1年366日の中のたった一日。
あなたの生まれた月日を象徴している花が「誕生花」です。
美しく咲き誇る花々は、どれも様々ないわれをもっています。
面白い命名法、変わった生態、花にまつわる伝説や神話、風習など。
こうした花の様々な表情を知れば、益々その花が好きになっていくはずです。
また、花のいわれや花姿、色、香り、雰囲気などから生み出されたのが「花言葉」。
ひとつひとつの花に寓意を込め、花を使ってメッセージを人に伝えるヨーロッパの古い風習です。
あなたの「誕生花」にはどんないわれがあり、どんな「花言葉」があるのでしょうか。
あなたのための「特別の一輪」と対面してください。
もうひとつ、あなたの大切な人はどんな性格で、その人の「誕生花」にはどんな意味が込められているのかも知りたいと思いませんか。
また、その花を贈るためのアイデアもあわせて紹介していますので、参考にしてくださいね。
【1月1日】正月の飾り花によく用いられる「福寿草(ふくじゅそう)」
花径3~4㎝、温かみのある黄色のとても愛らしい花です。
最初は草丈10cmくらいで、葉もなく金貨の様な花だけが目立ちますが、やがて葉が出てくるにつれて草丈も伸び、20cm以上になります。
福と寿を連ねた縁起の良い文字使いなので、正月の飾り花によく用いられます。
ふっさりとした柔らかい葉の美しさも見逃せません。
鉢植えは、花後に地植えしておくと、数年後にまた咲くようになります。
花言葉は「幸福」
この日生まれのあなたは、穏やかな性格なので、同性・異性問わず多くの友人に慕われます。
恋愛にはちょっと臆病なタイプかも。
好きな相手には思わせぶりな態度は避けてストレートに気持ちを伝えると成功します。
この花を贈るアイデアとしては、ミニ鉢植えを和風にラッピングがベスト。
和紙で包んで、金銀あるいは紅白の水引きで飾りましょう。
【1月2日】高雅な趣「日本水仙(にほんずいせん)」
すいせんは非常に種類の多い花ですが、日本に自生しているのは日本ずいせんだけです。
白い花弁の中央から黄色い副花冠(ふくかかん)が突き出ている楚々(そそ)とした花、しなやかに伸びた葉、いずれも高雅な趣で、人々に深く愛されてきました。
水仙や寒き都のこゝかしこ(与謝蕪村)
数多くの詩歌に好んで取り上げられ、絵や工芸品のモチーフや着物柄等にされる花です。
花言葉は「うぬぼれ」
この日生まれのあなたは、大人しく見えて、時に驚くほど大胆な行動に走ります。
普段は想像もつかないあなたの激しさに接すると、周囲の人はたじたじするほど。
恋愛に関しては、あまり無茶をしないよう気をつけて。
花を贈るアイデアですが、他の花は入れず、すいせんだけのボリュームある花束がおススメです。
ピンクのペーパーとリボンで、華やいだラッピングにしましょう。
【1月3日】洋風の都会的な演出も楽しめる「千両(せんりょう)」
艶やかな葉の付け根に鮮赤色の実をつける常緑の小低木です。
「千両、万両」と対で呼ばれる「まんりょう」の方が、葉の下側に実をつけ控えめで女性的なのに対し、この「せんりょう」の方は、実が株のあちこちにたっぷり付き、独特の華やぎを漂わせています。
正月の飾り花など和風のイメージが強いのですが、扱いによっては洋風の都会的な演出も楽しめる植物です。
花言葉は「裕福、利益」
この日生まれのあなたは、頭の良さで仲間から一目置かれているでしょう。
聡明で物事にあまり動じないので、実年齢よりずっと年上に見られることがよくあります。
人にも自分にも、あまり厳しくなり過ぎないよう気を付けてください。
花を贈るアイデアですが、白ばら、スプレーカーネーション、かすみそうなど白い花と組み合わせた花束を。
白いレースペーパーと、銀のリボンが合います。
【1月4日】華やかな冬の花「シクラメン」(ピンク色)
羽を畳んだチョウのような花姿のシクラメン。
炎が燃え立っている様にも見える為、かがりびばなという別名が付きました。
年末年始にかけての風物詩のひとつになっている華やかな冬の花です。
花径が3㎝程度の可憐なミニシクラメンから、5~6㎝もある華麗な大輪種まで種類は豊富。
花言葉は、うつ向いているような花姿からつけられたようです。
花言葉は「恥ずかしがりや」
この日生まれのあなたは、好きな相手を一途に思うロマンチスト。
いくつになっても恋の出来る柔軟な心の持ち主です。
ただ、結構執念深く、裏切られると長いこと恨みを抱き続けるちょっと怖い面も持っています。
花を贈るアイデアですが、持ち手のついたカゴに薄紙を何枚も敷き、ミニシクラメンの小鉢をいくつか盛り合わせます。
持ち手には細めのリボンを絡ませて、華やかに飾り結びにします。
【1月5日】柔らかな芳香も魅力「蝋梅(ろうばい)」
高さ2~3m程の落葉低木で、細かく分かれた枝に黄色い花を咲かせます。
近づいてよく見れば、花は半透明のろう細工の様な質感。
漢字で「蝋梅」と書くのはこの為です。
ひとつひとつの花は小さくやや地味なのですが、数が多いので、控えめながらも清楚な美しさを秘めた個性的な佇まいを見せてくれます。
柔らかな芳香も魅力のひとつです。
花言葉は「ゆかしさ、慈しみ」
この日生まれのあなたは、精神的な強さを感じさせる大人の魅力を備えた人です。
年配者に褒められ、引き立てられることが多いはず。
もっと、趣味を楽しんでリラックスすることが、幸運に繋がります。
花を贈るアイデアですが、あまり「和」にこだわらず、様々な花を添えたワイルドな花束を。
たっぷりタックを取ったセロファンで、大きく包みましょう。
【1月6日】日本人に最も愛されてきた「梅(うめ)」(白花)
桜と共に、日本人に最も愛されてきた花木です。
繊細な枝ぶり、風雅な花つき、清々しい香気は「万葉集」など多くの詩歌に詠まれてきました。
原産地の中国でも非常に愛されており、李白や王維の詩に盛んに登場します。
梅、松、竹を描いた「三友図」、梅と共にラン、すいせん、椿、菊などを描いた「四君子図」「花十友図」などは中国の絵画のテーマとして有名です。
花言葉は「気品」
この日生まれのあなたは、何もしなくても不思議に目立ってしまうのが、あなたの特性。
常に、人生でスポットライトを浴び続ける幸運の人といえます。
多才で、特にクリエイティブな方面に才能を発揮できるでしょう。
花を贈るアイデアですが、花束かあるいは花器を使ったアレンジメントにするのが一般的。
相手が園芸好きなら、鉢物も喜ばれます。
【1月7日】健気で愛らしい表情「雪割草(ゆきわりそう)」
まだ風の冷たい季節、高さ12~13㎝の花茎(かけい)に白、ピンク、赤紫色などの小さな花を咲かせる山草です。
花びらの数は品種によって異なり、6弁のシンプルな一重咲きから、多弁咲きまで様々。
何れも健気で、愛らしい表情の花です。
別名は、漢字で「三角草」、「州浜草」と書き、3中裂(ミツバ型)の葉の葉先が尖っていると「みすみそう」、丸みがあると「すはまそう」だとされます。
花言葉「はにかみや」
この日生まれのあなたは、育ちの良い伸びやかさが最大の長所。
誰かを妬んだり陰口を叩いたりすることがない素直な性格なので、みんなに愛されます。
その明るさを大事にしてください。
花を贈るアイデアですが、山草ですが園芸種の鉢物が出回っています。
ふんわりした和紙で鉢周りをぐるりと包み、鉢底部分を折りたたみシールでとめます。
花を傷めないように気をつけて。
【1月8日】華やかさに溢れている「アザレア」(白花)
乾燥した環境の花と思われ、ラテン語のアザロ(乾燥)から名がつけられました。
しかし、実際は空中湿度が高い環境を好む温室植物です。
ツツジをヨーロッパで改良したもので、オランダツツジ、ベルギアンアザレアなどと呼ばれるのは、これらの国で栽培が盛んだったからです。
高さは30㎝前後、八重咲きの花はツツジより大きく、華やかさに溢れています。
花言葉は「あなたに愛されて幸せ」
この日生まれのあなたは、内気で大人しい性格。
自分に今一つ自信がないので、あまり人前に出ようとしません。
でも、そんなシャイなあなたをとても好ましく思い、守ってあげたいと思っている人がいます。
誰かに好意をかけられたら、素直に受けましょう。
花を贈るアイデアですが、鉢植えの花にカードを挟み、透明セロファンですっぽり包みます。
鉢に、赤白青のオランダ国旗と同じ3色のリボンを結びます。
【1月9日】優しく繊細な雰囲気「早咲きグラジオラス」
普通のグラジオラスは、春植えで夏から秋にかけて咲きますが、この早咲きグラジオラスは晩秋の頃球根を植えて早春に咲かせるタイプ。
球根が夏咲き種に比べて小さいため、花は小ぶりで色合いもソフトです。
全体に優しく繊細な雰囲気が、早春の季節によく合います。
英名が「剣のユリ」という意味なのは、葉が剣の様に細長く尖っているためだといわれます。
花言葉は「念には念をいれて」
この日生まれのあなたは、その気がなくても恋のトラブルに巻き込まれやすい人。
思いつめた相手にしつこく迫られたり、三角関係に巻き込まれたり。
曖昧な態度を避け、はっきり意思表示した方がトラブルを防げます。
花を贈るアイデアですが、花や葉のシャープなラインを生かし、あまり切りつめないで花束に。
硬めの紙でキリッと巻いて、タッセル付きの飾り紐を結びます。
【1月10日】雪の中の妖精「スノードロップ」
厳しい寒さに耐えて春を待つ姿から「希望」という花言葉がつきました。
7~8㎝の花茎(かけい)の先端に花がぶら下がり、3枚の花被片(かひへん)が昼は開き、夜は眠るように閉じます。
その姿はまるで、雪の中の妖精のよう。
楽園を追われて雪に凍えているアダムとイブを哀れみ、天使が雪をこの花に変えたという伝説もあります。
カトリックの教会で、2月2日の聖燭節(せいしょくせつ)に飾る花としても知られています。
花言葉は「希望」
この日生まれのあなたは、上品な外観でおっとりしたお嬢さん、お坊ちゃんタイプです。
といっても、決して浮世離れした夢想家ではなく、いざという時は現実的に行動する能力、気力の持ち主。
結婚すると家庭を守る為に、より一層の力を発揮します。
花を贈るアイデアですが、ミニ鉢植えをギフトバックに入れ銀のリボンとモール、雪の結晶のオーナメントで飾ります。
まとめ
いかがでしたか。
あなた自身の「誕生花」と、愛する人の「誕生花」。
今日からこの2種類の花が、あなたの一番のお気に入りとなりますように願っています。