「観葉植物が欲しいけど、何を選んだら分からない。」
「気に入った観葉植物の名前が分からない。」
おしゃれな家には必ずある観葉植物ですが、名前とイメージが一致しなくて困っている人も多いことでしょう。
また、観葉植物はたくさんの種類があって、選び方に困りますよね。
観葉植物には、弱い日差しでもしっかり育つものや乾燥に強いもの、寒さに強いものなどさまざまな種類があります。
自分にぴったりな観葉植物が見つかれば、日々の暮らしの質が向上するはずです。
今回は、たくさんある観葉植物のなかでも、オススメの観葉植物を4つご紹介します。
ギリシャ語で「湿らない」という意味「アディアンツム」
分類は、ワラビ科アディアンツム(アジアンタム)属です。
アメリカやアジアの温帯から熱帯地域を中心に、世界中に200種以上が分布しています。
日本にもクジャクシダ、ハコネシダなど10種ほどが分布し、鉢植えとしても利用されています。
アディアンツムの名は、ギリシャ語で「湿らない」という意味で、葉面が水をはじく性質に由来します。
葉は羽状複葉で、小葉をたくさんつけ細い葉柄が株元から多数出て、繊細で柔らかい感じが好まれるようです。
熱帯性の種類は、品種もたくさんあります。
栽培管理ですが、日陰でよく育つので室内園芸に向いていますが、弱い光を十分に当てることが大切です。
鉢物として出回っているものは熱帯産の種類なので、冬でも8~10度に保温します。
根がよく発達して鉢土の乾燥には強いので、用土はいつも渇きめがよく、特に低温期は水やりを控えます。
しかし、空気が乾燥すると葉が生気を失い傷んでしまうので、葉水をたびたびやって湿度を保つようにしましょう。
夏の冷房した風が直接当たる場所や、冬の暖房器の近くに置くことはよくありません。
また、肥料はあまり多くを必要とせず、緩効性の粒状肥料を春から夏の生長期に1~2回やればよく、もちろん液肥でもかまいません。
用土は排水のよいことが大切で、軽石、鹿沼土、赤玉土、粒の粗いパーライトなどと、バーミキュライト、ピートモス、腐葉土などを混合して、ふかふかした用土を作ります。
用土が古くなったり、株が鉢いっぱいになったものは、新芽が伸び始める春に植え替えます。
そのときに、株分けしてふやすこともできます。
植え替え後は、風の当たらない日陰に置いて空中湿度を高めてやりますが、用土は湿りすぎないことが大切です。
また、葉先につく茶色の胞子を播いてふやすこともできます。
播種用土は、ピートモス、バーミキュライトの単用が適します。
ネコナカイガラムシが白く群がっていたら、丁寧に除去し、ダイシストン粒剤などを、小さじ一杯ほど周囲に混ぜておくとよいでしょう。
葉が伸びすぎて見苦しくなった古株は、新芽が伸び始める直前に株元から刈り取ってやりましょう。
こんもりとした丸い可愛らしい形が印象的「カリシア」
分類は、ツユクサ科カリシア属です。
熱帯アメリカに、8~12種あります。
常緑多年草で、匍匐性種と直立性のものがあります。
丈夫で繁殖能率もよく、吊り鉢、ミニ観葉、テラリウムなどに適しています。
花はあまり観賞価値がなく、花を着けるころになると草姿が乱れるので、摘芯をくり返して、若い茎をのばすようにします。
栽培管理ですが、直射光の下で締まった株作りをするとよいですが、夏は20~30%の遮光をしてもかまいません。
日陰にもよく耐えますが、徒長しやすいので注意してください。
高温は平気で、寒さにも強く5度くらいまで耐えられます。
乾燥には強いので、水は控えめにします。
用土は排水をよくして、生長期は肥培します。
挿し芽で簡単にふやすことができるので、古株を育てるより、挿し芽で早めに更新するとよいでしょう。
カイガラムシが発生することがあるので、注意が必要です。
数あるシダ植物の中でも特に美しいシダ「ネフロレピス」
分類は、シノブ科ネフロレピス属です。
全世界の熱帯、亜熱帯地域に約30種があります。
ネフロレピス・エクサルタタから選抜された、園芸品種のボストンタマシダ、ツデー、スコッティーなどが普及しています。
地下部に球塊のできるタマシダも寒さに強いので、切り葉用などに栽培されています。
栽培管理ですが、常緑の強健種で日照不足にも耐えるので、室内園芸に適しています。
空中湿度を好みますから、葉水を忘れないようにしましょう。
用土の乾燥には強いので、腐植質の多い排水のよい用土に植えましょう。
株分けで殖やせますが、ランナーを出して子株も生じます。
吊り鉢に適し、プランターなどで大株作りもできます。
小さくまとめるには、一度、葉を刈り込んでしまうと短い葉がそろいます。
ミズゴケ植えでもよく育つので、玉作りにして吊り下げてでも面白いでしょう。
形が面白い植物が多い「ユーフォルビア」
分類は、トウダイグサ科ユーフォルビア属です。
全世界に2000種以上の仲間があるといわれています。
クリスマスを彩るポインセチアは、花鉢物として扱われます。
多肉植物として栽培されているものが多く、サイウンカク(彩雲閣)やアオサンゴ(青珊瑚)がよく知られています。
栽培管理ですが、高温でよく生長しますが乾燥に非常によく耐えますし、乾燥状態なら寒さにも強くなります。
高温期には、挿し木で簡単にふやせます。
切り口からでる白色の乳液は、人によってかぶれることがありますから、注意してください。
生長期は、水と肥料を十分にやりましょう。
直射光に当ててもかまいませんが、多湿状態では少し遮光するほうが安全です。
用土は、砂や軽石を主にした排水のよいものを使うとよいでしょう。
サイウンカクは群生状態がよく、アオサンゴはミニ観葉としても利用できます。
まとめ
いかがでしたか。
空間をきれいにしてくれたり、癒し効果をもたらしたりしてくれる観葉植物。
ぜひ、日常の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。