【19世紀後半フランスの芸術運動】印象派(印象主義)とは? ~エドゥアール・マネ、クロード・モネ、ルノワール、エドガー・ドガ~

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19世紀後半、フランスで発祥した「印象派」「印象主義」は、絵画を中心とした芸術を指し、自然光が作り出す微妙な変化や空気を描いた様式です。

多くの印象派たる画家達の作品は、今もなお私たちの目に触れられ、当時の時代背景を物語っています。

今回は「自由に展示会を開く」という目的で始められた印象派グループの主な画家たちに注目します。

従来の絵画の概念を打ち破った「印象派」

印象派の画家たちは、キャンパスを目の前に黙々と描き続けるような、今までの絵画の概念を破り、実際の光で反射し、輝く物や、見たものを素直に、より忠実に描くことを重んじていました。

当時は、アトリエで制作活動をすることが一般的でありましたが、屋外に出て自然が醸し出す微妙な太陽光を忠実に描くことを大切にした為、室内から屋外での製作になったことは大きな変化の一つです。

また、風景画や静物画に加え、農民や庶民たちの平凡な日常や娯楽、生活の場である風景を印象深く描き表しています。

絵画が、より身近なものとして捉えられるようになったのも、印象派の表現あっての事なのです。

当時、公の場で絵画を展示する場合は、審査を受けなければ飾られることを許されませんでしたが、印象派の彼らはその概念を打ち破り、自分たちで出資し合う展覧会を実現したのです。

最初は、受け入れられなかった庶民的なモチーフの作品も、金融家や医師、歌手などによって市場に広がり、アメリカの市場で人気が出たことにより受け入れられるようになりました。

その後、時代が変わり、受け入れられなかったものが受け入れられるものに変わっていきます。

各画家の作品と特徴

「エドゥアール・マネ」

印象派の中心人物です。

「ベルト・モリゾ」や、少年の目が印象的な「笛を吹く少年」、晩年には「フォリー・ベルジェールのバー」を出品します。

また「草上の昼食」では、日中のピクニックの様子を、男性に挟まれるように裸の女性を描いたことで大非難を受けました。

日光と影とのコントラストをはっきりと表現するという、印象派の代表ともいうべき画家です。

「クロード・モネ」

誰もが一度は目にしたことがある「睡蓮」や、澄みきった青空にモネの夫人を重ねた「日傘を差す女」など数多くの作品を残します。

光の画家と言われるほどの美しい光の描写は、同じく印象派の画家たちにも大きな影響を与えました。

死ぬまで、光にこだわり続けたモネの執念が伝わります。

「ピエール=オーギュスト・ルノワール」

人物画を好み、非常に柔らかなタッチで表情を描いています。

「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」や、微妙な大人の表情をのぞかせる可憐な少女を描いた「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」など、代表作は数多く存在します。

どの作品をとっても、彼の描く人物の表情とキャンパスから輝くように発する光は、眩しいほどです。

人物の表情の柔らかさは、誰にも真似できない彼の大きな特徴です。

「エドガー・ドガ」

何といっても、代表作は「舞台の踊り子」。

踊り子をモデルとした作品を多く残しました。

光と影のバランスや、表現の強弱に勢いこそ感じる独特のタッチは、見る人を虜にします。

「オペラ座のオーケストラ」においても、一人の伴奏者にクローズアップするも、その場の距離感や空気感を丁寧に描いていることが伝わる作品です。

浮世絵の影響を強く受けました。

まとめ

いかがでしたか。

現代において、印象派の絵画を多くの人が評価していることは、印象派を代表する画家たちが自身の信念や思いに真剣に向き合っていたという証です。

その証が、現代の私たちの心にリンクしたっても良いでしょう。

印象派の時代に関わらず、社会背景を思いながらの鑑賞は、また別の角度から絵画を楽しむことができるのです。

色使いや技法、そしてその奥にまで耳を傾けてみてください。

当時の情景が、目に浮かぶかもしれません。

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