ローン商品によっては、不動産物件を抵当に入れる事があります。
「不動産担保ローン」もその1つで、手数料や融資額に関する特徴があります。
比較的大きな金額を借りたい時などは、とても便利です。
リスクはあるものの、まとまったお金が必要な時は検討してみると良いでしょう。
質屋のシステムに似ている「不動産担保ローン」
不動産担保ローンは、マイホームを担保にする事になります。
ある意味、質屋のようなシステムになるのです。
質屋からお金を借りる時には、価値が高い品物を預ける事になります。
ブランド物などを預けた上で、お店からお金を借りる訳です。
もちろん返済期日がありますから、指定日までに質屋にお金を返す必要があります。
しかし、質屋から借りたお金は、必ずしもスムーズに返済できるとは限りません。
何か事情があって、返済に遅れてしまうケースもあるのです。
その場合は、質屋に預けた品物は売却されてしまいます。
この場合は、ブランド物を担保に入れている訳です。
不動産担保ローンも、仕組みはそれとよく似ています。
ブランド物でなく不動産物件を抵当に入れて、お金を借りる訳です。
ですから、返済に遅れてしまえば、不動産物件の売却される可能性もありますから、注意が必要です。
その代わり限度額に関するメリットもあります。
融資額が高めな「不動産担保ローン」
不動産担保ローンは、かなり大きなお金を借りることができます。
ローン商品によって異なりますが、中には1億円以上借りられる商品もあるのです。
ですから、大きなお金が必要な方々は、しばしば不動産担保ローンの申し込みをしています。
無担保ローンは、そこまで大きなお金を借りるのは少々難しいです。
1億円でなく、1,000万円程度に限定されてしまうケースもあります。
なぜ、不動産担保ローンの限度額が高いかと言うと、抵当に入れている物件の価値が高いからです。
そもそも不動産物件は、全体的に販売価格は高いです。
都心部にある物件ですと、販売価格は1億円を超えている事もあります。
ちなみに、不動産担保ローンは、物件価格が高いほど大きなお金を借りる事もできます。
販売価格が2,000万円程度の物件よりは、5,000万円の物件の方が多くのお金を借りられる訳です。
担保ローンの手数料と審査基準
また不動産担保ローンは、手数料も比較的低めに設定されています。
少なくとも、カード型のローン商品と比べれば、手数料は低めです。
カードローンなどの商品ですと、最大年利は18%ぐらいになっている事もあります。
その点、不動産担保ローンの場合は、年利1%になっている事もあるのです。
ですから、無担保ローンで借りていて、金利手数料で悩んでいる方々は、不動産担保ローンに乗り換えている事もあります。
それと、不動産担保ローンの場合、審査基準は少々特殊です。
返済能力というより、むしろ不動産物件の価値で判断される傾向があります。
価値が高い不動産物件を保有している方は、審査に通りやすいです。
カードローンですと、むしろ安定収入があるかどうかを審査される事が多いですが、担保ローンは物件価値で審査される傾向があります。
親戚名義の物件でも借りられる
ちなみに、ローンの担保にする不動産物件は、自己保有でなくても問題ありません。
例えば、親戚名義の不動産物件を担保に入れて、お金を借りる事も可能です。
ただ、親戚名義の物件を活用するなら、やはり本人に話をしておく方が良いでしょう。
親戚に無断で申し込みすると、トラブルになりかねませんから、注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか。
売却される可能性もある以上、不動産担保ローンにはリスクもあります。
しかし、大きなお金を借りられるメリットは、やはり大きいです。
無担保ローンよりも手数料も低めですし、前向きに検討してみる価値はあるでしょう。