2004年に結成された、ギターヴォーカル「大澤敦史」、ドラム「河本あす香」、ベース「junko」からなるスリーピース・バンド「打首獄門同好会」。
「なんなんだ、それは。」
と言いたくなるようなインパクトのある名前の「打首獄門同好会」ですが、その名前によらず歌われる曲の歌詞は、親近感あふれるものばかりです。
生活感溢れるユルい歌詞を乗せた独特のスタイルが「生活密着型ラウドロック」という新たなジャンルを確立しています。
今回は、独断と偏見による個人的なオススメを5曲、ご紹介します。
まさかの歌詞が”パ“でできあがっている曲「パ」
15周年を迎えた2019年にリリースされたミニアルバム「そろそろ中堅」に収録されています。
この曲は、歌詞というものがない曲です。
スキャットの手法を採用したのか、何度も何度も発音されるのは「パ」という1音たったそれだけなのに、メロディラインをなぞると、とってもノリノリになれるのが凄いところです。
これも一位でした#打首獄門同好会#パ pic.twitter.com/1JEitNNYhS
— いちご (@ichigo_tanmen) September 2, 2019
さんざん歌った後、発言される一言のつぶやきに、ただの挿入歌ではなく、これがいったい何の曲だったのかというのがわかるのですが、それはぜひ本物を聞いて体感してみてください。
一般募集の可愛い猫たちの映像がMVに「猫の惑星」
2015年にリリースされたミニアルバム「まだまだ新米」に収録されています。
猫を飼ったことがある方、猫好きの方には、きっとわかってもらえるあるあるを詰め込んだこの曲は、みなさまのご協力のおかげで、最近イメージビデオもつくようになりました。
今週も終わったー🐱
お疲れ様でした🐱
今日はぐえちゃんと打首獄門同好会の
猫の惑星のMVみてたにゃー🐱#黒ねこぐえちゃん #ねこ #猫 #黒ねこ #猫好きさんと繋がりたい #猫のいる生活 #ルーティン #stayathome#打首獄門同好会 #猫の惑星 pic.twitter.com/1NTbwN5uQz— 黒ねこのぐえちゃん (@kuronekogueeee) April 17, 2020
とある界隈にて言われている「飼い主は猫の下僕である」という状況をつぶさに再現したこの曲は、あちこちで縦横無尽に過ごしている猫たちの様子が、ありありと伝わってくるものです。
お疲れ様です🙆
本日は #世界猫の日 だったのね。#打首獄門同好会 さんの「猫の惑星」
という歌はたまらんかったです。
NHK「ねこねこ55」で流れていそうな
作品(*´ω`*)
YouTubeで視聴できますぞ…←リンクの貼り方を知らんヤツ… pic.twitter.com/EpExyxm9RS— せたけ (@setakeD) August 8, 2019
人間が猫様のために、こたつや風呂のふた、足の上など、ありとあらゆるものを提供していく歌詞の内容に、思わず分かるわかると口に出してしまう一曲です。
出典:打首獄門同好会
Twitterにワンフレーズだけ載せたのがきっかけ「だらだらしたい」
2019年にリリースされたベストアルバム「獄至十五」に収録されています。
この曲は、タイトルの通り、やる気が出ない様子をリズミカルに歌った、くせになる一曲です。
懐かしさを感じるような曲調であったり、ギターソロでは、よく運動会で聞くようなクラシック曲がモチーフになっていたりと、遊び的な要素がてんこ盛りになっています。
あとでなんとかしよう
あとでなんとかする方法は
あとから考えよう
出典:だらだらしたい / 作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史
というフレーズは、本当にやる気が出ない状況を共感させてくれるものです。
1度聞いたらクセになる 「激しい緩急」が特徴「布団の中から出たくない」
2019年にリリースされたベストアルバム「獄至十五」に収録されています。
これも「やりたくない系」で、冬の朝特有の、あのめんどくささを細かいところまで情緒たっぷりに歌ったこの曲は、思わずサビを何度も口ずさんでしまいたくなる素敵な作品です。
関ジャム完全燃SHOWに打首獄門同好会が出演😊
「布団の中から出たくない」もピックアップされていてうれし~✨#打首獄門同好会#一見ふざけている様に見えて実はスゴいバンド#コウペンちゃん pic.twitter.com/G1Vxw423Kz
— よこしまエナガ( •▴• ) (@MOFUMOFU_ENAGA) September 2, 2019
「コウペンちゃん」がお布団に入って目覚めるときの癒しの音楽から一転、意を決して布団の中から出ようとする時の激しいロックへと変わる、緩急が特徴です。
布団の中から出たくない、トイレに行きたいけどギリギリまで我慢してしまうその情景は、誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。
「コウペンちゃん」とコラボした可愛いMVも必見です。
出典:打首獄門同好会
ワクワクRPG「WORK×WORK」テーマ曲「はたらきたくない」
15周年を迎えた2019年にリリースされたミニアルバム「そろそろ中堅」に収録されています。
タイトルに、日々の気持ちがぎゅっと詰まっていることもさることながら、重低音にのせられたリアル感たっぷりの歌詞は、くせになってしまうこと間違いなしです。
疲れがとれてない 休みが足りてない お金もたりてない
だから 働かなきゃいけないことはわかっているけど
はたらきたくない
出典:はたらきたくない / 作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史
そんな言葉が、リズミカルに朝の情報番組で流れた暁には、初めて見た人は、
「これから仕事だというのに、なんてことを言ってくれるんだ。何なんだこのミュージシャンは。」
と、きっと度肝を抜かれたことでしょう。
「そうそう、そうなんだよ。」
と思わずうなずきたくなるこの曲は「WORK×WORK」というRPGゲームソフトのテーマ曲になっています。
そのキャラクターがコミカルに動く様子と、現実的な歌詞のコラボレーションを、ぜひ映像とともにお楽しみいただきたい一曲です。
出典:打首獄門同好会
まとめ
いかがでしたか。
「打首獄門同好会」の魅力は少しでも伝わったでしょうか。
普段の生活にまつわるものや、世間で有名な誰もが知っているあの商品を基にした曲など、ここまで紹介した曲以外にも、たくさん素敵なものがあるので、ぜひ聞いてみてくださいね。