皆さんは、海外で「オプショナルツアー」を利用したことはありますか。
「オプショナルツアー」とは、旅行先で実施される小旅行のことです。
今回は、ロシアに新婚旅行で行った際の体験談をご紹介します。
モスクワでオプショナルツアーに参加
私は、2年前の6月に妻と新婚旅行で、ロシアのサンクトペテルブルクとモスクワを訪問しました。
私は、何度か海外旅行の経験はありましたが、妻が初めてだったので、この時は旅行会社のツアーに参加しました。
旅行は5日間ほどで、前半はサンクトペテルブルクで後半がモスクワでした。
モスクワでは、一日市内観光とショップ巡りの予定でしたが、一万円を追加で支払うと午後からクレムリンや赤の広場・グム百貨店などを案内してくれるとの事でした。
私達は、なかなかロシアに来ることも無いだろうと思い、そのオプショナルツアーに参加することにしました。
ヨーロッパとアジアに似つつも異なる独特のロシア文化に触れる
昼食を済ませた私達は現地に着くと、現地ガイドのウラジーミルさんと共に、大きな時計台のような門からクレムリン内に入りました。
ちょうど中に入る時に、時計台から鐘の音が聞こえてきました。
クレムリンは、巨大な要塞といった感じで、ヨーロッパにはない独特な造りでした。
クレムリンに入ると、私達はまず武器庫に案内されました。
武器庫と言っても内部に展示されていたのは、王朝時代の王冠や衣装・馬車などで、殆どそこは宝物館でした。
ガイドさんは、流暢な日本語でそれらを説明してくれました。
展示品は、色あせていたり所々錆びている部分がありましたが、かつて栄華を誇った王朝時代の雰囲気を垣間見ることができました。
残念ながら、館内は写真撮影禁止でした。
武器庫を出ると、「皇帝の鐘」といわれる一部が欠けた巨大な鐘と、「皇帝の大砲」といわれる中世ヨーロッパ時代を彷彿とさせる大砲が現れました。
それらは、絶好の写真スポットになっていて、私達もガイドさんに写真をお願いしましたが、写真待ちの観光客が沢山いて、結局15分も待たされました。
その後、クレムリン内の聖堂を見学しました。
玉ねぎ型の特徴的な聖堂の内部は更に特徴的で、いわゆるヨーロッパ諸国にあるようなステンドグラスやシャンデリアによって飾られた派手な感じではなく、聖者のような人が壁に描かれただけの質素なものだったのです。
しかも、描かれている聖者の顔つきや服装が、どことなく東洋人的でした。
こういった部分から、私はロシアという国が、ヨーロッパとアジア両方の文化の影響を受けている国なんだという印象を受けました。
最後に、大統領邸の近くを通りましたが、厳重な警備体制が敷かれていたため、近寄れませんでした。
ロシアの歴史を見続けてきた「赤の広場」
私達は、クレムリンを出ると、右手に聖ワシリイ聖堂をバックに、赤の広場を見学しました。
私は、この広大な広場が、長年続いたロマノフ王朝時代から、ソ連時代を経て現在に至るまでの栄枯盛衰をずっと見守っていたことを思い、複雑な気持ちになりました。
私は、レーニン廟も見学したかったのですが、あいにく当日は見れませんでした。
絢爛豪華な「グム百貨店」
赤の広場をゆっくり歩いた後、私達はグム百貨店に入りました。
地味な外観とは違い、内部はパーッと明るくなったように綺麗で絢爛豪華でした。
また、それまで見てきたロシアのお店とは違い、店員の愛想が良く品物も高級なものばかりでした。
私達は、名物のアイスクリームを食べました。
話題のそのアイスクリームは薄味で癖が無く、何個でも食べられそうでした。
その後、友人のお土産用に、ロシア帽とチョコレート菓子を買いました。
個人的には「アリョンカチョコ」という、ひまわりをペーストしてチョコでコーティングしたものがお勧めです。
まとめ
いかがでしたか。
半日で、クレムリンからグム百貨店までを一気に回ったので、流石に疲れましたが、一万円という追加料金以上の有意義な時間を過ごすことが出来ました。
皆さまも、もし海外でオプショナルツアーがあれば、積極的に参加された方がいいと思います。
きっと、支払う代金以上の体験が出来ますよ。