年齢とともに女性が気になることの一つが、シワ。
年齢を重ねてできるシワだけでなく、20代でもシワに悩む方もいます。
目の周りや口の周りなどにシワができて、実年齢よりも老けて見られることがありませんか?
シワができているだけで、老けた印象を与えてしまうのです。
でも、どうしてシワができてしまうのでしょうか。
また、どのようにシワをケアしたらいいのでしょうか。
小ジワができる原因は「乾燥」
シワには、小ジワと大ジワの2種類があります。
小ジワは「ちりめんじわ」とも呼ばれていて、指で伸ばせば目立たなくなる特徴があります。
小ジワは肌表面にでき、原因は乾燥です。
肌表面には「皮溝」という溝があり、皮溝に囲まれた部分に「皮丘」という盛り上がりがあります。
皮溝が浅く駒膜、皮丘の高さがそろっているとキメが整った肌になります。
ところが、加齢や肌の乾燥などの影響で皮溝が深くなり、皮丘が粗くなることでシワができます。
出典:ネイカーホワイト
真皮層にまでシワが到達したものが、大ジワです。
小ジワを放置していると、大ジワになることがあります。
真皮層には、コラーゲンやエラスチンなどが存在していて、ハリと弾力を保ってくれています。
しかし、コラーゲンやエラスチンは、加齢や紫外線の影響で減少します。
コラーゲンなどが少なくなることで肌のハリが低下して、皮膚が陥没をして大ジワになります。
大ジワになるとセルフケアでは、改善が難しいことがあります。
小ジワ予防には「保湿ケア」
小ジワを放置していると大ジワになってしまうことがあるので、早めにケアをしましょう。
小ジワの原因は主に乾燥なので、保湿ケアをすることが小ジワの予防につながります。
保湿成分には、コラーゲン、ヒアルロン酸、リピジュア、セラミド、NMFなどがあります。おすすめの保湿成分はセラミドです。
出典:SUWAI
肌にはもともと、セラミドが存在しています。
セラミドは、肌の水分保持力の大部分を担う細胞間脂質を構成する成分で、肌の潤いを守ってくれています。
ところが、乾燥肌の方は、セラミドが減少しています。
また、加齢によってもセラミドは減少します。
化粧品に配合されるセラミドには、ヒト型セラミド、疑似セラミド、動物セラミドなど複数の種類がありますが、おすすめはヒト型セラミドです。
人の肌に存在するセラミドと、構造が似ていて、高い浸透力と低刺激性があります。
化粧品には、セラミド1、セラミド2など、数字と一緒に記載されています。
小ジワができやすい部位が、目元です。
目元の皮膚は、顔の他の部位に比べて薄いので、乾燥しやすくなっています。
そのため、化粧水だけでの保湿では、潤いが足りないことがあります。
潤いが足りないと感じたら、美容液を使用しましょう。
美容液には、高濃度で美容成分が配合されています。
目元はデリケートなので、デリケートな目元のことを考えた、目元用の美容液を使用するとよいでしょう。
洗顔方法の見直し
保湿ケアをするだけでなく、肌の潤いが失われないようにすることも大切です。
洗顔のしすぎは、肌に存在する潤い成分を奪い取ってしまうので、洗顔は朝と夜の2回までにしましょう。
乾燥がひどいようなら、朝はぬるま湯だけで洗顔をします。
朝はメイクをしておらず皮脂汚れだけなので、ぬるま湯だけでも汚れを落とすことができます。
肌をこすって洗顔をすることも、潤いを失ってしまう原因です。
肌にはバリア機能があり、肌内部の水分蒸発を防いでくれているのですが、肌をこするとバリア機能が低下して、肌が乾燥しやすくなるのです。
肌をこすらないために、洗顔料はよく泡立てます。
泡立てネットを使ってふんわりとした泡を作り、泡をクッションにして肌をこすらないように洗います。
すすぐときにも、こすらないように気をつけてください。
食事から肌は作られる
肌は、食べたものの栄養をもとに作られているので、肌をよい状態に保つためには、普段の食事に気をつけることが大切です。
さまざまなものをバランスよく食べることが大切ですが、特に意識して摂りたいものがビタミンC、鉄分、タンパク質です。
コラーゲンが減少をすることもシワの原因ですが、これらの栄養素はコラーゲンの生成に必要なものです。
ビタミンCが多い食品は、レモン、イチゴ、キウイ、パセリ、赤ピーマンなどです。
ビタミンCは水に溶けやすい性質があり、一度で大量に摂取をしても、尿と一緒に排泄されてしまいます。
こまめに摂取をすることが、上手な摂り方です。
鉄分が多い食品は、レバー、あさり、卵、ほうれん草などです。
主に動物性食品にはヘム鉄、植物性食品にはヘム鉄が含まれています。
吸収がよいのは、ヘム鉄です。
非ヘム鉄は、わずか2~5%ほどの吸収率ですが、ビタミンCや動物性タンパク質と一緒に摂取をすると、吸収率が高くなります。
タンパク質が多い食品は、肉類、魚類、卵、乳製品、大豆などです。
毎食手のひら一枚分、タンパク質が多い食品を摂取することを目安にしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
シワには、小ジワと大ジワがあります。
小ジワは肌表面にできるもの、大ジワは真皮層にできるものです。
小ジワから大ジワに進行すると、セルフケアでは改善が難しくなることがあるので、早めのケアが大切です。
小ジワは主に乾燥が原因なので、保湿ケアをしたり食事で対策をしてみてください。