魅惑的なハスキーボイスと、その独特な世界観で人々に強いインパクトを与え続ける「椎名林檎」さん。
日本を代表する歌姫の1人として、これまで多くの楽曲を発表してきました。
様々なジャンルを手掛ける「椎名林檎」さんですが、実はバラード曲の評価がかなり高いんです。
そこで今回は、おススメのバラード曲を5曲ご紹介します。
個性的なバイオリンとギターの競演が聴ける「同じ夜」
1999年にリリースされた1stアルバム「無罪モラトリアム」に収録されていて、個性的なバイオリンとギターの競演が聴ける楽曲です。
アコースティックギターとバイオリンというシンプルな編成の曲で、しっとりとした大人のバラードを聴きたい人におススメ。
バイオリンの旋律と女性の切ない恋心を歌った歌詞が、聴く人の心をグッと掴みます。
恋を経験すると、誰もが不安を感じるものです。
この曲は、そんな不安な夜にそっと寄り添ってくれるような1曲です。
1日目:キラーチューン
2日目:同じ夜東京事変🍎椎名林檎
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 pic.twitter.com/t54yIu4hDs
— ミー (@ringo_ure417) August 15, 2020
どんなに哀しくても、苦しくても朝はくる。
そんな、絶望と希望を同時に感じさせる名曲です。
「今、恋に悩んでいる。」
「眠れない夜を過ごしている。」
という人にはピッタリです。
解散ライブでアンコール曲として披露された特別な曲「青春の瞬き」
2014年にリリースされたセルフカバーアルバム「逆輸入 ~港湾局~」に収録されていて、青春時代のなんとも言えない狂おしさを表現したのが、この「青春の輝き」です。
2011年に栗山千明へ提供し、東京事変の解散ライブでもクライマックスで演奏した同曲は、ファンの間でセルフカバーが熱望されていたナンバーでした。
この曲は、過ぎ去った輝く時代を懐かしく思わせるバラード曲です。
椎名林檎 青春の瞬き-FROM NEO TOKYO 2016- pic.twitter.com/Vr2gOsdUgp
— ふーやん (@gsg8ea) January 1, 2017
もう2度と同じ時間には戻れないけれど、確かに輝く時代はあったのだと思い出させてくれます。
たまに、学生時代を思い出したい時や、大人になった事へのやりきれなさを感じた時にはぜひ聴いてほしい楽曲です。
出典:椎名林檎
彼女を一躍世に知らしめた名曲「ここでキスして。」
1999年にリリースされた3枚目のシングル曲で、当時、自身最高の30万枚以上を売り上げました。
椎名林檎さんの名前が一躍知れ渡った、まさに名曲中の名曲といっていいのが、この「ここでキスして。」です。
後に様々なミュージシャンがカバーし、自身の代表曲ともいえる楽曲となりました。
この曲は、恋に一途な女性の飾らないストレートな気持ちが詰め込まれていて、おとぎ話のような恋を連想させながら、現実のリアルさも感じさせます。
椎名林檎 / ここでキスして。 (1999.1)pic.twitter.com/y30fDfOKwP
— 90’s音楽bot (@90smusicbot) June 27, 2022
歌詞に描かれているように、
「愛する人を独り占めしたい。」
「離れたくない。」
といった心情が多くの女性の共感を呼んでいます。
好きな人が出来た時には、静かに聴きたくなる曲です。
出典:椎名林檎
夕方になると聴きたくなる「茜さす 帰路照らされど…」
1999年にリリースされた1stアルバム「無罪モラトリアム」に収録されています。
サントリー「カクテルバー」のCMに起用されたこの作品は、故郷の福岡在住時に制作したミディアムナンバーです。
思春期に感じる不確実な恋の痛みを、振り絞るような高音で歌い上げていて、静かなピアノのメロディが、どこかノスタルジックな気持ちにさせます。
サントリー「ザ・カクテルバー」TVCM
1993年発売。新たな世代に向けてのアルコール飲料としてパッケージデザインを改め、従来販売されていた品よりも本格志向を目指し「ザ・カクテルバー」で発売される。1999年にはCMに #椎名林檎 の楽曲「茜さす帰路照らされど」等を起用し話題となる。@retoro_mode pic.twitter.com/AIYToTuJoG— やんわり (@soloship777) September 8, 2022
愛する男性といながらも、これから先の未来が見えない。
そんな、脆く崩れそうな女性の心理が静かに強く歌われています。
夕暮れの懐かしい情景が浮かんでくるこの名曲は、恋に悩む多くの人に聴いてもらいたい曲です。
聴き終わった後には、
「前を向いて歩いて行こう。」
そう思えてくる事でしょう。
静と動の対比が凄まじい「ギブス」
2000年1月にリリースされた5枚目のシングルで、同時発売の「罪と罰」とはガラリと違う直球バラード曲です。
細く震えた彼女の歌声で始まり、後半に向けて毒と熱をはらんでいくこの曲は、椎名林檎さんの歌唱力が存分に堪能できる名曲。
この曲は、椎名林檎さんがシングルで初めて発売したバラードで、あの細い腕でギターをかき鳴らし、身をよじり、目をかっぴらいて歌う姿は、強かで美しく、ファンの間でも長年愛されています。
椎名林檎って今の雰囲気や東京事変時代も良いけど、2000年前後のこの4曲があまりに凄過ぎて…
いまだにこのあたりをヘビロテしてしまう自分がいる#ここでキスして#本能#罪と罰#ギブス#椎名林檎 pic.twitter.com/bLTaCQvKV4— 宮岡太郎@映画『ラストサマーウォーズ』『成れの果て』『恐怖人形』 (@hhitch) March 18, 2021
そして、出だしの暗いメロディや儚く優しい声が、椎名林檎さんの幅広い音楽性を表しています。
少女のようなあどけなさと、大人の持つ冷静さが絶妙に絡み合っていて、聴く人の心を虜にします。
また、思春期の危うさを感じさせるこの曲は、様々な世代が共感できます。
たとえば、母親と娘だったり、姉と妹が一緒に聴いて、互いの恋について語り合うなんていうのもいいのではないでしょうか。
出典:椎名林檎
まとめ
いかがでしたか。
椎名林檎さんというアーティストは、様々な側面を持っていて、その曲も多彩です。
バラードと一言でいっても、そこには少女時代にしか感じられない切なさや、大人になってから初めて感じるやるせなさなど様々な感情が込められています。
眠れない夜や、不安を抱えて悩んでいる時には、椎名林檎さんのバラード曲はおススメですよ。