エレファントカシマシは、デビュー30周年となる2017年に、結成以来初の47都道府県ツアーを達成し、念願であったNHK紅白歌合戦への出場を果たしました。
今、乗りに乗ったロックバンドの「エレカシ」について、まとめました。
エレカシ結成のきっかけ
1981年に、東京都北区赤羽で中学のクラスメートであった、石森敏行(ギター)、冨永義之(ドラムス)を中心にエレファントカシマシは結成されました。
当初、ボーカルが不在でしたが、同級生の宮本浩次(ボーカル)が勧誘を受け、加入しました。
当初、エレカシは、女子も含む6人編成のバンドでした。
デビュー前は、RCサクセションのコピーなどを行っていたそうです。
高校進学後は、バンドメンバーが、宮本、石森、冨永の三人になってしまったエレカシ。
冨永と高校の同級生だった高緑成治(ベース)が、高校の頭髪検査で注意を受けたことをきっかけに知り合い、バンド加入を勧誘され、ベーシストとして加入しました。
以降、エレカシは、メンバー交代をせずに、バンド活動を続けています。
デビューから契約打ち切りまで
1986年、CBS SONY SDオーディションで入賞したエレカシは、デビューのきっかけをつかみ、双啓舎と契約、EPIC SONYとレコード契約を結びます。
1988年、エレカシは、EPIC SONYよりアルバム「THE ELEPHANT KASHIMASHI」、シングル「デーデ」でデビューしました。
その独自のロックスタイルは、ロック雑誌「rockin’on」の編集長渋谷陽一らから高い評価を受けます。
この頃のエレカシは、ライブの際、客を罵倒し、MCもアンコールも行わないなど、過激なライブパフォーマンスで知られていました。
一部の熱狂的なファンはいましたが、CDのセールスは伸び悩んでいました。
そして、1994年に、7thアルバム「東京の空」を発表した後、双啓舎、EPIC SONYから契約が打ち切られてしまいます。
ポニーキャニオン時代
契約を打ち切られてしまったエレカシは、ライブ活動、制作活動、売り込みなどに励みます。
そして、1995年、ロッキング・オンの渋谷陽一らの協力によって、FAITH A&Rと契約、ポニーキャニオンとレコード契約を結びます。
1996年、シングル「悲しみの果て/四月の風」で再デビュー。
EPIC SONY時代とは異なり、タイアップやメディア露出を積極的に行い、売上を伸ばしていきます。
1997年に、フジテレビの人気ドラマ「月の輝く夜だから」の主題歌に採用された「今宵の月のように」は、80万枚を超えるヒットとなり、一気に知名度が全国区となります。
ポニーキャニオン時代は、EPIC SONY時代の荒々しいロックとは異なり、大衆に親しみやすいメロディーの曲を発表し、CDの売上を伸ばしていきます。
東芝EMI時代
1999年、エレカシは、ポニーキャニオンとの契約終了に伴い、東芝EMIに移籍しました。
1999年に、シングル「ガストロンジャー」を発表。
「ガストロンジャー」は、ポニーキャニオン時代のポップ路線の楽曲とは異なり、バンド初期を彷彿させる荒々しいロック調に、宮本の思いを語りかける楽曲となっています。
ユニバーサルミュージック時代
2007年に、ユニバーサルミュージックへ移籍、ハウス食品「ウコンの力」のCMとタイアップしたシングル「俺たちの明日」をリリース。
現在でも、ユニバーサルミュージックに在籍しています。
2017年には、ベストアルバム「All Time Best Album THE FIGHTING MAN」をリリースし、キャリア初となるオリコンアルバムチャートで、1位を獲得しました。
ボーカル宮本浩次とは
エレカーシのボーカルである宮本浩次のプロフィールについて、まとめました。
本名:宮本 浩次(みやもと ひろじ)
愛称:みやじ
担当:ボーカル、ギター
生年月日:1966年6月12日
出身:東京都北区赤羽台
独特な力強い歌唱力で知られるエレファントカシマシのボーカルですが、小学校3年生から5年生までNHK東京児童合唱団に所属していました。
NHK東京児童合唱団への入団のきっかけは、歌が好きだったお母さんに勧められてとのこと。
合唱団時代に、すでにその歌唱力が認められ、10歳のときに「はじめての僕デス」で歌手デビューをしています。
歌唱力だけでなく、50代とは思えないルックスから女性人気が高い宮本さんですが、公式情報では未婚とのことです。
まとめ
いかがでしたか。
デビュー30周年にして、47都道府県制覇ツアー、ベストアルバムを発表するなど精力的なエレファントカシマシ。
デビューから今日に至るまでは、契約の打ち切りなど、必ずしも平坦な道を歩んできたわけではありませんでした。
しかし、そのような困難を乗り越えてきたエレファントカシマシであるからこそ、みんなの心に届く楽曲を創り出しているのではないでしょうか。