イギリス北部の首都マンチェスターに移住して、25年が経ちます。
人生の半分以上を、このマンチェスターという土地で過ごしてきました。
マンチェスターはかつて、産業革命で栄えた工業都市です。
その後、寂れ、デモや暴動などもおき、あまり治安の良い場所ではありません。
ですが、その分、若者の文化は物凄い発展を遂げました。
そのマンチェスターの魅力を、カルチャーの面から掘り下げて書いてみたいと思います。
少なくない数の方が、きっと興味を惹かれると思います。
フットボール・キャピタル
国内・海外問わず、日本のみならず、世界中のサッカー・ファンが、マンチェスターという土地の名前にピンと来られると多いと思います。
マンチェスターには、マンチェスター・ユナイテッドと、マンチェスター・シティーという世界的に有名なサッカー・チームが二つあります。
どちらも歴史は長く、特にマンチェスター・シティーは、かつては弱小チームだったのですが、アラブ首長国連邦のアブダビの石油王がチームを買収してから、この10年で物凄い進化と発展をとげ、先シーズンもプレミア・リーグのチャンピオンに輝き、今シーズンのチャンピオンズリーグでも、優勝候補の筆頭に挙げられるまでに成長。
元々、常勝チームだったマンチェスター・ユナイテッドと共に、マンチェスターの巨大二大看板チームとなり、ロンドン・ダービーやマージ―サイド・ダービーなどを抜いて、イギリスのプレリアリーグ一となっているのが、優勝争いにも大きく関与する、このマンチェスター・ダービーです。
マンチェスターは、今やイギリスのフットボール・キャピタルと呼ばれるにふさわしい土地と言えます。
海外サッカー、プレミアリーグのサッカーが好きなサッカーファンにぜひ、現地観戦をお勧めします。
スター選手だらけの超・ハイスキルの試合を堪能できます。
北部音楽の都
マンチェスターはサッカーだけでなく、同じ位、音楽でもとても有名な街です。
沢山の音楽が生まれた場所であり、沢山のバンドを輩出した街でもあります。
古くは、60年代の
Hollies(ホリーズ)
Herman’s Hermits(ハーマンズ・ハーミッツ)
に始まり、
70年代のパンク・ムーブメント時には、
Joy Division(ジョイ・ディヴィジョン)
Buzzcocks(バズコックス)
The Fall(ザ・フォール)
Magazine(マガジン)
80年代のポスト・パンク期には、
New Order(ニュー・オーダー)
The Smiths(ザ・スミス)
James(ジェイムス)
Simply Red(シンプリー・レッド)
そして、80年代後期~90年代にかけて、このマンチェスターというイギリスの北部都市で一大ムーブメント、マッドチェスター・ムーブメントが誕生。
ロックとダンス・ミュージックを融合させたその音楽は、世界中の音楽ファンに、ここマンチェスターから発信されました。
主なバンドは、
The Stone Roses(ザ・ストーン・ローゼズ)
Happy Mondays(ハッピー・マンデーズ)
Inspiral Carpets(インスパイラル・カーペッツ)
The Charlatans(ザ・シャーラタンズ)
808 State(808ステイト)
Northside(ノースサイド)
など。
その後も、
The Chemical Brothers(ケミカル・ブラザーズ )
90年代ブリット・ポップ・ムーブメントの最強バンドである
Oasis(オアシス)
も、このマンチェスター出身です。
さらに、
The Couteeners(ザ・コーティナーズ)
Blossoms(ブロッサムズ)
という若手バンドも台頭してきています。
首都ロンドンに劣らないほどのバンド輩出量であるこの北部の首都は、音楽の面でも、イギリス北部の首都であると断言できます。
UK音楽がお好きな方には、マンチェスター出身バンドのコアな名所が沢山ありますので、彼らの音楽のルーツを垣間見る事ができます。
ハリーポッターゆかりの地
最後に、実は日本にも多大なファンがいるであろう、ハリーポッター・シリーズが産ぶ声を上げたのも、このマンチェスターです。
West Didsburyというマンチェスター市街からバスで30分ほどの街のB&Bやカフェで、作者のJ.K.ローリングは、一作目のお話を執筆したと聞きます。
まとめ
いかがでしたか。
これを読んで、マンチェスターに興味を持たれた方が少しでもいらっしゃれば光栄です。
ちなみに、アメリカにもマンチェスターという同名の土地がありますので、そちらとお間違いなく。