今でこそ、日本競馬業界の売り上げは3兆円を切るところにまで落ち込んでいますが、パチンコ業界が10兆円、自動車業界が同じく10兆円であることを考えると、単なるエンターテイメントでこれだけの売り上げを誇るのは、非常に規模が大きいことがわかるかと思います。
少し話はそれますが、日本中央競馬会だけではなく、地方競馬では未だに地方自治体の税収を補うに余りあるほどの業績を上げているところは驚くべきことです。
今回取り上げる競馬の魅力というのは、日本中央競馬会、いわゆる中央競馬だけを取り上げていきますが、競馬そのものの魅力と言う意味では非常にわかりやすいかと思います。
競馬の魅力や楽しさ、現在の日本中央競馬会の課題、これからあるべき姿などを個人的にポイントごとに挙げていきたいと考えています。
日本中央競馬会の「現状」について
売り上げについては3兆円を誇っていますが、どんどんその市場は縮んでいることに変わりはありません。
もちろん、一昔前のギャンブルとして扱われていた頃に比べると、競馬を楽しむ年齢層も増えましたし、女性の競馬ファンが増えたことは言うまでもありません。
これは、日本中央競馬会の努力であり、ある程度実績が出たと言えるでしょう。
しかしながら、これだけでは日本の競馬の未来は明るいとは決して言えません。
国際化が進み世界が小さくなっていく中、日本の競馬はガラパゴス化しているからです。
開かれた世界でのホースレーシングと言う考え方で市場考えて行かなければ、未来が厳しくなるでしょう。
日本競馬の「課題」について
日本中央競馬の課題はいくつかありますが、まず1つ目にあげたいのは、グローバル化に乗り遅れていることです。
1番わかりやすい例で言えば、日本で世界に名だたるナンバーワンのレースとして設定されていたジャパンカップですが、外国調教馬の出走がないという由々しき自体が2019年度に起こってしまいました。
スピード優先の競馬という世界とは違った環境で競馬が進んできたために、サラブレッドの健康を考えて避けられてしまった事は言うまでもありません。
また、日本中央競馬の経済構造が社台グループの一極集中によって広がりを見せないことも、グローバル化に乗り遅れている原因の1つかもしれません。
明るい「兆し」も
現在、競馬の売り上げに関しては、インターネットが既に3割以上を占めるようになりました。
これは、若年層にとっても非常に明るい話題ですし、さらには海外のレースも馬券購入ができるようになったと言うことで、少しずつ囲われた世界から進歩していると考えられます。
競馬の「魅力」について
競馬の魅力は、何といっても単なるギャンブルではなく、サラブレッドや騎手、調教師などすべてのステークホルダーが複雑に絡み合って織り成すドラマがあるからです。
そのドラマを日本のファンは楽しむことができています。
まとめ
いかがでしたか。
これからの競馬は、現場を中心としたリアルな楽しみ方とインターネットで馬券を購入する両輪で進めていくことが重要です。
さらには、グローバルにどのように日本のサラブレッドが対応し、世界に通用するサラブレッドを作っていくことができるかが、ファンを広げていくことにつながると考えられます。
そして、日本の悲願であるフランス凱旋門賞の優勝を近く目にすることができるでしょう。