「観葉植物が欲しいけど、何を選んだら分からない。」
「気に入った観葉植物の名前が分からない。」
おしゃれな家には必ずある観葉植物ですが、名前とイメージが一致しなくて困っている人も多いことでしょう。
また、観葉植物はたくさんの種類があって、選び方に困りますよね。
観葉植物には、弱い日差しでもしっかり育つものや乾燥に強いもの、寒さに強いものなどさまざまな種類があります。
自分にぴったりな観葉植物が見つかれば、日々の暮らしの質が向上するはずです。
今回は、たくさんある観葉植物のなかでも、オススメの観葉植物を4つご紹介します。
大きな葉っぱを放射状に広げた姿が印象的「アスプレニウム」
分類は、チャセンシダ科アスプレニウム属です。
世界中の温帯から熱帯地域に、約700種があるといわれます。
日本にも約30種が知られ、鉢栽培されている種類もありますが、観葉鉢物として生産されているのは、熱帯産の種類です。
シマオオタニワタリの変種のアビスの栽培が多く、この仲間はネオットプテリス属に入れられることもあります。
栽培管理ですが、半日陰で育てますが、日照不足にもよく耐えます。
寒さには強く、霜を防ぐ程度で越冬します。
乾燥にも強く、ヘゴ付けなどでもよく育ちます。
肥料はあまり多く必要とせず、用土は砂と腐葉土を多くした排水の良いものが適します。
水やりは、鉢よりも全体に葉水をかけ、周囲の湿度を高めてやるようにしましょう。
胞子で繁殖して小苗を育てればミニ観葉にもなり、大きくすれば直径1m以上に育ちます。
ナメクジには、注意をしてください。
南国チックな表情を作ってくれる「コルディリネ」
分類は、リュウゼツラン科コルディリネ属です。
約20種の仲間がありますが、栽培されるのは、コルディリネ・テルミナリスとコルディリネ・ストリクタの園芸品種です。
前種の系統は、下葉が枯れあがる欠点はありますが、小鉢物として人気があり、最近多くの品種が導入されています。
後種は強健で草姿もよく、中~大鉢物として栽培されています。
栽培管理ですが、乾燥にも強いので用土を乾かし気味にすれば、寒さにもよく耐え、室内で越冬します。
伸びすぎた枝は、取り木または挿し木で更新できます。
残った茎も、長さ2cmほどに切って挿し木すれば、二か月ほどで発芽してきます。
地下茎も挿し木できます。
古株を育てるより、挿し木で更新した若株を肥培するとよいでしょう。
日照不足だと十分に葉の色が出ない品種もあります。
ハダニが発生しやすく、下葉が枯れ落ちやすいのが欠点です。
吊り鉢仕立てで育てるのが一般的「トラデスカンティア」
分類は、ツユクサ科トラデスカンティア属です。
南北両アメリカに60種以上があります。
北米産のものは耐寒性が強いので、宿根草として花壇に植えられます。
観葉鉢物として栽培されるのは、熱帯アメリカ産の種類です。
トラデスカンティア・アルビフロラは、匍匐性の緑葉種で、長楕円形の葉は長さ5~6㎝になります。
アメリカでは、ワンダリング・ジュウと呼ばれています。
葉に白縞斑の入る園芸品種アルボヴィッタタの方が、よく知られています。
生育初期は節間が詰まっていますが、生育旺盛になると節間も伸びがちになります。
トラデスカンティア・フルミネンシスも、ワンダリング・ジュウと呼ばれています。
園芸品種もあり、黄白色の縞斑の入るウァリエガタが普及していますが、白黄色に淡紫紅色の縞斑の混じるトリコロルもあります。
全葉黄色味が強く、オーレアとでも呼びたいようなものもあります。
ブロスフェルディアナの園芸品種のウァリエガタもよく見かけます。
葉ややや多肉質で、全体に微白短毛を密生します。
黄白色と淡紅紫色の縞斑が入りますが、選抜を続けないと基本種に戻ってしまいます。
花は固まって咲くので、観賞価値があります。
トラデスカンティアには、多肉植物として栽培される仲間もあります。
カサネオウギ(重ね扇)は多肉葉が扇状に重なり合うのでこの名があり、チェイン・プラントの英名があります。
トラデスカンティア・シラモンタナは、全株長い白毛に包まれています。
栽培管理ですが、見かけによらず寒さにも強く、また強い光でも平気です。
日照不足にもよく耐えますが、多肉性のものは日照不足だと徒長して、葉の色も変化して観賞価値がなくなります。
12度以上あれば、挿し木で簡単に殖やせます。
栽培用土に直接挿し木すればよいので、最初になるべくたくさんの芽を挿すことです。
古株は、株元まで刈り込んで新芽を出させて更新できますが、根詰まりになりやすいので、早く挿し木で更新すべきです。
吊り鉢だけでなく、ミニ観葉としてテラリウムなどにも適しています。
夏の花壇に、グランドカバーとしても使えます。
肥料切れはすぐ葉の色に現れますから、液肥で追肥します。
病害虫には丈夫です。
芳香のある種類が多い「ホヤ」
分類は、ガガイモ科ホヤ属です。
熱帯アジア、太平洋諸島、オーストラリアに200種以上あります。
サクラランは九州南部から沖縄にも分布しており、早くから栽培されています。
小花がたくさん集まって小球状になり美しく、芳香もあります。
葉に斑が入っていたり、著しくねじれたりする品種もあります。
多年草で、多くはつる性です。
栽培管理ですが、高温多湿を好みますが寒さにも強く、日照不足にも耐えます。
吊り鉢にもできますが、ヘゴなどの支柱を添えることが多いようです。
茎は伸びすぎると節間が長くなってしまいます。
剪定を繰り返して、節間のつまった株作りをしましょう。
古い茎には、よく花がつきます。
高温期に茎を2~3節に切って挿し木します。
ミズゴケ植えが簡単ですが、鹿沼土や軽石栽培もできます。
寄せ植えの根締めやテラリウムにも向いています。
あんどん仕立ても面白いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
空間をきれいにしてくれたり、癒し効果をもたらしたりしてくれる観葉植物。
ぜひ、日常の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。