「何か面白い漫画を読みたいけど、タイトルがたくさんありすぎて、どれを読めばいいのか……」
そんな風に思ったことは、ないでしょうか。
かくいう私も、その一人です。
本屋さんはもとより、電子書籍も膨大な漫画があって、読み切れない。
かと言って、確実に面白くないモノにお金は払いたくないし……。
そんな方のチョイスの一助になればと、あくまで個人的ではありますが、
「絶対外れない!」
という作品をご紹介させて頂きます。
貴方の好みに合うかはさておき、どれも自分が読んで「面白かった」と感じた作品ばかりです。
美醜の残酷さに打ちのめされる作品『累』(かさね)
「人間は顔じゃない」
なんてよく言いますが、本当にそうでしょうか。
姿が美しい人は、心も美しい。
醜い者は心も醜くて、嘘つき。
そんな気持ちが、誰の胸にも潜んでいる……
そう感じさせられる、残酷で、でも力強い作品です。
そのタイトルは『累』(かさね)。
2018年秋には実写映画も公開された、人気作品です。
主人公は、世にも醜い顔を持つ少女・淵かさね。
伝説の女優を母に持ちながら、似ても似つかない顔を持って生まれた彼女は、そのせいで辛い半生を送ってきました。
意味無く人に笑われ、嫌われ、蔑まれ……
母譲りの演技の才能も、容姿のせいで活かすことが出来ません。
幼い頃から絶望を味わい続けてきた彼女に、亡き母が残したのは一本の口紅。
それは唇に塗ってキスすると、相手の顔と声を奪う、不思議な口紅だったのです。
かさねは口紅で醜い自分を捨て、美しい女へと生まれ変わります。
新人女優として、栄光の道を歩み始めたかさねの前に、しかし彼女を憎む異母妹が現れ……
美醜が、どれほど残酷に人生を分けるか。
そして、そこから這い上がろうとするマグマのような情熱。
暗いパワーを宿した、ズシンと重い読み応えの作品です。
サイエンスお仕事漫画『はたらく細胞』
人間の身体の中では、たくさんの細胞が今日も侵入者を排除し、体調を整え、健康を維持する為に頑張っています。
そんな細胞たちを擬人化した漫画『はたらく細胞』。
主人公は、体中に酸素を運ぶ「赤血球」と、ウイルスを見つけ次第退治する「白血球」。
カートに段ボールを乗せ、運送ドライバーのように届ける赤血球は、元気なドジッ娘。
対して、普段は面倒見のよいお兄さんながら、ウイルスを前にするとナイフを手に仕留める、恐ろしい戦士と化す白血球。
擬人化したことで、それぞれの存在が身近に感じられ、また分かりやすく読めるのが凄いところです。
他にも、可愛い童女の姿をした「血小板」や、優しいお姉さん系の「マクロファージ」、特殊精鋭部隊のような「T細胞」など、出てくるのは個性豊かな面々ばかり。
インフルエンザや切り傷、おたふく風邪など、色々なトラブルとの体内の戦いは、とても興味深いです。
お仕事漫画でもある本作、キャラクターものとしても、楽しめます。
疑似父娘にホッコリ「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない」
最後は小説をコミカライズした「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない」。
ファンタジー風の世界を舞台に、かけがえの無い相手になっていく疑似父娘の姿を描いています。
若き冒険者・デイルが森で出会ったのは、親を亡くした魔人族の少女・ラティナ。
行きがかり上、彼女を保護したデイルは、仕方なく面倒をみるうちに、ラティナにメロメロになっていきます。
それはロリコンなどではなく、初めて「愛娘」を得て爆発した、デイルの父性愛……
言葉を教え、服を買い与え、共に食事を食べ……
家主夫婦を交えた生活の中、少しずつ元気になっていくラティナの可愛さも必見です。
ほた。さんの愛らしい絵柄もピッタリの本作、暖かい気持ちになりたい方へオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
拙い文章ですが、少しでも作品の魅力が伝わり、読むキッカケになれば嬉しいです。
どれも自分が読んで確かめた、読み応えのある漫画ばかり。
自信を持って、オススメします。