1年366日の中のたった一日。
あなたの生まれた月日を象徴している花が「誕生花」です。
美しく咲き誇る花々は、どれも様々ないわれをもっています。
面白い命名法、変わった生態、花にまつわる伝説や神話、風習など。
こうした花の様々な表情を知れば、益々その花が好きになっていくはずです。
また、花のいわれや花姿、色、香り、雰囲気などから生み出されたのが「花言葉」。
ひとつひとつの花に寓意を込め、花を使ってメッセージを人に伝えるヨーロッパの古い風習です。
あなたの「誕生花」にはどんないわれがあり、どんな「花言葉」があるのでしょうか。
あなたのための「特別の一輪」と対面してください。
もうひとつ、あなたの大切な人はどんな性格で、その人の「誕生花」にはどんな意味が込められているのかも知りたいと思いませんか。
また、その花を贈るためのアイデアもあわせて紹介していますので、参考にしてくださいね。
【2月1日】俳人、茶人好みの花「節分草(せつぶんそう)」
高さ10㎝前後で、ろう細工の様な透き通った感じの白い花びらは、繊細で上品。
実は、これは萼片(がくへん)で、本当の花びらは、中央部にある黄色いY字型のものです。
この黄色とおしべの黒紫色の配色が絶妙で、日本では昔から俳人好み、茶人好みの花として知られてきました。
丁度、節分の頃に見られるのが名前の由来です。
早春の光を浴びながら咲くさまは、なんとも健気です。
花言葉は「気品」
この日生まれのあなたは、真面目な頑張りや。
派手なパフォーマンスは出来ませんが、コツコツ努力して大きな成果を上げます。
あまり外見を構わないタイプなので、もう少しおしゃれを心がけると、印象がより良くなります。
花を贈るアイデアですが、山草専門店で鉢植えを入手できます。
栽培が難しいので、無理に実物にこだわらず、山野草写真集のプレゼントでもいいでしょう。
【2月2日】女性的で艶やか「梅(うめ)」(紅花)
清々しく凛とした佇まいの白梅に対し、紅梅の方は女性的で艶やか。
この紅白の梅の対照的な美しさを余すところなく描いたのが、尾形光琳の「紅白梅図屏風」です。
日本では、古来より梅の花の形をことのほか好み、梅の家紋が数多く用いられてきました。
代表的な梅鉢(うめばち)、梅花(ばいか)を始め、花を後ろから見た意趣の裏梅、真正面から見た向こう梅、花びらが重なった重ね梅、におい梅、八重梅、のぞき梅など、洗練された紋が揃っています。
梅地紋、梅若松などの伝統模様もあります。
花言葉は「忠実」
この日生まれのあなたは、陽気で人付き合いが苦にならないので、接客や販売、アドバイザーの様な仕事をすると成功します。
女性は、結婚後も家庭と仕事を上手く両立させていくでしょう。
花を贈るアイデアですが、花の枝を和紙で包んで、水引きをかけます。
【2月3日】花数が多いのが特徴「ビオラ」
普通のパンジーは、イギリスに古くからあったトリコロル種というスミレを改良したもの。
一方、ビオラの方は、西フランスを中心に自生しているコルヌータ種の改良種です。
パンジーより小型で、野生種に近い性質です。
花数が多いのが特徴で、英名でも「tufted(群がり生える)」と付けられています。
紫、白、青、黄色などの可憐な花が群がり咲いている光景は、春の喜びに溢れていかにも楽しげに見えます。
花言葉は「誠実」
この日生まれのあなたは、いつも一生懸命、全力投球の人。
力を入れすぎるので、失敗すると極度に落ち込んでしまいます。
あまり深刻にならないようにしましょう。
周囲が必ず救いの手を差し伸べてくれます。
花を贈るアイデアですが、可愛いミニ鉢に花苗を植えます。
幅広のワイヤー入りリボンを鉢に結んで、アクセントに。
【2月4日】洋風のお洒落な雰囲気「ブルーデージー」
淡い青紫色の花びらと、黄色い花芯のコントラストが印象的です。
同じような配色の花に、みやこわすれがありますが、みやこわすれは紫色で和風のイメージ。
それに対して、このブルーデージーは欧米で特に好まれる青紫色で、洋風のお洒落な雰囲気が持ち味です。
花期が長く、四季を通じて次々と開花するので、ベランダ園芸などで活躍する花です。
花言葉は「協力」
この日生まれのあなたは、特に目立つ方でないのですが、長く付き合っているうちに内面の純粋さ誠実さを感じさせてくれる人です。
友人の数は多くないけれど信頼でき、一生仲良くできる人ばかり揃っています。
花を贈るアイデアですが、大きめの白い鉢にピンクのデージー、白いチューリップと共に寄せ植えにします。
チョウを形どったカードを添えましょう。
【2月5日】薬用にも用いられていた「クリスマスローズ」
一般にクリスマスローズと呼ばれる花には、名前通りクリスマスの頃咲くクリスマスローズと、春に咲くレンテンローズがあり、日本で見られるのはレンテンローズがほとんどです。
キリスト教では、4月初旬に行われる復活祭前の40日間をレンテンといい、このころ開花するのが名前の由来です。
根茎に有毒成分を含んでおり、薬用にしていた国もあります。
白やクリーム色、ピンクから、紫色、黄緑色に変化する不思議な花です。
花言葉は「追憶」
この日生まれのあなたは、センスのよさは自他共に認めるところ。
それだけに、カッコ悪い事を嫌いがち。
外見ばかりにこだわらず、人の内面や物事の裏側にも目を向ける様にしてください。
花を贈るアイデアですが、透明セロファン2枚の間にメタルカラーや金銀のテープを挟んだもので鉢を包み、上でまとめてシールで留めます。
【2月6日】ふっくらしたティーカップのよう「御柳梅(ぎょりゅうばい)」
3~4mになるニュージーランド原産の花木で、トゲのある枝に赤やピンクの小花を咲かせます。
花は八重咲きと一重咲きとがあり、一重咲きは同じニュージーランド原産でフトモモ科のワックスフラワーと感じがよく似ています。
木全体の形を見ると、根元から長い枝が何本もアーチを描いて伸び、ふっくらしたティーカップのようなので、英名がティーツリーと名付けられたようです。
花言葉は「克己」
この日生まれのあなたは、ちょっと皮肉な所があり、論争すると相手を辛辣にやっつけたりします。
でもこれは、相手が強い立場の場合。
困っている人や弱者にはとても寛大で、必要とあらばひと肌脱ぐ性格です。
年下の子たちの憧れの的になります。
花を贈るアイデアですが、トゲがあるので剥き出しで贈らないこと。
鉢物をつる製のカゴにいれ、セロファンで覆います。
【2月7日】花の形が梅に似ている「黄梅(おうばい)」
高さ1~1.5m、四方に伸びた枝に黄色い小花を咲かせ、その花の形が梅に似ているので黄梅と書きますが、実は梅は5弁花、おうばいは6弁花と花形が違います。
野趣のある枝に、控えめについた花の佇まいが、梅に似ているということでしょう。
モクセイ科で、しかもウィンタージャスミンという英名なので、香りがよい花だと思われがちですが、残念ながら芳香はなく結実もしません。
花言葉は「控えめな美」
この日生まれのあなたは、人前で意見を述べるのが苦手です。
また、気が小さくて、あがり症です。
でも、実力のある人なので、今後人前に立つ機会が増えてきます。
あまり苦にせず、積極的に参加することです。
花を贈るアイデアですが、ひと枝につく花数は多くありません。
マグやカフェオレカップに、短く切った花枝をたくさん活けて、そのまま贈りましょう。
【2月8日】個性的な形「ラッパ水仙(らっぱずいせん)」
美青年ナルキッソスは、多くのニンフ(妖精)に愛されたのに誰も愛そうとしません。
そこで、復讐の女神ネメシスは、彼に自分自身を恋するという残酷な呪いをかけました。
水に映る自分の姿に恋焦がれた彼は、いつまでも水面を見つめ、一輪の花になってしまいました。
ギリシャ神話にあるこの花が、すいせんです。
すいせんの英名はナルキッソスですが、らっぱずいせんだけは、ダッフォデルと呼ばれます。
ブラザース・フォーが歌った「セブン・ダッフォデルズ」は有名です。
花言葉は「尊敬」
この日生まれのあなたは、いくつになってもナイーブで夢を追い求める人。
少年少女の様なロマンチックな感性の持ち主で、しかもそれが嫌味ではありません。
その純粋な心を大切に。
花を贈るアイデアですが、白い水差しにたっぷりの花を投げ込んだ、ラフなスタイルのプレゼントをしましょう。
【2月9日】素晴らしい芳香「辛夷(こぶし)」
山地では高さ10m以上、時には20m近くになる高木です。
葉の出る前の枝に、子どもの握り拳のようなつぼみをつけるので、この名前がつきました。
丁度、田打ちをする時期に咲くので、農家ではよく「田打ち桜」と呼びます。
開花した6弁花は、清楚で素晴らしい芳香を放ちます。
似た花木に白もくれんがありますが、こぶしの方が花が小さくて軽やか。
花期も、ひと月ほど早めです。
花言葉は「友愛」
この日生まれのあなたは、例えあなた以外の全員が別の道を選んでも、自分は信じる道を進む、そんな強い意志を持っています。
誇り高く決してくじけない、孤高の人。
時には恋や友情を犠牲にしても、信念を貫こうとします。
花を贈るアイデアですが、つぼみを一輪、開いた花を一輪組み合わせたコサージュが素敵です。
クリーム色のサテンを敷いたボックスに詰めます。
【2月10日】枝が垂れないやなぎ「猫柳(ねこやなぎ)」
やなぎには、枝の垂れる柳(やなぎ)と、枝が垂れない楊(やなぎ)があります。
ねこやなぎは、枝がぴんと伸びた楊の代表的なもの。
2m前後で、冬に硬い褐色の冬芽をたくさんつけます。
この冬芽の表皮が春になって剥がれると、銀ねずみ色の艶やかな柔毛の花穂(かすい)が現れます。
ふわっとした柔毛の質感は、ネコの毛にそっくり。
春の川面の煌めきに、一番相応しい花といえます。
花言葉は「率直」
この日生まれのあなたは、いつも屈託がなく明るく朗らか。
あなたの周りには、その性格を愛する人たちが自然に集まってきます。
趣味の広いタイプで、様々な分野でどれも平均以上の活躍をします。
花を贈るアイデアですが、長めの枝を無造作に束ね、英字新聞で包みます。
トリコロールカラーのリボンを控えめに結ぶと、お洒落です。
まとめ
いかがでしたか。
あなた自身の「誕生花」と、愛する人の「誕生花」。
今日からこの2種類の花が、あなたの一番のお気に入りとなりますように願っています。