1年366日の中のたった一日。
あなたの生まれた月日を象徴している花が「誕生花」です。
美しく咲き誇る花々は、どれも様々ないわれをもっています。
面白い命名法、変わった生態、花にまつわる伝説や神話、風習など。
こうした花の様々な表情を知れば、益々その花が好きになっていくはずです。
また、花のいわれや花姿、色、香り、雰囲気などから生み出されたのが「花言葉」。
ひとつひとつの花に寓意を込め、花を使ってメッセージを人に伝えるヨーロッパの古い風習です。
あなたの「誕生花」にはどんないわれがあり、どんな「花言葉」があるのでしょうか。
あなたのための「特別の一輪」と対面してください。
もうひとつ、あなたの大切な人はどんな性格で、その人の「誕生花」にはどんな意味が込められているのかも知りたいと思いませんか。
また、その花を贈るためのアイデアもあわせて紹介していますので、参考にしてくださいね。
【1月21日】母の日に贈る花「カーネーション」(ピンク花)
カーネーションの原種は、ギリシャ時代から栽培されていました。
昔は、茎が細く曲がりやすかったので、周囲に柵をつけた特別の鉢で育てたといわれています。
ボッティチェリの絵「春」で、フローラのドレスにカーネーションが描かれていますし、ダ・ヴィンチの「聖母子」でも、マリアの手にこの花があります。
英国で載冠式(コロネーション)に盛んに飾ったので、カーネーションという名前がついたといわれます。
花言葉は「熱愛の告白」
この日生まれのあなたは、華やかな事に憧れ、注目されたいと願っています。
といっても、何から始めればよいか、よくわかっていません。
周囲の人に聞けば、よいアドバイスが貰えるはずです。
花を贈るアイデアですが、リース型のオアシスに水を吸わせ、花を隙間なく挿してピンクのフラワーリースに仕上げます。
トレーに載せて、そのまま贈りましょう。
【1月22日】エキゾチックな花「グズマニア」
南米原産で、肉厚の艶のある葉を茂らせ、エキゾチックな花を咲かせます。
品種によって花の色や形は様々ですが、写真のグズマニア・マグニフィカのような赤い花が一般的。
といっても、赤い花びらに見えるのは苞(ほう)で、実際の花は中央にある白い粒状のものです。
苞の色は、オレンジや黄、白などもあり、二か月近く観賞することができます。
花言葉は「あなたは完ぺき」
この日生まれのあなたは、あまり人目を気にしないで行動するので、遊び好きで派手だと誤解されます。
でも本当は、とても堅実な性格。
古風な育ち方をしています。
好みのタイプも、真面目で誠実な人。
結婚して家庭に入ると、行動も落ち着くでしょう。
花を贈るアイデアですが、鉢植えに華やかにリボンをかけ、グァテマラやパナマの手織りマット、手作りバッグなどにすっぽり入れて贈ります。
【1月23日】身を寄せ合って咲く姿が健気「アッツ桜(アッツざくら)」
太平洋戦争で、日本軍がアッツ島を占領した当時、日本全体の勝利ムードに便乗してアッツざくらと命名したといわれます。
ピンクや白、赤の小さな花が身を寄せ合って咲く姿は、何とも健気。
一重咲き、八重咲きがあり、すっきりと可憐な一重、小さいながらも艶やかな八重と、微妙に違う表情を見せてくれます。
高さ10~15㎝なので、鉢植えの他よくグランドカバーに用いられます。
花言葉は「無意識」
この日生まれのあなたは、幼く頼りなげな雰囲気で、男性の庇護欲をかきたてるタイプ。
でも、外見よりかなりしっかり者で、多少の障害はどんどん乗り越えていく強さの持ち主。
恋愛でも、弱気な相手をあなたが引っ張っていきます。
花を贈るアイデアですが、鉢植えに可愛いイラスト付きの陶製の鉢カバーをつけて贈ります。
多年草なので、植え替えると毎年花を楽しめます。
【1月24日】不思議な青色が神秘的「ブルースター」
中南米原産で、ややつる性に曲がる茎から花柄を伸ばし、直径2~3㎝の星の様な形の花をいくつもつける多年草です。
花は、つぼみのうちは淡紫色やピンクですが、開花すると淡青色になり、それがまた時間が経つうちに紫色に変化します。
このデリケートな色の移り変わりが最大の特徴で、あまり自然には見られない不思議な青色が、神秘的な雰囲気をつくりあげます。
花言葉は「信じあう心」
この日生まれのあなたは、洗練されたセンスを大切にする都会派。
大勢でワイワイ騒ぐより、趣味を同じくする友人と展覧会やコンサートに行くことを好みます。
知的な人が好みのタイプで、大人びた静かな交際をします。
花を贈るアイデアですが、ブルースターをメインにブルーレースフラワー、シノグロッサムなどを添え、青色でまとめた花束に。
黄色いリボンを結びます。
【1月25日】ほのかな甘い香り「枇杷(びわ)」
実の方は、英語でいうと「loquat」。
この実の形が、日本古来の楽器「琵琶」に似ているのが、名前の由来です。
冬に咲く花は、実ほどは知られていませんが、褐色の表皮の下から淡黄色の5弁花をのぞかせます。
地味ですが、風雅で味わい深いもの。
ほのかな甘い香りが、この花の存在を知らせてくれます。
郷愁を感じさせる花として、俳句、短歌などにもよく詠まれます。
花言葉は「内気」
この日生まれのあなたは、やや優柔不断なところがあり、人に強く押し切られて後で不平不満をいうことがあります。
あなた自身、これではいけないと思っているはず。
イエス、ノーをはっきり言うように、心がけてください。
花を贈るアイデアですが、透明ケースにハンカチをパッキングとして詰め、上に葉と花をそっと入れます。
カードとリボンは、ハンカチと同じ色でそろえましょう。
【1月26日】日当たりが悪いと葉が閉じてしまう「オキザリス」
カタバミ科の中で、花の美しい園芸種グループをまとめて、オキザリスと呼びます。
葉はクローバー型。
花は5弁の整った形で、色はピンク、赤、白、黄色と多彩。
大輪種になると、花径5~6㎝もある華やかな花を咲かせます。
オキザリスとは、ギリシャ語で酸っぱいという意味のオクシスが変化した名前。
かたばみには、シュウ酸が含まれており、葉に酸味があるためです。
花言葉は「輝く心」
この日生まれのあなたは、恋愛にちょっと臆病。
以前に、辛い思いをしたことがあるからです。
芯が強い性格なので、心の傷はひとりで時間をかけて癒していけるでしょう。
少し大胆なファッションが、ツキを呼びます。
花を贈るアイデアですが、花色の違うオキザリスを数種、寄せ植えに。
葉の形が綺麗なので、押し花、押し葉にして額に入れて贈るのも、おススメ。
【1月27日】甘い香りが魅力的「ストック」(八重咲き)
古代ギリシャ、ローマ時代から薬草として栽培されていた花で、甘い香りが魅力的。
柔らかい質感の花びらは、いかにも女性的です。
八重咲きと一重咲きがあり、特殊な遺伝子法則により、八重咲きの種を蒔いても八重と一重が半々の割合で育ちます。
英名は「案内人の花」という意味で、道端の壁に沿って咲く様子が、まるで道案内をしているかのように見えることから付けられました。
花言葉は「永遠の美しさ」
この日生まれのあなたは、問題が持ち上がってもクヨクヨせず、いつも明るく前向きに行動する人。
その為、友人に相談を持ち掛けられることが多いでしょう。
誠実で、皆に慕われます。
花を贈るアイデアですが、花をセロファンでふんわり包み、茎は長いままリボンで巻きます。
幅広のストライプのリボンだと、お洒落です。
【1月28日】中性的なイメージの黄ばら「薔薇(ばら)」(黄花)
古代ギリシャ、ローマの時代から、人々に最も愛されてきた花、それがばらです。
中世までは、園芸的にまだ未完成で花も小ぶりでしたが、近代になると次第に大きく色も豊富になりました。
特に19世紀、中国のマイカイという黄ばらがヨーロッパにもたらされてからは、輝くような黄花がたくさん生み出されました。
フリージア、ピース、ファルツァーゴールドなどが、黄ばらで名花とされている品種です。
花言葉は「嫉妬」
この日生まれのあなたは、愛した人をとことん追い続ける情熱家。
あまり執着し過ぎると、相手も自分も傷つきます。
恋愛以外のことに、もっと目を向けた生き方を心がけましょう。
花を贈るアイデアですが、花とつぼみを組み合わせたミニブーケを。
ギフトボックスに白いサテンを敷いて詰めると、エレガントです。
【1月29日】柑橘系の爽やかな香り「ボローニア」
細い針の様な葉のオーストラリア原産の低花木です。
花は濃いめのピンクで、釣り鐘型という中々可愛らしいもの。
まるで、小さなランタンの様だということから、生花店では「ピグミーランタン」という別名で売られているケースもかなり多いようです。
この植物のもう一つの魅力は、香り。
ひと枝折り取ると、枝や葉から柑橘系の爽やかな香りが漂います。
花言葉は「的確」
この日生まれのあなたは、少々わがままなところがあります。
といっても、性格そのものは単純なので、苦笑しながらもみんなであなたのわがままを見逃し、許してくれます。
周囲に甘えすぎないよう気を付けて。
花を贈るアイデアですが、花の多い枝を数本、クレッセント型にたわめてリボンとレースで飾り、コサージュにします。
胸元につけて、香りを楽しんでもらいましょう。
【1月30日】真っ先に春の訪れを知らせる「プリムラ・ジュリアン」
「西洋さくらそう」の総称が、プリムラ。
マラコイデス、オブコニカ、ポリアンサなど、色々な種類があります。
その中でも、人気の高い種類がこの「ジュリアン」。
園芸店で、真っ先に春の訪れを知らせてくれるお馴染みの花です。
赤、ピンク、黄、白、紫と、花色は豊富。
丈が低く、小鉢に植えた姿が愛らしいので「ミニ・プリムラ」と呼ばれることもあります。
花言葉は「青春の喜びと悲しみ」
この日生まれのあなたは、純真で初々しい性格。
ちょっとしたことで驚いたり、大喜びしたり、あるいは涙ぐんだり。
見方によっては可愛いタイプかもしれませんが、年相応の分別も持たないといけません。
花を贈るアイデアですが、シンプルで大きめのトレイに鉢植えを各色並べ、セロファンで包み、リボンを十字にかけます。
鉢植えでなく、ポリポット入りの花苗でもいいでしょう。
【1月31日】清楚で女らしい花姿「リカステ」
ランにも色々な種類、色々な形がありますが、この「リカステ」は中でも群を抜いて清楚でしかも女らしい花姿。
「ランのプリンセス」という呼び方がピッタリの花です。
先の尖った萼弁(がくべん)が3枚、ピンと張り出しているのがこの花の最大の特徴。
花の中心のペタルと呼ばれる花弁も、よく発達しています。
花色は、白、ピンク、赤、黄色が一般的。
グアテマラの国花です。
花言葉は「清浄」
この日生まれのあなたは、クールであまり動揺のしない性格です。
ピンチに強い人として、仲間内で評判になっているはず。
状況分析力があり緻密な計算ができるので、イベントプランナー、広告業などの仕事が向いています。
花を贈るアイデアですが、切り花なら1~2輪をコサージュにして。ミニブーケも喜ばれます。
鉢植えは薄紙で鉢を包み、ワイヤー入りのリボンを結びます。
まとめ
いかがでしたか。
あなた自身の「誕生花」と、愛する人の「誕生花」。
今日からこの2種類の花が、あなたの一番のお気に入りとなりますように願っています。