1年366日の中のたった一日。
あなたの生まれた月日を象徴している花が「誕生花」です。
美しく咲き誇る花々は、どれも様々ないわれをもっています。
面白い命名法、変わった生態、花にまつわる伝説や神話、風習など。
こうした花の様々な表情を知れば、益々その花が好きになっていくはずです。
また、花のいわれや花姿、色、香り、雰囲気などから生み出されたのが「花言葉」。
ひとつひとつの花に寓意を込め、花を使ってメッセージを人に伝えるヨーロッパの古い風習です。
あなたの「誕生花」にはどんないわれがあり、どんな「花言葉」があるのでしょうか。
あなたのための「特別の一輪」と対面してください。
もうひとつ、あなたの大切な人はどんな性格で、その人の「誕生花」にはどんな意味が込められているのかも知りたいと思いませんか。
また、その花を贈るためのアイデアもあわせて紹介していますので、参考にしてくださいね。
【3月11日】風格を感じさせる「君子蘭(くんしらん)」
ラン科だと思われがちですが、実はヒガンバナ科で南アフリカ原産の多年草です。
明治時代に日本に伝わった花の学名がクリビア・ノビリス(高貴なという意味)だったため、「高貴な君子」という連想から命名されました。
確かに美しい葉、風格ある姿のこの花には、高雅な名前がピッタリです。
ただし、現在の花は「うけざきくんしらん」といって、当時とは違う種類です。
花言葉は「高貴」
この日生まれのあなたは、安定志向が強く、毎日を地道に送る性質です。
結婚すると財テクに努め、早々とマイホームを手に入れたりします。
頑固なのが玉にキズで、自分の意見を変えません。
花を贈るアイデアですが、鉢植えが一般的です。
高価な大鉢もありますが、小ぶりの鉢の方がプレゼントには向いています。
鉢を薄紙で包んで、花茎にそっとリボンを。
花を見せながら、そのまま手渡します。
【3月12日】ワックスを塗った様な光沢「ワックスフラワー」
オーストラリア原産で、細い針の様な葉と直径1~2㎝のピンクや赤、白色などの可愛らしい花をつけます。
花弁がロウ質で、まるでワックスを塗った様な光沢があるのが名前の由来。
コロリとしたつぼみの愛らしさも見逃せません。
生花店では「さくららん」という花もワックスフラワーと呼ぶので、ここで紹介している方はジェラルトン・ワックスフラワーという別名もよく使われます。
花言葉は「気まぐれな人」
この日生まれのあなたは、新しいもの好き。
ヘアスタイルやメイクをよく変えるタイプです。
感覚が鋭く、美しいものを生活に取り込む事が上手です。
浪費には気をつけましょう。
花を贈るアイデアですが、切り花、鉢植えどちらも出回っています。
面倒のないのは、花束のプレゼント。
カスミソウを添えチュールで包むと、ふわっとした面白い雰囲気の花束になります。
【3月13日】根に粘り気がある「シラー」
春に鮮やかな青や青紫色の花を咲かせる球根植物です。
白やピンクの花もありますが、青系統の花色が多く、しかも下向きに俯いたベル型の花なので「さびしさ」という花言葉がつきました。
とはいっても、全て下向きに咲く花ばかりでなく品種によっては、ぱっと上を向いた華やかなものもあります。
根には粘り気があり、昔ヨーロッパではドレスの襟の糊付けに用いられたそうです。
花言葉は「さびしさ」
この日生まれのあなたは、大人しくて嫌味がなく、人付き合いが上手。
ただし、気弱で態度や意見をころころ変えてしまうことがあります。
人の目を気にしたりせず、もっと自分に自信を持ってください。
花を贈るアイデアですが、切り花より鉢植えが一般的。
青い花に合うように白い鉢に植えます。
花とお揃いの青いリボンを結ぶと、エレガントです。
【3月14日】数えきれないほど咲かせる小花が愛らしい「スイートアリッサム」
白やピンク色で、アブラナ科らしい4弁の小花を数えきれないほど咲かせる姿は、愛らしさいっぱい。
プランターや花壇で、よく葉や茎が隠れるほどこんもりと花をつけている秋まきの一年草です。
名前にスイートとつくように、とても香りのよい花。
花言葉通り、何とも優美な印象です。
単にアリッサムというと、同じアブラナ科で黄花が咲く多年草なので、間違えないで。
花言葉は「優美」
この日生まれのあなたは、とても洗練された趣味で尊敬されているでしょう。
天性の感覚というよりは、努力して感性を磨いてきた賜物です。
美術関係、ファッション関係の職業に向いています。
花を贈るアイデアですが、たっぷりと花を咲かせた鉢をプレゼント。
ちょっと変わったデザインの鉢なら、いうことありません。
お洒落な鉢カバーをしても、グッと引き立ちます。
【3月15日】清めてくれるような素晴らしい芳香「沈丁花(じんちょうげ)」
漢字で「沈丁花」と書き、香料の沈香(じんこう)と丁子(ちょうじ)の二つを合わせた程、香りがよいという意味です。
胸の奥まで清めてくれるような、素晴らしい芳香が特徴です。
つぼみの時は赤紫色ですが、花開くと花びらの内側の白い面が見え、その色彩のコントラストがとても典雅です。
別名は、強い芳香が千里先まで届くという意味で「千里香」。
縁起がよい花なので「瑞香」と漢字で書きます。
花言葉は「栄光、不滅」
この日生まれのあなたは、情熱家で愛情を求める気持ちが激しい人。
愛は享受するだけでなく、相手に与え慈しむことも欠かせません。
もっと、大人の愛し方を学んでいくことをおススメします。
花を贈るアイデアですが、ギフトボックスに薄紙を何枚も重ね入れ、その上にじんちょうげの花枝を詰めます。
ふたを開けた途端、素晴らしい香り!ドラマチックな演出です。
【3月16日】春桜の後に美しい花を咲かせる「海棠(かいどう)」
花柄(かへい)が長く、花が下向きに咲くため「垂糸(すいし)かいどう」とも呼ばれています。
酔い伏した楊貴妃や、俯く美女の形容にされるのも、このため。
やや濃いめのピンクの花色が艶麗(えんれい)で、女性的な印象です。
可愛らしい小リンゴのような実の成るかいどうもあり「花咲く野りんご」という意味の英名は、この実かいどうのことを指しているようです。
花言葉は「温和」
この日生まれのあなたは、度胸がよくてどんな場でも気おくれしたり緊張したりしない程です。
人前での仕事、例えばリポーター、アドバイザー、イベント業などが向いています。
ただし、ちょっと「仕切り屋」の面があるので、気を付けてください。
花を贈るアイデアですが、花枝を束ね花色を生かすように、白か水色の薄紙と透明セロファンで包みます。
リボンも控えめに、淡いクリーム色かブルーを。
【3月17日】この花をモチーフにした家紋も「連翹(れんぎょう)」
中国原産の低花木で、気持ちよく伸びた枝に、明るい黄色の花をいっぱいに咲かせます。
葉が出る前に花が咲くので、枝全体が黄色く輝き、いかにも春らしい軽やかさがあります。
英名は、花の色彩をズバリ表現した「ゴールデンベル」です。
日本に伝わったのは江戸初期で、この花をモチーフにした家紋も生まれました。
放射状の花とつるを組み合わせた「連翹襷(れんぎょうたすき)」という藤原氏の流れを汲んだもので、公卿(くぎょう)の使う紋といわれます。
花言葉は「希望」
この日生まれのあなたは、マイペースののんびり型。
人付き合いはいいのですが、もうひとつ踏み込んだ交際ができません。
年配者に可愛がられるタイプで、色々面倒を見てもらえます。
花を贈るアイデアですが、ラッピングペーパーは省略し、花枝をワイルドに束ねてラフィアや麻紐で縛ります。
手すき和紙などのカードを添えれば、いい雰囲気です。
【3月18日】流れるように咲く白い花「雪柳(ゆきやなぎ)」
柳のようによくしなり、うねる枝に雪の様に白い小花をいっぱいに咲かせます。
花自体はとても小さいものですが、無数に咲くのでボリュームがあり、枝全体が見事に白く見えるほど。
散った花びらで地面が真っ白になるのも、中々風情がある光景です。
別名の「こごめばな」とは「小米花」と書いて、花を白米に見立てた命名。
中国では、まるで雪が吹き上げているように見えるというので、噴雪花と呼ぶそうです。
花言葉は「愛らしさ」
この日生まれのあなたは、弱そうに見えて中々のしっかり者。
独立心に富み、早くから親元を離れる人が多いのが特徴です。
かなり執念深い性格で、ストーカー的行動をとることがあります。
花を贈るアイデアですが、ワインの空き瓶などにうねる花枝を何本も活けて、枝に青と赤の細いリボンを絡ませます。
和風にしないところが、お洒落です。
【3月19日】動物的な印象の花「シザンサス」
どことなく動物的な印象の花で、くっきりとした模様がチョウに見えることから「こちょうそう」と呼ばれ、英語でもバタフライフラワーなどといわれます。
しかし、英名ではやはり「プアマンズ・オーキッド(貧乏人のラン)」という、もうひとつの名のほうが有名です。
ランよりずっと安価に、ランの様な華やかな雰囲気を楽しめる花という意味でしょう。
花色はピンク、紫、オレンジ、白などで、鮮やかで美しい色が揃っています。
花言葉は「あなたといっしょに」
この日生まれのあなたは、ダイナミックな行動力で周りを驚かす人。
突然、外国へ移住したり、独立して事業を始めたりすることも珍しくありません。
しかも、緻密な性格なので、計画は大抵成功。
羨ましい強運の持ち主です。
花を贈るアイデアですが、花が個性的なのでラッピングは控えめに。
チュールで、鉢全体をふんわり包みます。
【3月20日】お庭をカラフルに彩るのに最適「ラナンキュラス」
デリケートな花びらが幾重にも重なりあった、とてもエレガントな花です。
色も赤、ピンク、オレンジ、白、黄色と豊富です。
女性なら誰でも、この花が大好きでしょう。
欧米でも、日本と同じラナンキュラスと呼ぶことが多いのですが、ペルシャン・バターカップ、ターバン・バターカップという名も使われるとか。
ペルシャの方から伝わったこと、そして花をターバンに見立てたのが由来です。
花言葉は「晴れやかな魅力」
この日生まれのあなたは、才色兼備でしかも群を抜くファイター。
情にもろくちょっと抜けているところがあり、それが「かわいい」と好感を呼ぶ羨ましい人です。気どらず自然体で過ごしてください。
花を贈るアイデアですが、色とりどりのラナンキュラスを中心に周りをかすみそうで囲んだ花束がおススメ。レースペーパーで包むと上品です。
まとめ
いかがでしたか。
あなた自身の「誕生花」と、愛する人の「誕生花」。
今日からこの2種類の花が、あなたの一番のお気に入りとなりますように願っています。