「漫画」と言えば、子供から大人まで楽しめる娯楽。
「スポーツ」「学園モノ」「美少女系」「SF」「ギャグ系」などジャンルも豊富。
中でも、人気が高いのがスポーツ作品で、野球は作品数が多いのが魅力です。
そこで今回は、独断と偏見でチョイスした「おススメの野球漫画」を5つご紹介します。
どの漫画も人気や面白さが深く、後世に語り継がれる漫画ですよ。
野球漫画のパイオニア「ドカベン」
高校野球を題材にした漫画として、昭和47年から昭和56年まで少年チャンピオンに連載。
高校野球の作品の中でも1番ヒットしたのが「ドカベン」です。
作者の水島真司は「この漫画で全国区になった」と語っています。
高校野球界で強い学校が、甲子園で活躍していくストーリーに野球少年はハマったはず。
チームもさることながら、選手の個性も面白く、夢中になった漫画です。
強打者のドカベンと言われる「山田太郎」、サブマリンエースの「里中智」、悪球打ちの「岩鬼正美」、曲者の「殿馬一人」など、甲子園のグラウンドで個性を発揮します。
公式戦では「1敗」しかしなかった明訓高校は、まさしく最強の高校です。
また、ライバルも多く、打倒明訓に挑む選手たちは、水島作品の漫画といった感じです。
その後、ドカベンはプロ野球編へ移り、高校球児からプロ野球選手として活躍するストーリーも面白いと言えます。
スポ根漫画の金字塔「巨人の星」
昭和40年代に、多くの漫画を世に出した梶原一騎が原作の「巨人の星」は、スポ根の代表作。
父と子供がプロ野球の星となるため、猛特訓や戦いをしていきます。
貧しい家庭や裏社会など、野球以外のストーリーも注目された漫画です。
主人公の星飛雄馬は、巨人に入団して活躍をしますが、波乱万丈のサクセスも待っています。
登場人物には、プロ野球選手をモデルにしたケースもあり、熱い野球の世界が漫画になっています。
昭和40年代は「巨人の星」と「あしたのジョー」が梶原一騎作品の代表作。
この作品を見て野球を始めた人も多く、スポ根の面白さを教えてくれた漫画です。
スポーツマンガの新しいスタイルを確立「キャプテン」
中学生の野球チームを漫画にした作品が「キャプテン」。
主人公は、補欠の選手で決して上手くない人物。
猛練習をしていく内に、ライバルの強豪校と互角に戦うなど、感動を味わえる野球漫画です。
主人公の「谷口タカオ」は頼りない感じの少年ですが、少しずつ成長をしていきます。
後輩には個性ある選手もいて、テレビ化されてから知った人も多いはず。
中学校の野球漫画は、過去にほとんどなく珍しいと言えます。
作者は、あしたのジョーを書いた「ちばてつや」の弟「ちばあきお」です。
国民的な人気を博した青春野球漫画「タッチ」
スポ根とは少し異なる野球漫画として人気があったのが「タッチ」。
少女チックな画は、男性より女性が夢中になったものです。
内容は、野球プラス恋愛も少し入っているので、学園モノになる感じです。
双子の「上杉達也」「上杉和也」に、恋する「浅倉南」は、一緒に甲子園を目指して歩むストーリ。
漫画から人気が出てテレビ化された作品として、ラブストーリー風な内容に涙をしたファンも多くいることでしょう。
1番好きな野球漫画に挙げる女性もいて、愛された漫画と言えるでしょう。
「スポ根」野球漫画とは一線を画す「ルーキーズ」
不良の高校生たちが、野球を通じて感動を得る野球漫画が「ルーキーズ」。
よくある感じのストーリーと感じますが、内容は深く面白いです。
監督の先生と不良の生徒たちの葛藤から、試合で勝利するチームの姿は、平成最初の野球漫画として熱くなりました。
不良と野球は繋がる事が多く、カッコ良さからルーキーズは大ヒット。
ドラマ化された時は、漫画ファンも期待して毎週楽しみにしたはず。
俳優の人たちも漫画の役柄にハマっていて、GReeeeNの主題歌もピッタリでした。昭和の終わりから平成へ、新しい野球漫画を感じた作品と言えます。
まとめ
いかがでしたか。
野球を題材にした漫画は、魅力が深いため多数あります。
現在は「スポ根」は禁句になりつつあり、少し寂しく感じます。
しかし、熱い漫画を書くには野球は欠かせなく、書きやすいと言えます。
近年は、サッカーなどの他のスポーツに押され気味な野球ですが、漫画から人気復活する事は可能です。
流行じゃなく奥が深い野球を、今後も漫画として新たな作品が登場する事を期待します