【歴史を育んだ古都】世界遺産「古都奈良の文化財」の見所一覧 ~興福寺、東大寺、春日大社、元興寺、平城宮跡、薬師寺、唐招提寺~

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奈良公園を中心とした、かつての平城京に点在する神社・仏閣を中心にした世界文化遺産が古都奈良の文化財です。

構成要素としては、興福寺・東大寺・春日大社・春日原生林・元興寺・平城宮跡・薬師寺・唐招提寺です。

この記事では、誰もが知っている興福寺・東大寺・春日大社のおさらいと、まだまだ知られていない元興寺・薬師寺・唐招提寺について、再発見としてまとめます。

美しい三重塔にも注目「興福寺」

興福寺と言えば、奈良を代表するシンボルとも言える五重塔が有名です。

この北側には東金堂があり、いずれも国宝に指定されています。

興福寺を訪れた人の多くは、新たに再建された中金堂と合わせたこの3堂塔を見学し、記念撮影をして帰路に着かれる事が多いものです。

しかし、興福寺には国宝建造物として三重塔・北円堂があり、また重要文化財の南円堂もあり、ゆっくりと見学してもらいたいものです。

狭い境内の中にありながら、最も知られていないのが三重塔です。

訪れた際にはぜひ探して見られると良いでしょう。

興福寺ホームページへようこそ。2010年、興福寺は、創建1300年の大きな節目を迎えます。ホームページを通じて、当山の歴史や仏教文化を学ばれ、そして、御来山くださることを願っております。

二月堂は奈良随一の眺望スポット「東大寺」

東大寺は何と言っても巨大な南大門と大仏殿で、これは多くの方が奈良を訪れると必ず見学される所です。

しかし、東大寺にもその他に多くの見どころがあるのです。

大仏殿の東側のエリアには、二月堂・三月堂(法華堂)・鐘楼があり、ここもぜひ見学したい所です。

二月堂からの大仏殿とその向こうに広がる奈良の街の眺望は素晴らしく、ぜひ楽しんでもらいたいビュースポットです。

さらに、大仏殿の裏側には戒壇院、そして少し離れた所に国宝の転害門があり、駆け足ではすべて見られぬほどの貴重な建造物の宝庫なのです。

華厳宗大本山 東大寺の公式サイトです。歴史や参拝のご案内、年中行事や御朱印を紹介しています。
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さまざまな難関を守ってくれる神様が鎮座「春日大社」

春日大社も奈良観光の定番スポットで、朱塗りの立派な南門から入り、幣殿と舞殿から四柱を祀る本殿に向かってお参りして帰路に着かれるのが一般的です。

しかし、周辺には春日大社の摂社や末社が多数祀られており、それらを散策されるもお勧めです。

特に南門を南に少し進むと、若宮十五社があり、人が生涯を送る間に遭遇する様々な難所をお守りくださる神々が祀られており、人生を振り返りつつ巡礼されると良いでしょう。

春日大社は、春日山原始林を背景に奈良公園内にある神社。世界遺産「古都奈良の文化財」であり、 奈良 時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈願する為に創建され藤原氏の氏神を祀る。神が鹿に乗って来たと言い伝わる

飛鳥時代から未だに現役の瓦「元興寺」

元興寺は、興福寺の南側を少し南に進んだ、通称「なら町」と呼ばれる町家の建ち並ぶエリアの中心にあります。

飛鳥寺が平城遷都に合わせてこの地に移設されたもので、かつては大寺であったという事です。

しかし、時代と共に堂塔は失われ、今では狭い境内に国宝の極楽坊本堂と極楽坊禅室のみが残っています。

この両建造物の屋根瓦は、黒い瓦に混じって茶色い瓦が混じっています。

この茶色い瓦は、建築当時の瓦とされており、極めて貴重なのです。

また、両国宝建造物の南側の建物内には国宝の小塔があり、これは建造物として国宝指定されているもので、見どころの一つです。

元興寺の公式ウェブサイトです。1300年の歴史を持つ奈良の国宝・世界文化遺産である元興寺は、南都七大寺のひとつに数えられる寺院です。日本最初の本格的伽藍である法興寺(飛鳥寺)が平城遷都にともなって、新築移転されたのが始まりです。

都「平城京」の中枢「平城宮跡」

平城宮跡は、近鉄奈良線の西大寺駅から少し東側に広がる樹木と草が茂る広大な一帯で、発掘調査が進められていましたが、長く草むらのまま放置されてきました。

しかし、平城宮の正門にあたる朱雀門が1998年に復元、2010年には第1次大極殿も復元され、さらに平城京跡資料館、歴史館、遺構展示館など様々な施設が建築され、平城京の歴史を学ぶ観光スポットとして整備が進み、いくつもの建物が建ち並ぶ現状となって来ました。

せっかく奈良に来たなら、ここに立ち寄り、奈良時代を目で見て学びたいものです。

「凍れる音楽」と評される東塔「薬師寺」

薬師寺と唐招提寺は、奈良公園エリアから少し離れた平城京の西に位置する西ノ京にあります。

薬師寺は、50年ほど前までは仮本堂と創建時の姿を残す国宝の東塔(三重塔)が建つだけの寺院でした。

その後、写経や寄付により往時の姿の再興が進められてきました。

現在では、朱塗りの金堂・講堂と、それを挟む様に東塔と西塔が建ち並ぶ創建当初の姿が再興されています。

藻腰を持つ優美な三重塔は、絶対見るべきお勧めの塔と言えます。

法相宗大本山 薬師寺の公式サイトです。国宝・重要文化財、お写経や行事をご紹介。

美しい「金堂」で人々を魅了する「唐招提寺」

唐招提寺は、歴史教科書にも出ている有名な中国の高僧である鑑真和上が、多くの苦難の末に来日を果たし、東大寺で5年間を過ごした後に、創建された寺院です。

最も有名なのは、国宝の金堂です。

金堂の突き出た屋根を支える木製の列柱が、その柱の中ほどがふっくらと膨らんでおり、これがギリシャ神殿のエンタシスの影響を受けているという点です。

シルクロードを通じて、ギリシャからこの様式が伝わったと思うと、今以上に広大に感じられた世界が奈良時代から繋がっていたという壮大な歴史を感じさせられます。

南都六宗の一つである律宗の総本山唐招提寺は、多くの苦難の末、来日をはたされた鑑真大和上により、天平宝字3年(759)に戒律を学ぶ人たちのための修行の道場を開かれました。奈良時代建立の金堂、講堂が天平の息吹を伝える、貴重な伽藍となっています。

まとめ

いかがでしたか。

奈良は、多くの方が遠足や修学旅行で訪れた事のあるスポットでしょう。

しかし、この奈良の神社仏閣の中で、多くの国宝を有するところが、世界遺産の構成要素として登録されているのです。

奥深い奈良の文化財をゆっくりと訪れて、再発見の旅を楽しまれる事をお勧めします。

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