ひと昔前に比べて手に入りやすくなった、電動アシスト自転車。
ですが、使い方を間違えてしまうと故障につながります。
今回は、注意しておくポイントをご紹介します。
電源のオンオフは、止まっているときに
基本的なことですが、乗る前に電源オン、止まって降りたら電源オフを徹底しましょう。
乗って漕ぎ始めてから「あ、電源入れ忘れた」と気づいて、走りながらオンにするのはNGです。
自転車は、本来走っているのに電源オンにしたその瞬間が、止まっている状態だと認識してしまい、モーターやセンサーに誤作動を起こしてしまう原因になってしまいます。
電源入れ忘れに気づいても、必ず一度止まり、ペダルから足を離した状態で電源をオンにするように気を付けましょう。
手元スイッチは、水濡れ厳禁
電源オンオフ等のボタンの付いた、手元のスイッチユニットですが、新車の状態ですとボタンやモニター部分はビニールの被膜で覆われています。
しかし、経年劣化や使用者のボタンの押す力、爪の長い女性が使うなどの原因によって、ボタン部分のビニールがはがれてくることがあります。
その状態で雨が降ってくると、破れたビニール被膜の隙間から水が入り込み、スイッチユニットが壊れる原因になってしまいます。
雨の日でも自転車は外に放置、という方が多いと思いますが、最低限電動アシスト車だけでも、カバーをかけるなりの対策をした方が良いでしょう。
内装ギアは、しっかり使おう
電動でアシストしてくれる自転車なため、通常の自転車と同じ機能として付いている内装ギアに気づかない方がいます。
ほとんどの場合、数字の小さいギアが軽く、大きいギアが重いものになっていますが、電動アシストのおかげで気づかず、ギアはずっと重いままで走っている状態は特に危険です。
ギアの重い状態で電動に頑張らせている状態、というのはすなわちモーターに過剰な負担をかけている状態になります。
最悪、それが原因でモーターが故障すると、電動自転車の修理で一番高い修理費となり、新しい電動自転車を買った方が良くなるケースもあります。
ですので、信号で止まってからの漕ぎだしや、長い上り坂を上がる際、重い荷物を載せている際は、自分も軽くペダルを回せるギアにするよう、自分にも自転車にも無理な力をかけないように、細かくコントロールしてあげるのが良いでしょう。
バッテリーの充電にも、気をつけるポイントがあります
近年の電動自転車は、ほとんどがリチウムイオンバッテリーを使用していて、ケータイやスマホの充電池と使い方はほぼ同じです。
充電回数によってバッテリーの寿命が決まるため、使いきらずにこまめに充電している人ほど寿命が短くなってしまいます。
また、特に寒い冬や、特に暑い夏など、外を走ってきてから急にバッテリーを充電器に載せてしまうと、バッテリーが急な温度変化に対応できず、正しく充電されなくなってしまいます。
外から帰ったときは、30分ほど常温に置いておいてから、充電器に挿すのが良いとされています。
空気はこまめに、しっかり入れよう
これもアシストのせいで、空気が抜けていても割と気持ちよく走れてしまうため、入れ忘れる人が多いです。
いくら電動で高級であっても、自転車は自転車です。
一般的な自転車でも、2週間~1か月に1度のペースで入れるべきとされていますが、電動自転車は車重自体が重いため、車種によっては一般的な自転車よりも頻繁に入れた方が良いでしょう。
アシスト自転車はそれなりに良質なタイヤチューブを装備しているため、空気を入れずにパンクしてタイヤやチューブ交換になってしまうとなると、一般的な自転車よりも高くつく場合が多いです。
まとめ
いかがでしたか。
基本的なことばかりお伝えしましたが、自転車を買ったお店の店員によっては使い方をしっかり説明してもらえないこともあります。
もちろん説明書にも書いてありますが、自転車の説明書を読む人も少ないと思います。
最低限ここで紹介した使い方さえ守れば、電動アシスト自転車を長持ちさせることができるでしょう。