今では、個人情報は自ら提供しているつもりでなくても、ネットであらゆるところで、個人の意志とは関係なく記載されてしまうことが少なくありません。
フェイスブックなどのSNSでは、自ら公開した個人情報が公開されるようになっていますが、それだけなら、まだ自分で何を公開するかコントロールできます。
アメリカでは、ありとあらゆる機関やサイトなどから、一般市民の個人情報を明確に記載しているサイトが、たくさん存在しています。
個人情報流出の問題が盛んになっている現在、こういったサイトが、更に一般の人々の個人情報を危険にさらす存在となっています。
PiplやSpokeoには載っていない方が怪しい?世界中の人々が集められているサイト
フェイスブックやツイッター、また個人が立ち上げたHPなどでは、自ら公開した個人情報しか公開されません。
これは、当たり前のことです。
しかし、アメリカには、PiplやSpokeoなどといったサイトが存在しています。
こういったサイトでは、どんなに無名な一般人でも、フルネームで検索したら、高確率でその人の名前や年齢、ときには住所や家族メンバーの名前、電話番号や顔写真が載っている場合もあります。
こういったサイトに載っている情報は、具体的にどこから集められているかは明らかにされていませんが、サイト独特のアルゴリズムや情報収集アプリで、ネット上やときには他の組織を通して集められた個人情報が記載されているのです。
正確な情報も多いですが、実は間違っている場合もあります。
個人の年齢が、実際のものと大きく異なって記載されている場合も多々あります。
こういった誤りの原因も、明らかにされてはいません。
元々、アメリカのサイトで、恐らく個人情報収集に使われているのも、アメリカの組織やサイトが多いため、アメリカ人の個人の名前を検索した際には、日本人やアメリカ人以外の個人の名前を検索した場合よりも、多く個人情報が記載されている場合が多いです。
日本人でも、アメリカに一定期間住み、そこで色々な組織と関わって個人情報を提供した際、いずれはPiplやSpokeoなどのサイトに、その情報が漏れてしまうこともあります。
一般的に、日本在住の個人をそういったサイトで検索しても、あまり情報が出て来ない場合が多いです。
名前すら出てこない場合さえあります。
「個人」検索サイトから身を守るためにできる対策
こういったサイトに個人情報が漏れることは、ある程度仕方がないことです。
生活するためには、携帯を契約したり、様々な組織で手続きをする際に、個人情報を提供したりする必要があります。
しかし、そういったサイトに記載されてしまっても、できるだけ最小限の個人情報流出で済むように、対策をとることはある程度可能です。
そういった対策をしても、漏れてしまう場合はあるものの、しないよりは賢明と言えます。
まず、SNSやHPの使用を最小限に止めることです。
そして、使用したとしても、できるだけ本物の個人情報を提供しない方が賢明でしょう。
どうしても、システム上、本名や生年月日が必要なものは、大抵の場合プライバシー設定が選べるようになっている場合が多いので、できるだけ自分以外の人に公開されないように設定することが必須です。
しかしながら、多くの場合は、フェイスブックから顔写真や年齢などが、個人検索サイトから収集されてしまうため、できることならフェイスブックのアカウント自体、持たない方が個人情報流出の確率も下げることができます。
また、大学のHPにフルネームや個人情報が載っていた場合、また個人が運営しているHPに名前や個人情報が載っていた場合もそうですが、それも個人検索サイトが掴んでしまう情報ともなるので、個人運営のHPの場合は、運営者に個人的に連絡をとり、自分の個人情報を削除してもらうように依頼することです。
一度、個人検索サイトに記載されてしまった情報でも、その情報の元となっているサイトでの情報が削除された場合、時間が経てば、個人検索サイトからも削除される場合が多いです。
まとめ
いかがでしたか。
今は、個人情報を守ることが、非常に困難になっている時代です。
ネットの普及が、この問題を最も助長しています。
ネット社会だからこそ、ネットで公開してしまう個人情報や、それらの管理に関しては、極めて慎重になる必要があります。