皆さんはアメリカで最も人口の少ない州をご存知でしょうか。
その州の名は「ワイオミング州」。
「ワイオミング州」は、北はモンタナ州から、時計回りにサウスダコタ州、ネブラスカ州、コロラド州、ユタ州、アイダホ州に囲まれた、正方形のかたちをした州です。
今回は、そんな「ワイオミング州」をご紹介します。
「ワイオミング州」とは
ワイオミング州は、アメリカ合衆国の中心より北西寄りで、陸地面積は全米中で10位ですが人口が一番少なく山岳地帯にあります。
州都はシャイアンで人口密度は2人と少なく、ロッキー山脈東武の山岳地帯と丘陵の牧草地帯です。
州の愛称はカウボーイ州とも呼ばれ、自然豊かな州として注目されています。
アメリカ合衆国は地域によって人口の偏りがありますが、ワイオミング州は日本の北海道よりも密度が少なくて、手つかずの自然が広がっていることが特徴です。
主な観光名所は「イエローストーン国定公園」
ワイオミング州は、イエローストーン国定公園やグランドティトン国定公園が有名で、ほかの地域では見れない雄大な景色を堪能できます。
デビルスタワー国定公園は国立保護区で、長年の侵食で地表に現れた岩頸が特徴です。
ロッキー山脈は隆起する際にマグマが活動し、この地域の堆積岩を突き破って突入しました。
この形状がタワーのように似ているため名付けられ、自然の雰囲気を体感できます。
グランドティトンは標高は4200メートルと富士山の山頂より高く、雪に覆われた山脈が写真撮影されることでも有名です。
イエローストーン国定公園は世界遺産に登録され、間欠泉や温泉、地熱による観光スポットが散在しています。
火山活動によって作られたことが特徴で、アメリカ合衆国でもっとも人気がある国立公園です。
イエローストーン地区は火山地帯に属し、2014年には1900回以上の地震を記録し、巨大噴火の危険性もあります。
公園内はバッファローやアメリカアカシカが多く生息し、1995年からはオオカミの再導入が実施されました。
ワイオミング州の「気候」について
ワイオミング州は高原にあり、ステップ気候と大陸性気候で、冬は乾燥しやすくて温度差が大きいです。
夏場は気温が下がって避暑地にもなりますが、冬になれば最高気温が46度に対して最低気温は氷点下54度が記録されるなど100度も違います。
気温や降水量は都市や地域によって異なり、標高が高く冬場になるとジェット気流が流れるため、強風と寒気だけでなく多くの雪を降らします。
ワイオミング州の「人口」について
ワイオミング州は、アメリカ合衆国の中では人口密度がもっとも少ないですが、近年では増加傾向にあります。
人口が増える要因は移民が多くなり、白人やアフリカ系などが増えて太平洋諸島系やインディアン系、アジア系が減っています。
州内の人種構成は9割近くを白人が占め、その他にはヒスパニックやインディアンになり黒人は0.8%と低いです。
宗教はキリスト教が8割近くになり、その他はカトリックやモルモン教が中心になります。
ワイオミング州の「特徴」とは
ワイオミング州は自然豊かな場所にあり、観光スポットが多いですが、人口が極めて少なく居住する場所としては不便だといえます。
高原にあるため気温差が激しいことや、所属する民族の割合がほかの地域とは異なり、永住するためには慣れないと厳しいようです。
アメリカ合衆国では、アラスカ州のように人口密度が極めて低く、日本でいえば北海道のような感じだといえます。
大自然を味わえることや夏場は避暑地にもなり、近年では外国人観光客が増えていることが特徴です。
まとめ
いかがでしたか。
ワイオミング州は国土が広いアメリカ合衆国の中でも山脈にあり、グランドティトンなど雄大な景色を堪能できます。
グランドティトンやイエローストーンは、まさしく自然が生み出した国立公園で、外国人観光客にも人気が高いです。
初めて行く時は、大都市が非常に少なく気温の差が激しいため、予備知識がないと厳しいといえます。
ワイオミング州はほかの地域では味わえないことが体験でき、アメリカ旅行をするために立ち寄ると感動できること間違いなしです。