在米日本人の子どもの日本語の維持に定番の学校について

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80年代後半から今にかけて、親の仕事で海外、それもとりわけアメリカに家族と共に渡る子どもは増えてきました。

今は、一昔前より赴任する家族の数が減ってはいるものの、依然として海外駐在などによる渡米は決して珍しいことではありません。

そういった家庭で育つ子どもたちは、日本語を学習するために、たいていの場合は何らかの日本語学校に行く場合が多いです。

駐在員の子どもの定番が補習校

アメリカに住んでいる日本人駐在員の子どもが、日本語を学習する場として通っている定番が「補習校」です。

アメリカの場合、ニューヨークなどの日本人の人口が多い州には、全日制の日本人学校があり、毎日通って、日本の学校とほぼ変わらないような学習環境で勉強する日本人の子どももいます。

カリフォルニア州のサンフランシスコには、華僑向けの全日制中国人学校があるのと同じような実態です。

しかし、多くの場合は、現地校に入る子どもが大半です。

これは「住んでいる地域に、全日制の日本人学校がない」という理由以外、例えあったとしても、「海外経験として現地の学校で学ばせた方が英語力が身に付き、アメリカの文化をより吸収できるから」という考えが多いです。

定番としては、月曜日から金曜日までは公立の現地校に通い、土曜日には朝から夕方まで日本語の補習校に通う、といったパターンです。

土曜日には一日中かけて、日本の学校で使う教科書と同じものを使い、日本の子どもたちがやっている勉強を濃縮させた内容の授業を受ける、といった形です。

期末試験もあり、宿題も結構多く出ますが、これは全日制の学校の勉強内容を、少ない日数でカバーしようとするためしょうがないことではあります。

そういった補習校は、日本政府から補助がありますが、中には日本政府や文部科学省とは無関係の私立の日本語学校もあります。

カリフォルニア州には、キリスト系の私立の日本語学校があり、基本的には週二日制です。

教科書は補習校とほぼ同じで、日本で使われているものと同じですが、週二日平日に授業が行われるので、週末が潰れることがないのが、子どもにとってのアドバンテージの一つです。

現地校が終わった後に数時間行くわけですが、こちらも依然として、宿題はたくさん出ることは避けられません。

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補習校とは別の、日本の勉強をするための「塾」など

補習校も私立の日本語学校も、日本で使われている教科書を用いて授業が行われていますが、それとは別に、今では日本の塾がアメリカにどんどん進出しています。

長年、アメリカで多くの日本人の間で有名なENAなどでは、自分がとりたい授業を選んでとることができ、「国語なら国語だけ」或いは「国語と数学だけ」などと、必要に応じて勉強したい日本の科目をとることができて便利です。

教科書は、塾独自のものが使われます。

「補習校よりは少人数」といったところも魅力的ですが、授業の数を多くとればとるほど、合計の学費も当然高くなります。

そして最後が、日本語学校に通う時間がなかったり、他の習い事を優先させたい家庭のために便利なのが、通信教育や個人塾です。

通信教育などは、日本での先生が、ファックスや郵送されてきた作文や勉強を添削して、送り返してくれるというシステムで、こちらも昔から一定の利用者がいます。

先生が、目の前で授業をするわけではないので、親の助けがある程度必要になってきますが、時間の融通がいくらでも効くことが一つの魅力です。

そして、日本にある組織や塾とは全く無関係の個人塾も多々存在しています。

中には、日本人の主婦の自宅で行われている日本語の授業もありますが、そういったところは教科書がない場合が多く、「日本に帰国後、勉強に困らないために」というよりは、アメリカに永住する確率が高い家庭の子どもが「日本語を少しでも楽しく学べるように行く」傾向が高いです。

まとめ

いかがでしたか。

それぞれの家庭の事情や、帰国する予定があるか否か、本人や両親の志向などもあり、在米子女たちが、どういった場所で日本語や日本の勉強に触れるかは変わってきます。

これからも時代に合わせて、そういった学校も進化し続けることでしょう。

親になると、子どもの将来のために、どんな事を学ばせてあげようかと考えるものです。 学ばせたいことはたくさんありますが、たくさんある中で...

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