フィギュアスケートは、新しいニューヒロインも登場し、ますます目が離せなくなりました。
12月は、グランプリファイナルや全日本選手権と、フィギュアファンとっては楽しみが増える月です。
出典:テレビ朝日
今回は、グランプリファイナルの見どころについて、解説をしていきたいと思います。
グランプリファイナルの見どころ
やはり見どころは『ザギトワVS紀平梨花』ですね。
ザギトワ選手は、平昌オリンピックで金メダルを獲得した後、身長が数センチ伸びたそうですが、演技には全く支障がないような安定した演技をグランプリシリーズで披露しています。
平昌オリンピックで銀メダルを獲得したメドベージェワ選手は、練習拠点をロシアからカナダに移し、コーチも羽生結弦と同じブライアンオーサー氏に師事を仰ぐようになりました。
出典:HUFFPOST
体型の変化もあり、グランプリシリーズでは以前のようなキレもなく、ジャンプもトリプルが飛べずにダブルとなってしまうミスも相次ぎました。
あんなに強かったメドベージェワ選手ですが、今年のグランプリシリーズでは苦しみ、グランプリファイナルへの出場権を逃してしまいました。
メドベージェワがスランプに陥っている今、しばらくはザギトワ選手にかなう相手はいないかな…と感じていましたが、NHK杯で完璧なトリプルアクセルを決めた紀平梨花選手を見たときに鳥肌が立ちました。
紀平梨花選手の魅力
こんなにワクワクする選手を見たのは、浅田真央さん以来です。
紀平梨花選手の強みは、浅田真央さんと同じトリプルアクセルです。
しかも、ショートプログラムで1回、フリースケーティングで2回と計3回のトリプルアクセルを跳ぶ構成です。
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浅田真央さんも、選手時代には3度のトリプルアクセルを成功させていますが、トリプルアクセルにトリプルトゥループをつけられるのは、現時点で紀平梨花選手だけです。
紀平梨花選手の強みは、トリプルアクセルだけではありません。
ステップ、スピンでもレベル4をもらえる技術がありますので、トリプルアクセルを失敗しても、それほど点数を落とさずに済むのです。
グランプリシリーズでの紀平梨花選手
グランプリシリーズを見ていると、紀平梨花選手はショートプログラムでトリプルアクセルを成功する確率が低いことがわかります。
グランプリシリーズでは、フリースケーティングで挽回をして優勝をしていますが、グランプリファイナルではミスは許されません。
おそらくザギトワ選手は、ショートプログラムから完璧な演技をしてくると予想されますので、紀平梨花選手もショートプログラムでしっかりとトリプルアクセルを決めて1位、もしくは1位と僅差の2位に着けておかないと優勝は難しいでしょう。
紀平梨花選手が優勝するには、ショートプログラム、フリースケーティングともに完璧な演技を行う必要があります。
シニア1年目で、これからの選手にあまり期待をかけすぎると、プレッシャーになってしまうので良くはありませんが、期待せずにはいられない、今もっとも注目度の高い選手です。
二人は同年代ということで、次のオリンピックまで、どのような戦いをするかとても楽しみです。
他の注目選手
また、宮原知子選手は、ミスパーフェクトと呼ばれるほど、ミスが少ない選手です。
回転不足さえ取られなければ、ザギトワ選手と紀平梨花選手の演技が崩れた際には、上位に喰い込むチャンスがあるでしょう。
宮原知子選手も、平昌オリンピック以降、ジャンプの修正をしてきました。
以前までは、ジャンプが低いので、回転不足を取られやすいイメージがありました。
今シーズンからは、以前にくらべジャンプの高さが増し、しっかりと回り切ることを意識しているように見えます。
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スピンやステップでも、流れに乗って途切れることなく、なめらかなスケーティングができているのではないでしょうか。
ただ、宮原知子選手には、これといった大技がないので、ザギトワ選手や紀平梨花選手が完璧な演技をすれば、付いていくことはできないでしょう。
坂本花織選手は、高く幅のあるダイナミックなジャンプが特徴的ですね。
技術力はあるのですが、演技力やしなやかさでは、まだまだというところではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。
グランプリファイナルの女性の闘いは、日本VSロシアとなりました。
まるで、国別対抗戦のようですね。
数年はロシアには敵わないと言われていましたが、紀平梨花選手というロシア選手に対抗できるニューヒロインが誕生したことで、一気に構図が変わったのではないでしょうか。