人生の大小様々な区切り、例えば、成人式や大学卒業、就職、結婚、出産や独立などの時に、一度は考えることがあるのが保険についてでしょう。
保険とは、様々な状況で考えられる「万が一」に備えることですが、
「結婚するまで、誰かに責任を持たなければならなくなるまでは必要ないのではないか」
と考える独身の方は多いかもしれません。
しかし、本当にそうでしょうか。
独身者が用意すべき保険について考えてみましょう。
死亡保険は、葬儀代程度で充分
いわゆる生命保険のことで、自分の体をかけている被保険者が亡くなったり、高度障害になってしまった時に、契約者もしくは指定された保険金受取人に、決められたお金が支払われます。
独身者の場合、自分が死んでも誰も困らないからと、生命保険に入っていない方もいらっしゃいますが、実際に死んでしまうと、誰かがその後片付けをしなければなりません。
お葬式は無料ではありませんし、両親や兄弟姉妹がいるのであれば、故人を偲んでセレモニーはするでしょう。
その分の費用も家族に賄わせることは、更なる不幸を与えることになります。
そして死後、持っていたものを整理するのにも、お金や時間がかかります。
遺された家族や親戚にその費用を負担させたくない、そのために独身者でも生命保険に入ることをお勧めします。
さほど大きな金額である必要はないので、死後整理金と葬式代として300万ほどあれば十分でしょう。掛け捨ての定期保険で安く契約できます。
また、高度障害になってしまうと、死ぬことはないが、日常生活はままならない状態になってしまいます。
病院や自宅での終身の治療が必要であることが大半ですので、収入が絶たれるわけですから生活費をどうにかしないといけません。
介護をしてくれる人にも、お金がかかります。
そんな時に生命保険は役立ちますので、最低限のものだけでも用意するようにしましょう。
医療保険は、貯金がないひとの強い味方
日本人であれば健康保険がありますし、会社員であれば傷病手当などもあります。
高額医療制度もありますから、貯金がある方は医療保険は必要ありません。
しかし、
「貯金はそんなにない」
「高額医療制度を使っても支払わなければならない8万円の支払いもきつい」
という方や、日本人には多い成人病になってしまった時には、医療保険が活躍します。
最近は、入院は長くせずに通院で治療する病気が増えていますから、入院給付金に関してはさほど心配する必要はありません。
しかし、ガンなどで先進医療を使いたいと思った時には、健康保険は使えませんから高額な医療費が降りかかってきます。
入院すると、差額ベッド代やその他細々したものにも、お金がかかってきます。
それらを賄うために、先進医療がついたプランで、入院給付金が1日5000円程度の商品を若いうちに入っておきましょう。
保険は健康を害してからでは入りにくくなりますし、若い時に終身の保障をしてくれる医療保険に加入していれば、もう後は考える必要がなくなります。
ガン保険は、リスクが高く費用もかかるがんへの備え
日本人の3人に1人は、ガンでなくなるといわれて久しいですが、現在はガンになっても簡単には死ぬことが出来ません。
長期の入院もなくなり、通院で治療していくことが多くなっています。
しかし、ガンの治療にはまとまった額のお金がかかることが多い上に、食事療法や温泉通いなど民間療法も試すなど、他のことでもお金がかかってきます。
そのため、診断されれば一時金が支払われるという小さなもので良いので、契約しておくのをおすすめします。
総合保険のように死亡保険や医療保険がメインの契約で、色々な特約をつけるタイプの商品は、どうしても過剰になってしまいがちですし、月額保険料も高くなってしまいます。
独身であれば最低限の治療費を確保するだけで済みますから、単品で安く用意する方法もあります。
まとめ
いかがでしたか。
基本的に、独身者が考える必要があることは、最低限、身内に迷惑をかけないように葬儀費用などのための少額の死亡保険金を準備しておくのと、貯金に不安がある場合は、医療保険やがん保険にも入っておくのがよいと思われます。