皆さん、「高橋留美子」という漫画家さんの名前をご存知でしょうか。
2018年、世界的な賞「アイズナー賞」を授賞したばかりの超大御所作家さんです。
「うる星やつら」「らんま」「犬夜叉」など、青春時代を作品と共に過ごしたという方は、きっと多いハズ。
可愛い絵に魅力的なキャラクター、心を打つストーリー。
小気味よいギャグも、おどろおどろしいホラーも描き分ける、懐の深さ。
そんな高橋作品(るーみっくと呼ばれています)の中で、ビギナーさんにおススメするなら、どれが良いか?
あくまで個人的なチョイスではありますが、選りすぐってオススメさせて頂きます。
初めて「るーみっく」に触れる方への、ガイドの一助になれば幸いです。
ギャグが読みたい方へオススメの作品「らんま1/2」
「堅苦しいモノは嫌だ、とにかく頭を空っぽにして笑いたい!!」
そんな方にオススメな作品……
それは「らんま1/2」です!
ギャグ漫画の金字塔でもあり、なおかつ格闘モノであり、ラブコメでもあり。 可愛いキャラクターが元気いっぱい、ところ狭しと暴れまわる。
そんな、楽しい作品です。
主人公は、早乙女乱馬。 中国帰りの高校生男子で、拳法の達人です。
そんな彼ですが、実はお湯を被ると女の子になってしまうという、特異体質の持ち主。
不思議な温泉のせいで、男と女を行き来する体になってしまいました。
彼の許嫁は、男嫌いな格闘少女・天道あかね。
本当はお互いに好き合っているのに、意地っ張りな二人はなかなか素直になれません。
格闘新体操の名手・黒バラの小太刀。 男装少女・お好み焼き屋の右京。 中国からやってきた戦う美少女・シャンプー。
毎回訪れるゲストキャラも騒動を起こし、格闘茶道や格闘新体操など、風変わりなバトルを挑んできます。
可愛い顔と身体を活かし、女の子としても活躍する乱馬は、今思うと性別を超越したキャラクターです。
ハチャメチャで元気いっぱいなギャグ漫画が好きな方へは、文句なしにオススメです。
人間の業を感じたい方にオススメの作品「人魚シリーズ」
上記の「らんま」と対照的に、ギャグがほとんど無い、おどろおどろしいホラーも描くのが、高橋先生の凄いところです。
戦国時代から続く『人魚伝説』をベースに、不老不死に踊らされる人間達の姿を描いた伝記ホラー。
それが「人魚の森」を始めとする、人魚シリーズです。
主人公は、人魚の肉を食べて不老不死になった青年・漁太。
若い姿のまま、もう五百年も各地を放浪してきました。
そんな彼が山間の隠れ里で出会ったのは、老婆ばかりの村と、少女・真魚。
実は、老婆達は人魚で、真魚は餌となる為に育てられてきた、生贄でした。
人魚の肉を食って不死身になった真魚を連れ、漁太は旅に出ます。
そこで出会ったのは、皆、人魚に人生を狂わされた哀しい人達ばかり……
顔を変えて生き続ける者、復讐の為に人魚を探す者、異形の姿になった者……
流血描写が多く、ゾッとする恐ろしい話もありますが。
読んだ後は、どこか寂しさが残ります。
日本民話を読んでいるような気持ちです。
恋と冒険を求める人には「犬夜叉」
シリアス多めだけどギャグもあり、戦いと冒険、恋と妖怪変化のドロドロ。
それらを全て網羅したのが、戦国アドベンチャー「犬夜叉」です。
現代からタイムスリップした少女が、戦国時代で会ったのは、妖怪の血を引く少年・犬夜叉。
その中で宝玉を巡って戦い、仲間と絆を紡いでいく犬夜叉達。
さらにヒロイン・かごめの前世の謎も絡まり、謎解きや復讐物語の面も出て来ます。
かなりの長編シリーズですが、魅力的なキャラクターが大勢登場する、本作。
必ず誰か、お気に入りと出会えることでしょう。
読み応えたっぷりの、冒険譚です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「境界のRINNE」など、オススメ作品はまだまだありますが……
「るーみっく」に興味を持つキッカケになれたなら、とても嬉しいです。