目の周りの乾燥に悩んでいる方は、少なくないと思います。
かゆみを我慢できずに、かいてしまうことも。
乾燥や、かく行為は、目元のシワにつながります。
でも、どうして目元は、顔の中でも特に乾燥しやすいのでしょうか。
また、どのように目元の乾燥対策をしたらよいのでしょうか。
乾燥しやすい原因
目元は、顔の中でも皮膚が薄い部位です。
肌が薄くデリケートなため、外部の刺激に弱くなっています。
アイメイクは目元に負担をかけるし、メイクを落とす際には、洗浄力が強いクレンジング剤が必要で、こういったことも目元の乾燥を招きます。
肌表面の角質層には、肌を保護するバリア機能の働きがあります。
出典:第一三共ヘルスケア
角質層は、角質細胞と細胞間脂質がきれいに並んだ構造をしていて、この構造が保たれていることで乾燥から守ってくれています。
ところが、バリア機能が壊れてしまうと、細胞のすき間から水分が逃げてしまい、肌の乾燥が進行をします。
アイメイクやクレンジングをする際にゴシゴシこすると、角質層を壊してしまいバリア機能が低下をするので、目元は乾燥しやすくなります。
優しくクレンジング
目元の乾燥を防ぐためには、目元の皮膚に極力負担をかけないことがポイントです。
そのため、アイメイクをしないことが理想なのですが、現実には難しいことでしょう。
そこで、できるだけ負担をかけないメイクをするようにします。
マスカラは、お湯で落とせるものを使用します。
アイライナーやアイシャドウも、石けんやお湯で落とせるものを使用することが理想です。
クレンジング剤を使用する場合は、こすらずに洗えるものを選びましょう。
洗浄力が弱いクレンジング剤は、肌に優しいイメージがありますが、アイメイクを洗浄力が優しいクレンジング剤で落とそうとしても落ちにくいため、ゴシゴシこすってしまうことになります。
アイメイク専用のクレンジング剤を使って、メイクにあったクレンジングをしましょう。
保湿を行う
角質層のバリア機能が保たれていれば、肌内部の水分蒸発を防いでくれます。
角質層のバリア機能を保つために行いたいケアが保湿です。
保湿をする際には、肌への刺激が少ないものを使用してください。
アルコール、パラベン、香料、着色料、鉱物油などは刺激を感じやすい成分なので、こういったものを配合していないものが望ましいです。
化粧品がしみる場合は、ワセリンを使用するとよいでしょう。
ワセリンは、不純物を含まず、肌に浸透することはないので、敏感肌でも使用ができます。
黄色いワセリンは、添加物が含まれているので、これは使用しないでください。
白色ワセリン、プロペト、サンホワイトが、不純物を含まないワセリンです。
加湿をする
空気が乾燥をしていると、肌表面も乾燥をして、肌のバリア機能が低下をします。
秋冬は空気が乾燥しやすいので、加湿器を使用したり洗濯物を干すなどして加湿をします。
夏でも、エアコンを使用していると室内は乾燥するので、その際にも加湿器などで湿度を調整しましょう。
バランスがよい食事
バランスがよい食事をして、体の内側からも整えていきます。
肌細胞は、食べたものの栄養をもとに作られているので、健康な肌を作るためにはバランスがよい食事をすることが大切です。
さまざまな栄養素をバランスよく摂取することが大切なのですが、とくに乾燥対策のために摂りたい栄養素は、タンパク質とビタミンAです。
タンパク質は、肌の生まれ変わりに必要です。
ビタミンAは、肌に潤いを与えてくれます。
まとめ
いかがでしたか。
目元は、顔の中でも乾燥しやすい部位です。
乾燥は小ジワの原因になり、小ジワを放置していると、深いシワになることもあります。
こういったことを防ぐためにも、乾燥対策は大切です。
メイクの仕方や、クレンジングの仕方を見直す、保湿ケアをする、加湿をする、食事バランスに気をつけるなどが、目元の潤いを守るためのポイントです。