いくらストーリーが良くても「サウンドトラック」と「映像」のセンスが良くないと、雰囲気が変わってしまいます。
それくらい重要な物であり、監督のセンスが問われる部分でもあると思うのです。
今回は「映像」が綺麗なヒューマンドラマの洋画を、4選まとめてみました!
どれも、背景が綺麗で心にじんわりくるヒューマンドラマです。
波乱万丈な人生「マリーアントワネット」
この映画を見るまでは、マリーアントワネットのイメージは、良くありませんでした。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない。」
誰もが聞いたことがあるこの言葉、実はデマだったんです。
マリーアントワネットは14歳にしてフランスに嫁ぎ、フランス王太子に会えることを心待ちにしていたのに、現実はあまりいい環境ではありませんでした。
王太子はマリーアントワネットに素っ気なくて、しばらく子供に恵まれませんでした。
マリーアントワネットは、ドレスやお菓子を好きなだけ与えられ、パーティー三昧の生活を送っていましたが、待望の子供が生まれるとパーティーは辞めて、静かに子供と暮らすようになりました。
しかし、パーティー三昧の生活を送っていたせいで、国民は食べ物がなくなってしまい、デマが流されてしまいます。
今まで私たちがイメージしていた、パーティー好きのマリーアントワネットは、たった一瞬の出来事であり、子供が生まれてからは良き母であり良き妻でした。
マリーアントワネットの有名なファッションも、素敵で必見です!
トランスジェンダーがテーマ「わたしはロランス」
若き天才と呼ばれているグザヴィエドラン監督の作品です。
俳優の表現力が高く、サウンドトラックとストーリー、色使いのセンスが良くてお洒落な作品です。
#1日1本オススメ映画
『わたしはロランス』
カナダを舞台に、女性として生き始めた男とそのガールフレンドの10年に及ぶ波乱に満ちた歳月を映し出す。
監督は、23歳という若さで本作を発表したカナダ人監督グザヴィエ・ドラン。鮮やかな色彩の映像と共に、切なくも強く生きるカップルの姿に魅了される。 pic.twitter.com/LHx33Jmopp— メトロポリタン (@redsoil3) 2018年4月16日
カナダで教師をしているロランスはある日、恋人のフレッドに女性になりたいという気持ちを伝えます。
フレッドは戸惑い、今までの時間は何だったのか葛藤し続けますが、支えてあげることにしました。
しかし、周りの冷ややかな視線が、二人の仲を引き裂いてしまいます。
レトロな雰囲気で空から服が降ってきたり、ソファーに座っている二人の上から滝のように大量の水が降ってきたり、グザヴィエドラン監督の独特な表現方法が楽しめます。
出典:UPLINK
いろいろな偏見や差別がテーマ「ヘアスプレー」
1962年のボルチモアが舞台となっています。
主人公のトレイシーは、ぽっちゃり体型を活かして、ダイナミックなダンスと歌で周りのみんなをハッピーにする女の子です。
#ヘアスプレー を観ました。最初から最後までハイテンション。ミュージカル映画って嫌な思いをしないから好き。あのおデブちゃんに恋しちゃった彼に驚き。ダンスと明るく素直な性格は無敵なものなのね。お母さんがジョントラボルタであった必要性はなんだったのだろうと疑問。あとで理由検索してみよ pic.twitter.com/yiQh6410Zd
— 123@Answerletter (@al123al123al12) November 27, 2019
この時代は黒人差別があり、大人気のダンス番組には、黒人は月に一回しか出演できないんです。
ですが、トレイシーは黒人のダンスに魅了されて、毎日ブラックデーにしたいと伝えますが、プロデューサーはなんと、月一回のブラックデーを廃止してしまいます。
トレイシーはデモを起こすために、番組の人気者リンクに参加するように呼びかけますが、番組を下ろされるのを恐れて断られてしまいます。
トレイシーは、一人でデモ行進をすることを決意しました。
60年代の曲はどれも楽しくて、ファッションも参考になります!
出典:YouTube ムービー
LGBTが大きなテーマ「リリーのすべて」
世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人のアイナーと、妻のゲルダを描いた実話です。
この映画を見終わった後、心が締め付けられて涙が止まりませんでした。
そして、大きな勇気をもらいました。
『リリーのすべて』ハンマースホイの絵のような静かで品のある背景と色彩だな…とうっとりしていたら舞台はコペンハーゲン、デンマークでハンマースホイもデンマークの画家でした。意識して撮ったのか、自然体であの景色なのか…。デンマーク、気になる国だ。 pic.twitter.com/7xzOU86CXB
— おだい (@o0o0odaio0o0o) 2018年6月4日
アイナーとゲルダは画家をしていてある日、ゲルダに女性モデルの代役を頼まれます。
女性の格好をしたアイナーは、いつしか女性になりたいと思うようになり、リリーと名乗るようになりました。
出典:シネマトゥデイ
受け入れなくて拒絶するゲルダの姿、そして、悲しみ葛藤するリリーは、見ていて心が締め付けられます。
二人の愛と絆は、誰よりも強くとても美しいです。
世界観が素敵で、二人の演技力にさらに吸い込まれてしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
どの作品も美しくて、監督のセンスが表れています。
この4選の作品を見ると、いかに「サウンドトラック」と「映像」が重要なのかがわかります。
励まされたいとき、泣きたいとき、イライラしているとき。ヒューマンドラマを見ると心が温かくなります。
ぜひ参考にしてみてください。