ロシアで行われているサッカーのワールドカップで、日本はグループリーグの初戦を勝つことができました。
FIFAランク上位の強豪国であるコロンビアを相手に、2対1で勝てたのですから、大金星と言って良いでしょう。
では、日本がコロンビアに勝てた理由とは何だったのか、わかる範囲でまとめてみます。
試合開始から数分でコロンビアは10人で戦うことになった
誰もが予想していなかった展開が、試合開始早々に起こりました。
それは、コロンビアの選手がペナルティエリア内のハンドによる反則をとられ、それがレッドカードになったのです。
サッカーのレッドカードは、1枚出れば選手は退場しないといけません。
これにより、コロンビアは10人で戦うことを余儀なくされました。
これによりあらゆる局面で数的優位な状況を、日本は作り出せるようになりました。
また、この反則によって得たペナルティキックを香川選手が落ち着いて決め、1点をまず先制したことも、試合の主導権を握るという大きな意味がありました。
相手のミスによってもらったチャンスではありましたが、これをしっかりと活かし切れたことが勝利につながったと考えられます。
コロンビアに1点返されてもひるまないで堂々とプレイができた
コロンビアのキンテロ選手が、日本選手のジャンプした壁の下を抜く技ありの直接FKを決め、日本は同点に追いつかれてしまいました。
日本は追加点を挙げたかったのですが、逆に得点されてしまいました。
しかも、あともう少しで前半が終了するというタイミングでの得点です。
この得点のされ方はショックが大きいはずですから、ハーフタイムを挟んだ後半では士気が落ちてもおかしくありません。
しかし、後半になってからも主導権を握っていたのは日本でした。
何度かチャンスを作るなど、同点にされたことをまるで気にしていないかのような、攻めっ気のあるプレイを見せてくれました。
コロンビアは強豪ですから、引き分け狙いのサッカーをする選択もあったはずです。
ですが、それを選択せず、もう1点取りにいく姿勢が垣間見えました。
この前向きな姿勢が、勝利につながったといっても過言ではありません。
本田選手から大迫選手へとつないで待望の追加点
1対1のまま、引き分けで試合が終わってしまうのかと思われた中、コーナーキックをきっかけに、待望の追加点が入りました。
香川選手と途中交代して加入したキッカーの本田選手が、大迫選手に絶妙なクロスを上げたのです。
これを大迫選手がヘッドで見事に合わせ、待望の追加点を挙げることができました。
本田選手も大迫選手も、攻撃の要となる選手です。
セットプレーとはいえ、このコンビネーションによって追加点をもぎ取れたのは、間違いなく値千金でした。
チャンスを活かし切ったからこそのゴールですし、勝利への執念を感じました。
この後は、さすがにボール回しで時間を稼ぐようなプレイが目立ちましたが、これは残り時間を考えれば当然のプレイです。
これは消極的なボール回しではなく、勝つためのボール回しでした。
そして、アディッショナルタイムの5分をしっかりと乗り切り勝利、グループリーグ突破に向けてはずみをつけました。
文字通り決定的な点となった日本の2点目は、勝利のためにどうしても必要な点でした。
これをしっかりと決められたことが、勝利を手繰りよせられた要因の1つなのは間違いないです。
まとめ
戦前の下馬評では日本不利という状況でしたが、それを覆す見事な勝利を日本の選手たちは飾ってくれました。
いきなりレッドカードが出るなど、波乱の幕開けとなったこの試合でしたが、選手たちはそんな混乱の中でも落ち着いてプレイができていました。
グループリーグの初戦を勝利することは、ただの1勝にとどまらない大きな意味がありますし、日本サッカーにおいて歴史的な勝利でした。