企業の理念からも、元々は革製品を扱うことを名目としていたはずなのに、ロゴを使用するようになり、革製品以外も販売したことが支持者を失う原因にもなりました。
現在では、革製品を主に扱うと共に、革以外を使用して特徴的なイントレチャートの模様をあしらったグッズなども販売していて、この会社のウリはイントレチャートの様に職人の技によるものが大きかったと推測されます。
まとめ
いかがでしたか。
ボッテガ・ヴェネタは、イタリアで生まれた革を扱ったグッズを作る会社として生まれ、特徴的な編み方であるイントレチャートを編み出したことから、飛躍的に会社が発展。
しかし、発展が進むとともに方針が転換され、ブランドイメージを定着させるためにブランドロゴを入れるなどをして革製品以外の製品の政策などにも着手。
このことが後に問題となり、これまでいた支持者の方を失う原因となってしまいました。
その後、経営難となった会社を救済したがグッチになりますが、この後再度方針を元に戻し、ロゴデザインの入っていない革の製品を作るなど、旧来の職人がデザインした製品を意識した商品へと再度変更をしました。
現在でもボッテガ・ヴェネタは、イントレチャートを使用したグッズを販売しており、時代が進むとともに革以外の製品でイントレチャートを使用して鞄を作るなどをして、支持を得ているブランドです。