「観葉植物が欲しいけど、何を選んだら分からない。」
「気に入った観葉植物の名前が分からない。」
おしゃれな家には必ずある観葉植物ですが、名前とイメージが一致しなくて困っている人も多いことでしょう。
また、観葉植物はたくさんの種類があって、選び方に困りますよね。
観葉植物には、弱い日差しでもしっかり育つものや乾燥に強いもの、寒さに強いものなどさまざまな種類があります。
自分にぴったりな観葉植物が見つかれば、日々の暮らしの質が向上するはずです。
今回は、たくさんある観葉植物のなかでも、オススメの観葉植物を4つご紹介します。
縁起のいい植物で有名「オリヅルラン」
分類は、ユリ科オリヅルラン属です。
この仲間は、南米、アフリカ、インド、オーストラリアなどに215種あるといわれますが、わが国で栽培されているのはわずかです。
ランナーの先に子苗をつける様子を「折鶴」に見立てた命名で、ランの仲間ではありません。
吊り鉢の他に、子苗はミニ観葉として利用できます。
栽培管理ですが、日陰にもよく耐えますが、一年中直射光に当てて丈夫に育てたほうがよいでしょう。
寒さにも強く、零度近くまで大丈夫ですが、広葉種のものは5度以上に保ちます。
夏は、水も肥料もどんどんやってかまいませんが、多肉根で乾燥には強いので、秋から冬の間は思い切り乾かし気味にします。
ランナーの出やすい種類は、切り取ってふやし、出にくいものは4~5月に株分けします。
用土は水はけを第一に考え、鉢は縦長のものが使いやすいでしょう。
カイガラムシには、注意してください。
メジャーな観葉植物の一つ「シェフレラ」
分類は、ウコギ科シェフレラ属です。
世界の熱帯から亜熱帯地域に、150種以上があります。
強健で草姿がよく芽吹きもよいので、人気があります。
カポックとも呼ばれていますが、これは本来、キワタ科のケイバ属の植物名で、正しい呼び方ではありません。
ブサッサイア、ポリスキアス、オスモキシロンも近い仲間で、観葉鉢物として栽培されます。
栽培管理ですが、一年中直射光線下で育てますが、夏だけ半日陰でもよいです。
寒さにはかなり強く、霜除け程度で耐えられ、日照不足、乾燥にも強いので、冬は乾燥気味に保ちます。
植え替えは5~7月が適期で、芽吹きがよいので、好みの高さで剪定して草姿を整えることもできます。
茎が曲がりやすいので、必ず支柱を添えましょう。
高温期の取り木が簡単です。
挿し木でふやすこともできますが、発根、発芽までに二か月以上かかってしまいます。
葉の上に小さな葉が生えてくるのが面白い「ピギーバック・プランツ(トルミーア)」
分類は、ユキノシタ科トルミエア属です。
北アメリカ西部原産の常緑草木で、全体に細毛を密生しています。
葉は長さ6~8cmで、切れ込みの多い心臓形です。
長い葉柄があり、放射状に根元から出ています。
古い葉の茎部に新しい葉を生じるところから、この名があります。
栽培管理ですが、強健で生長も速く、栽培上の問題はありません。
葉挿しで簡単に繁殖でき、六か月ほどでかなりの株に仕上げられます。
古株は、どうしても根腐れを起こしやすいので、早めに葉挿しで株を更新するとよいでしょう。
寒さには強く、水を控えれば、5度程度で越冬します。
日照不足にも、よく耐えます。
春から秋までは、遮光が必要です。
用土は特に選びませんが、腐植質の多い軽い土が適しています。
ミニ観葉として楽しめるほか、吊り鉢にも向いています。
ハダニに気をつけましょう。
葉に切れ目が入っていてカッコいい「モンステラ」
分類は、サトイモ科モンステラ属です。
熱帯アメリカに約30種があり、つる性の着生植物です。
本来は、茎も長く伸び、かなり大型になるものを幼苗期の小苗の状態で観賞しているのです。
モンステラ・デリキオーサは、明治時代に導入された種類で、ホウライショウ、デンシンランなどの名があり、植物園の温室では普通に見られます。
葉は、楕円形~卵円形で長さ80~100cmになり、羽状に深く切れ込み、脈間には大小いくつもの楕円形の穴があいています。
革質の暗緑色で光沢があります。
よく開花して長さ15~25cmの大きな乳白色の仏炎苞をつけ、芳香があり熟すと果肉は食べられます。
市場では、ペッサムなどと呼んでいるモンステラ・アダンソニーは、前種よりやや小型なので、ヒメモンステラとも呼ばれています。
よく似ていますが、葉は主脈を中心にして、左右の大きさが違うのが特徴です。
葉柄も少し短く、葉も密につくので、鉢物にはヒメモンステラが利用されます。
黄白色の斑入りのものもあります。
マドカズラはずっと小型で、先の細くとがった長卵形葉で、長楕円形の穴が不規則に空いています。
葉の質も薄く柔らかです。
よく似た形態で、より大きな穴があく種類にオオマドカズラがあります。
どちらも、フィオデンドロンによく似た形態といえます。
栽培管理ですが、高温多湿条件でよく生長しますが、寒さにも強く、日照不足で乾燥した室内でも非常によく耐えます。
本来、大きくなる種類の幼植物を観賞しているので、一定以上に肥培すると、急に大きくなり鉢物としては管理できなくなります。
新しい葉をどんどん出させるのではなく、古い葉を傷めないように大切に扱うことです。
完成した鉢物では、あまり肥培しないことです。
伸びすぎるようなら頂芽を切りつめて、側芽を出させましょう。
このときは、少し肥料をきかせてやります。
また、茎を伏せておくと細い芽をだすので、これも育成できます。
夏の高温期なら、大きい株でも挿し木できます。
太く長い気根がでますが、邪魔なら切ってもかまいません。
冬は光によく当てましょう。
病害虫は心配いりません。
まとめ
いかがでしたか。
空間をきれいにしてくれたり、癒し効果をもたらしたりしてくれる観葉植物。
ぜひ、日常の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。